旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(2009)


 
 
動物園としては、日本最北にある旭山動物園
市は財政赤字のうえに、入場者は減少する一方。
 
そのほかにも、さまざまなトラブルに見舞われ、ついには廃園の危機・・
園長を始めとする職員は、それでも園の再生のために励みます。
 
冒頭での、踏み場も無いほど部屋中にクワガタやカブト虫がいるシーンでは
早速気持ちが滅入ってしまい、どうしようかと思いました。
カブトムシをつがいで飼うと、おどろくほど卵を産みますよね。
そして部屋で飼った時のあの悪臭。
ダンゴ虫やバッタを大量に捕まえたり、男の子の昆虫好きを理解するのは
私にとって難しい・・。
 
そんな昆虫好きで、幼い頃はイジメにもあっていた動物園の新人飼育係の
成長の物語かな?と引っ張っておきながら、そうではなかったのは残念。
 
ベテラン勢の俳優さん達は、さすがの演技で感情移入をすることができました。
長門さんが象に踏まれて亡くなってしまうシーンがありますが
本当は糞の除去中に起こった事故だそうです。
オスのチンパンジーがお腹を空かせているメスのチンパンジー
檻越しに自分のエサを手渡すシーンは感動的でした。
 
実際に旭山動物園で撮影した映像ということで
動物園の裏側を見れたような気持ちになります。
そして、今後も旭山動物園が継続して繁栄出来るように
思わず祈ってしまう作品でしょう。
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
1992年、入園者数が減り続け閉園を迫られていた旭山動物園に新人飼育係の吉田(中村靖日)がやってくる。赤字財政を抱える中、園長の滝沢(西田敏行)は動物園を建て直そうと日々奔走していた。動物たちの習性や特徴を飼育係が直接入園者に説明するなど、自分たちでさまざまな試みを工夫するうちに、市民の支持を取り戻していくが……。