「手をつなぎ、歌おう、若い僕らの歌」
舛田利雄監督による青春映画。
日本の高度経済成長突入期の勢い
これからの時代は若い自分たちが築きあげる
そんな青春賛歌という作品なのでしょう。
映画としての出来はイマイチでしたね。笑
アウトローものかと思ったらミュージカル?
それとも人間ドラマ?友情?ほのかな恋心?
強引な展開すぎますし、九ちゃんに不良は似合わない。笑
ただ主演者は癒し系の役者さんばかりなので
内容にかかわらず「ほっ」と出来るのは確かです。
本当に笑顔が素敵でほっこりした気分になってしまいます。
見る人をもハッピーにさせる幸せオーラを持っていますよね。
貧しいけれど、教養も、お金も
自慢できるものは何も持っていないけれど
「上を向いて歩こう」
そんなふうに頑張って働く昭和30年代の若者の気持ちも伝わりますし
当時の東京の街並みなど今とはずいぶん違っていて驚きですし
貴重な記録映画でもあるでしょう。
今の日本も、もしかしたら世界も、あらゆる困難に負けずに
「上を向いて歩こう」・・・そんな時代なのかもしれません。
できれば明るい未来がいいですね。
【解説】ウィキペディアより
1962年3月4日に日活より同名の映画が公開された。同時上映は石原裕次郎主演の『銀座の恋の物語』。
少年鑑別所から集団脱走して「当たり屋」をした九は刑事永井徳三に、良二はヤクザな商売をしている松本健に助けられる。この九と良二の更生と趣味に傾斜する行く末を軸に、高度経済成長期に生きる若者達の青春群像を描いている。刑事の娘が紀子で、小児まひを克服しているが精神的に歩けない妹の光子を九が歩けるように力づける。紀子には秘密があり、健に話す。良二は恩師のドラムをカタにするが負けて取られる。松本は妾の子で兄と確執がある。九は新車のトラックをもらい、口添えした光子は歩けるように。良二は10万のドラムを取り戻そうと車泥棒を持ちかける。兄の誕生日に健が訪問して大学生になったことを報告するが、父も兄も冷たい。紀子が激怒。ドラムを手に入れたのに、良二は新車を盗み、壊し、二人で喧嘩。健も喧嘩するが紀子が止める。……。
「あの娘(こ)の名前はなんてんかな」(作詞・永六輔、作曲・中村八大)も劇中歌。同映画のエンディングは、坂本九、高橋英樹、浜田光夫、吉永小百合ら出演者が『上を向いて歩こう』を合唱する場面であるが、その際には原曲とは別バージョンの歌詞が追加で作られ、それを歌っている。