脚本を手掛けたポール・シュレイダーは
当時としてはかなりの日本ツウ、日本映画のマニアだったそうです
ヤクザや義理人情、ハラキリや指詰めについて
(日本人にとっては多少違和感のある部分もありますが)
独自の解釈で、わかりやすく説明されていますね
興行では失敗したようなのですが
「ブレードランナー」や「ブラックレイン」など
後の名作に明らかに影響を与えている作品ではないでしょうか
まず、健さんが素晴らしく撮られています
東映映画さながらの殺陣に、鍛えられた逞しい肉体
健さんを対抗させようとした気さえします(笑)
そして、名優ロバート・ミッチャムの
控えめで奥行きある演技
彼なりに、日本映画を勉強し、役作りしたのがうかがえます
やはり、池部 良さんを意識したのかな(笑)
任侠映画に魅せられた
私はいい映画だと思います
時代錯誤も確かにあるかも知れませんが
あとから来る、不思議な味わい深さ
わかりあえないことを
わかりあおうとする
異文化だからこそ繋がる
そんなこともあるのではないでしょうか
名画などのランキングで見かける作品ではありませんでしたが
個人的には名作/傑作書庫に入れさせていただきます
【解説】allcinemaより