宇宙兄弟(2012)





「夢があるじゃないか」


そうです、夢のある作品。

原作の漫画は読んだことがあり話の筋はすでに知っています。
主演者のキャラ作りはとても原作に忠実ですね。
ディズニー映画のように絵から人間が飛び出して来たよう。

子どもの頃UFOを目撃したことのある宇宙大好き兄弟。
将来はNASAの宇宙飛行士になることを誓います。
でも優秀な弟に比べて、少しダメダメな兄。
だけど弟のヒビトは兄のムッタを誰より大好きで尊敬しています。

こんな兄弟いいですね。
お互いがお互いを信じる、認め合う。
信頼ある家族で育つことは
のちの社会生活でも大いに役立つことでしょう。

内容のほうは「宇宙飛行士にはどうやってなれるのか」という
JAXAの意外と知られていない選抜試験が中心です。

白いジグソーパズル、食事の食べ残し、他言無用のトラブル・・
宇宙空間での狭い宇宙船のなかでの共同生活。
外に逃げ場はありません。

そんな、どんなときにも冷静に、感情的にならず
お互いを尊重し合わなければ過ごしていかなければならない。
宇宙では国籍も、人種も、性別も、宗教や個人的感情も
そして、いかなるこことへのイラつきや
怒りさえも、なくさなければいけないのです。

どんなに狭く過酷な環境でも
冷静に知性をもって行動しなければならない。
そうでなければ、人類の未来を担う任務は果たせないでしょう。

ただ、ラストは悪くはないけれど
出来としては粗雑でしたね。

せめてヒビトと帰還と
ムッタの宇宙飛行士選抜の合格シーンで
気持ちよく終わらせて欲しかったと思いました。

多くの子どもたちにも見せたいテーマだからこそ、です。

未知の世界に旅立ちたいというワクワク感
きっと誰にでもあるはずなのだから。



【解説】allcinemaより
小山宙哉の大人気コミックスを「岳 -ガク-」の小栗旬と「アントキノイノチ」の岡田将生主演で実写映画化した夢と絆の感動ドラマ。幼い頃に宇宙飛行士になることを誓い合った対照的な2人の兄弟を主人公に、彼らが夢を実現させるまでの長き道のりと固い絆を描く。共演に麻生久美子堤真一。監督は「ひゃくはち」の森義隆。
 宇宙が大好きな兄弟、モジャモジャ頭の兄・南波六太(ムッタ)とつんつんヘアの弟・日々人(ヒビト)は、ある夜、月に向かうUFOを目撃する。その時2人は、一緒に宇宙に行こうと約束した。それから19年。約束通りに宇宙飛行士となったヒビトは、月面ミッション・クルーに日本人として初めて選ばれ、世界中の注目を集めていた。一方、上司に頭突きを食らわして自動車会社をクビになり、再就職もままならないムッタ。ちょうどそこに、宇宙航空研究開発機構JAXA)から宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格の通知が。それはヒビトが兄に内緒で応募したものだった。ヒビトのおかげで失いかけていた夢への情熱を取り戻したムッタは、優秀なライバルがひしめく過酷な選抜試験へと立ち向かっていく。