日本沈没(2006)




73年版は見ていません。

06年の公開当時なら
それほど疑問には思わなかったかも知れませんが。

今見ると正直
「災害を馬鹿にするな」
そんな気持ちになってしまう作品ですね。

私たちはあの津波に町が飲み込まれていく瞬間を
がれきの山を見てしまった。
それがたとえ素人が携帯で撮影した映像であっても
あの迫力と恐怖は忘れられない。

震災で大きな被害を体験していない私でさえも
家が崩れて本当に死んでしまうかも知れないと思った。

水道も電気も止まり
家族は帰ってこない
携帯も繋がらない
不安な夜を過ごす・・

それが、日本が日本沈没という危機に晒されているのに
事態の深刻さがそれほど伝わってこないのです。

柴崎コウちゃんはハイパーなレスキュー隊員なのにあっけなく怪我するし
トヨエツの博士はいきなりパソコン叩き壊しているし・・(苦笑)
自分の仕事、どうする気なの?

ただ邦画のCGもずいぶん進化したなと
そこは確かに凄いと思いました。
技術ではもうハリウッドに負けていないのではないでしょうか。

でもやっぱり辛辣なレビューしかできないのは
私にとって面白くなかったのだろうなあ・・・



【解説】allcinemaより
小松左京の傑作SF小説を「ローレライ」の樋口真嗣監督が映画化。日本列島の沈没という未曾有の危機を迎えパニックに陥る日本国民の姿とその中で出会った一組の男女の運命の行方を描く。主演は「黄泉がえり」の草なぎ剛と「世界の中心で、愛をさけぶ」の柴咲コウ
 ある深海調査に参加した潜水艇《わだつみ6500》のパイロット・小野寺俊夫は、そこで驚愕の事実を知る。海底プレートの急速な沈降で、日本列島が1年後に沈没するというのだ。調査を指揮した地球科学の田所博士は日本の危機を訴えるが、学会は全く耳を貸そうとしなかった。しかし、内閣総理大臣・山本尚之は事態を重く受け止め、危機管理担当大臣を置き、日本人の避難先確保に動き出す。時を待たず、地殻変動の波が日本列島を次々と襲い、犠牲者が増大する。そんな中、小野寺は、ハイパーレスキュー隊員の阿部玲子と出会う。