メタモルフォーゼの縁側(2022)

夫を2年前に亡くし75歳になる雪(宮本信子)が

たまたま書店で購入した漫画、BLにドはまり

書店でバイトする、BL好きの高校生のうらら芦田愛菜)と仲良くなり

同人誌を作ったり

推しの漫画家コメダ優(古川琴音)のサイン会に行くようになる

というもの

単純でわかりやすいストーリーなので見やすいですね

しかもBLを否定する人がひとりも出てこなくて

みんなが優しい

映画とは関係ないのですけど

私も昔、同人誌即売会に何度か行ったことがあるんですよ

ビックサイトで行われるような巨大コミケではなく

田舎に住んでいた時の話なんですけど

当時友人がRPGファイナルファンタジーシリーズ」をネタにした

漫画を書いて発売してまして、内容は登場人物たちのBLですね

で、変態のオマエが言うなって感じなんですけど(笑)

気持ち悪くなったんですよ

ひとりひとりの作家さんは、いい人ばかりですが

(無料のチラシとか売れ残った過去作とかいっぱいくれた 笑)

個人的な性への願望や本能といった、他人の頭の中身を

知りたくもないのに見せられているという感じですかね

本当に興味のある人しか行っちゃいけないことを痛感しました

なのでヒロインのうららが、最初BL好きを知られたくない気持ち

そういう人たちと仲間と思われたくない気持ちが

なんとなく理解できます

一方の雪は、すでにいくつもの酸いも甘いも経験してきて

(いつ倒れるか死ぬか思ってヒヤヒヤした 笑)

好きなものは好きと堂々と言える

人生も終盤にかけてBLの純愛は新しい発見

夢中になっていきます


幼馴染の高橋恭平)以外に友達もなく

毎日なんとなく過ごしていたうららがそんな雪に影響されていく

芦田愛菜の走りがストーリーと関係ないが凄い)

コミケに行く(雪の腰痛を考えて断念)

コミティアで自作漫画を売る(雪が腰痛で行けなくなり挫折)

そこで偶然にもうららの漫画「遠くから来た人」を買ってくれたのが

紡と、コメダ優のふたりでした

誰にでも最初があるし、失敗もある

うららが雪に励まされたように

アメリカ留学する彼女の英莉(汐谷友希)と別れて落ち込んでいた紡も

スランプで漫画が書けなくなり悩むコメダ優も

そのへたくそだけど、あたたかくて微笑ましい

うららの「遠くから来た人」に励まされるのです

雪のひとり暮らしを心配する娘が暮らすノルウェーに旅だった雪

雪の住んでいた家を片づける沼田光石研)のもとを訪れたうららは

縁側で初めて雪の家に来た時のカレーのにおいを嗅ぐのでした

この昭和のボロい家と縁側がザ・実家を感じてまたいい

こういう家に住みたくなってしまいました(笑)

好きなもの、夢中になれるものがある
それを共有できる仲間がいる素晴らしさ

それは映画ブロガーの繋がりも同じですね

なによりそこに年齢など関係ないということを教えてくれました

 

 

【解説】映画.COMより

鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を芦田愛菜宮本信子の共演で実写映画化し、ボーイズラブ漫画を通してつながる女子高生と老婦人の交流を描いた人間ドラマ。毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和が脚本を手がけ、「青くて痛くて脆い」の狩山俊輔が監督を務めた。

2022年製作/118分/G/日本
配給:日活