わたし出すわ(2009)





2015年にノーベル生理学・医学賞受賞の大村 智博士

自らが開発した医薬品の利益をもとに
教育への貢献や北里研究所の再建
私費による美術館の建設などなど
数々の貢献業績には驚かされます
本当に心から尊敬できる人物で言葉もありません

大村博士がオーナーだという
「武田乃郷 白山温泉」は美肌効果抜群だとか!
そのうえ、赤ちゃんから妊婦、ご年配まで
入浴を楽しめる低刺激性なのだそうです

博士は幼いころから
「人のためになることをしなさい」と祖母から言われ続け
自分が分かれ道に立った時はそれを基準に考えたそう

こんな偉大な方を、私の映画レビューに登場させるのは
失礼とは重々承知ではありますが(笑)

お金の使い方には
有効な使い道というものが
あるような気がします



この作品のヒロイン、マヤは株の投資などで
どうやら巨額の資産を持っているようです

引っ越し業者や、友人や母親にも
簡単に大金を渡してしまいます

なぜ、そうなったのか
その理由が明らかにされないので
しっくりはきません

もちろん、友人の夢をかなえてあげたいという気持ちも
助けたいと思うのも悪いことではないでしょう
だけれど、さすがに限度がある

これは、綺麗に描いているけれど
ギャンブルのような物語ですね

投資や、宝くじ、パチンコや競馬・・
儲かった人がいる分、賭けに負けた人もいる
欲や恨みも詰まっているお金
人生を狂わせる魔物が住んでいるようです


ひとこと感想は
「マヤみたいなトモダチいたらいいよね」
私は、いらないですけど(笑)



【解説】allcinemaより
 「間宮兄弟」「サウスバウンド」の森田芳光監督が「(ハル)」以来13年ぶりにオリジナル脚本を手掛けた“お金”の使い方がモチーフのヒューマン・ドラマ。東京から突然帰郷し、旧友たちの願いを叶えるため次々と躊躇なく大金を差し出すヒロインの金の出所やその真相の行方と、金を受け取った旧友それぞれの行く末を、お金を前にした人間の本質を浮き彫りにしながらリアルかつユーモラスに綴る。主演は「ラスト サムライ」の小雪。共演に「TANNKA 短歌」の黒谷友香、「パッチギ! LOVE&PEACE」の井坂俊哉
 ある日、民家数軒の郵便受けにそれぞれ1キロの金塊が投げ込まれていたというニュースが流れる中、山吹摩耶が東京から故郷に帰ってくる。そして、新居の引っ越し作業を終えた業者に心付けを渡すと、その額の大きさに業者を驚かせるのだった。外出し、市電に乗る摩耶。その運転手は摩耶の高校時代の同級生、道上だった。彼はかつて、世界の路面電車めぐりをしたいという夢があった。そんな今では先立つものがない彼に、“そのお金、私が出してあげようか”と言う摩耶。すると後日、道上のもとへ摩耶から小包が届く。そこには、大金と世界の路面電車の資料が入っていた。同級生のひとり、魚住サキの夫が急死し、その通夜で同級生たちと久々に再会した摩耶。やがて道上の時と同じく、彼らの夢や希望を聞き出すと、次々に大金を差し出していくのだが…。