海街diary(2015)





映画賞を総なめにするほどの傑作だったか、といえば

それほどでもなかった気もしますが()


ゆったりしたテンポで、よくまとまっています

それに今が旬の女優演じる

キラキラした4姉妹が出てるだけで目の保養

これだけでも評価が高くなったのでしょう



ある夏の日、鎌倉に住む三姉妹のもとに
15年前、愛人と去った父の訃報が届きました
父の葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すず(広瀬すず)と出会います
すずの母親はすでに亡くなっており
その後父が再婚した義母とはうまくいっていませんでした
長女の幸(綾瀬はるか)はすずに
「鎌倉で一緒に暮らさない?」と声をかけます


次女の佳乃(長澤まさみ)と三女の千佳(夏帆)も
そのことに賛成し
鎌倉の古い家で4人の共同生活がはじまります

ごはんを食べる、お風呂に入る、障子張り、梅酒を漬ける

ぶつかりあい、笑い合う

女っ気キュンキュンムンムン、とにかく女子力が高い

容姿も性格も違っていて、まるで女子寮を覗いているよう


私は男の兄妹しかいないので、姉妹って羨ましいですね

本当によく喧嘩もするけれど、助け合い

大人になってからも実家に集まり、ずっと仲がいい


その分居心地が良すぎて、3姉妹以上だと

なかなか結婚しなかったり

嫁に行っても出戻ってしまうことも多いそうですが




彼女たちも、嫁に行かない(笑)

長女の幸は勤め先の病院の医者と不倫関係

それも甲斐甲斐しく、まるで奥さんのようにご飯を作って

家事をしてあげている


冗談じゃないよ

なんで妻子ある男にメシ作んなきゃいけないの
私ならせめて、ちゃんとしたデートをしてもらう

高いビルにある夜景の綺麗なレストランとか

ディナーショーとかに連れて行けって言うわ

だから、誰も誘ってこないわ(笑)



一方次女の佳乃は年下の恋人に金を貢いでいます

います、います、こういう女も

いくらまわりが「別れたほうがいい」っていってもダメ

「彼に頼られている」と、いい意味の解釈をしてしまうのです

相手がお金目当てで付き合っているとわかるまで相当時間がかかる

そして別れる度、仕事に生きる決意をするのです

そしてまた同じような男と付き合ってしまう

それでもこのふたりが
きっぱり相手の男と別れたのは清々しい

原作は吉田秋生さんというだけあって

女性の心理を描きかたや、共感させるのがやはりうまい




三女の千佳はマイペースな癒し系

勤務先のスポーツ店の店長と交際していて


末っ子のすずは地元のサッカークラブに入籍

なかなかうまく、同じクラブの男子と仲良くなっていきます

自転車二人乗りで桜のトンネルを行くシーンは必見



そんな若い女性の「あるある」に、”病気”や“死”

葬式とか法事とかの経験が入り

姉妹はより本物の家族らしくなっていくのです

しかし4美女優+樹木希林大竹しのぶに対して

男優陣はまったく魅力がありませんでした

スポーツ店の店長、池田貴史が唯一よかったくらいです()




海の見える道や、坂道を歩く

海を眺めるシーンはよかったですね

私も函館の坂の上にある高校に通っていたので

思い出の風景を眺めているような懐かしさがあり

こはちょっと感動しました


次の休日には、ちょっと鎌倉に行って散歩したくなる

そんな映画でした




【解説】allcinemaより

人気少女漫画家・吉田秋生の同名傑作コミックスを「歩いても 歩いても」「そして父になる」の是枝裕和監督が映画化。鎌倉の古い一軒家に暮らす3姉妹が、腹違いの妹を迎え入れ、それぞれに複雑な想いを抱えながらも日々の暮らしを通して家族としての絆を紡いでいく1年の物語を、鎌倉の四季折々の美しい風景とともに綴る。主役の四姉妹には綾瀬はるか長澤まさみ夏帆広瀬すず。共演に加瀬亮鈴木亮平樹木希林リリー・フランキー風吹ジュン堤真一大竹しのぶ
 鎌倉の古い家に暮らす幸、佳乃、千佳の香田三姉妹。父は不倫の末に15年前に家を出て行き、その後、母も再婚してしまい、今この家に住むのは3人だけ。ある日、その父の訃報が3人のもとに届く。父の不倫相手も既に他界しており、今は3人目の結婚相手と山形で暮らしていた。葬儀に参加した三姉妹は、そこで腹違いの妹すずと出会う。父が亡くなった今、中学生のすずにとってこの山形で身寄りと呼べるのは血のつながりのない義母だけ。気丈に振る舞うすずだったが、肩身の狭い思いをしているのははた目にも明らか。すずの今後を心配した幸は、別れ際に“鎌倉で一緒に暮らさない?”と提案する。こうして鎌倉へとやって来たすずだったが、最初は自分の母が幸たちの父を奪ったことへの負い目を拭えずにいた。それでも、異母姉たちと毎日の食卓を囲み、日常を重ねていく中で、少しずつ凝り固まった心が解きほぐされていく。また、入部した地元のサッカーチームでも仲間に恵まれ、中学生らしい元気さも取り戻していくすずだったが…