高倉健

南極物語(1983)

あまりよく出来た脚本とは思えませんでしたが そのわりには何度も泣きそうになりました(笑) 南極に置き去りにされた15匹のカラフト犬 その後の話はほとんど想像によるものですが あまりにも見るのが辛い 8頭が脱出し野生化 7頭が鎖に繋がれたまま餓死か…

刑事 蛇に横切られる(1995)

退職する刑事たち(当時)のほとんどが口にするのが 「苦労かけた女房と温泉めぐりをしたい」 この言葉を聞いたNHKの番組スタッフが 本物の刑事の姿に近いドラマを作ろうと 元警察官に具体的な捜査現場や、捜査本部内の配置 心情的な部分まで取材し リアルな…

チロルの挽歌(1992)

1990年に開業された北海道芦別市のテーマパーク 「カナディアンワールド」がモデル 当時は第三セクターによる地方観光開発が盛んで 地元の人間も時代の流れに乗って盛り上がったのでしょうが 今となってはお金の無駄使いと、浅はかとしか思えない計画 ドラマ…

遙かなる山の呼び声(1980)

再見、2度目のレビュー やはりよかったですね 山田洋次監督は全作品見たわけではありませんが 今のところのマイベスト もちろん「お気に入り」 高倉健さんは「昭和残侠伝」シリーズの 池部良さんとのツーショットがため息ものなのですが(笑) いちばん良い演…

あなたへ(2012)

「このみちや いくたりゆきし われはけふゆく」 種田山頭火 私は今まで、自分の結婚式も 七五三や、入学式などの子どものお祝いも 普通にしてきたタイプ 人によっては、そんな枠にはまった人生 面白くないという方もいるでしょうが きっと面倒くさいんでしょ…

ザ・ヤクザ(1974)

シドニー・ポラック監督の日米合作的、ハリウッド版任侠映画 脚本を手掛けたポール・シュレイダーは 当時としてはかなりの日本ツウ、日本映画のマニアだったそうです ヤクザや義理人情、ハラキリや指詰めについて (日本人にとっては多少違和感のある部分も…

動乱(1980)

5.15事件や2.26事件は 社会の授業で習った記憶はあるのですが 実際にどのようなものだったかは全く知りません 若い頃にちゃんと勉学に励んでいなかったせいで 今更、映画を通じていろいろ勉強させられています(笑) 当時の日本は貧しく 政府や軍などの、一部…

君よ憤怒の河を渉れ(1976)

冤罪によって逮捕されてしまった現職検事。 自分の罪を晴らすために逃亡します。 冒頭はなかなか面白そうなサスペンスと 期待したのですが。 しかしこの軽妙な音楽は何だ? あの熊は何だ? まさしくタイトルの通り 私は憤怒の河を渉りました・・ これは監督…

単騎、千里を走る。(2005)

子どもが親より先に逝く、これほど親不孝なことはないでしょう。 もしも自分の子どもが重病になったなら 親としてなにかできることはないのか 何ができるのだろうと誰でも真剣に考えると思います。 すれ違ってしまった父と息子。 父親の高田は田舎町でひとり…

昭和残侠伝 死んで貰います(1970)

いやあ、カッコいいですねえ 渋いですねえ 池部良さん・・・(〃▽〃) (健さんの方じゃないのね。笑) 「ご一緒願います」のセリフはしびれます。 そりゃあ着いていくでしょう。笑 イカサマ賭博場をぶっ壊して刑務所行きになった秀次郎。 関東大震災での家族…

ホタル(2001)

「親愛なる兄弟姉妹のみなさん。 いわゆる大人の世界であれば理解されているのかもしれませんが 私たち子供にはわかりません。 なぜ「強い」といわれる国々は、戦争を生み出す力がとてもあるのに、 平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか。 なぜ、銃…

ブラック・レイン(1989)

【高倉健さんを偲ぶ】 日本映画界最高の銀幕のスター。 高倉健さんを嫌いな日本人なんているのでしょうか? 静かで、強く、やさしく、そして孤独。 彼の「男の美学」そのものの姿は、演技は 溜息がつくほど。 彼の主演作のなかで一番好きなのは「遥かなる山…

冬の華(1978)

「逢ったら・・そればっかり考えていたよ。 出たら一緒に食事しよう、何よりも真っ先に逢いにいこうって。 ・・・どうして逢えるなんて思ってたのかなぁ?」 組を裏切った兄貴分松岡(池部良)を殺し、服役した加納(健さん)は 松岡の娘洋子(池上季実子)…

網走番外地(1965)

面白かったですね、スピード感があってハラハラドキドキできて 「手錠のまゝの脱獄」の和製版といった感じ。 それもそのはず、石井輝男監督が 原作を「手錠のまゝの脱獄」風に脚色したのだそうです。 刑務所での入浴シーン、独房、極寒の地での労働 雪道に捨…

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965)

「小次郎、敗れたり!」 宮本武蔵と佐々木小次郎との巌流島での決闘は有名ですよね。 時代劇を見たことがなくても、大抵の方は知ってるでしょう。 いつしか、なぜかお通と旅をしている武蔵。笑 彼女をぎゅっと抱きしめます。 ここでふたりの関係も発展か?と…

緋牡丹博徒 (1968)

鶴田浩二、高倉健と並ぶ、女任侠スターである藤純子(富司純子)の 任侠シリーズ第一作。 とても面白かったです。 お竜さん、カッコイイ。 殺陣にしても、拳銃を構える姿にしても 日本舞踊のような女性らしいラインをたどって、しぐさが美しいのです。 仁義…

鉄道員ぽっぽや(1999)

原作は過去に読んでおりまして、 「大人のファンタジー」とブックレビューした記憶があります。 そして同時収録の「ラブレター」という作品のほうに、 物凄く感動してしまったことも。笑 日本一北海道が似合う男といっても過言ではありません。 降りしきる雪…

昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966)

任侠映画ってほとんど観たことがなかったのですが、実に面白かったです。 ちょっとマカロニウエスタンみたいな作風で こういう展開の映画は結構好みです。 東映の健さんのヤクザ映画を観た後は、男はみんな健さんの歩き方で映画館から出てきたものだよ・・ …

野生の証明(1978)

「お父さん怖いよ。誰かがお父さんを殺しにくるよ・・」のセリフに 主題歌の「戦士の休息」に、ネバーギブアップ。 当時の角川映画のテレビコマーシャルの記憶が いまだに脳に刷り込まれています。 自衛隊の特殊部隊である味沢は、 訓練中の寒村で、斧を振り…

駅 STATION(1981)

とにかく、カメラが素晴らしい。 木村大作さん、さすがです。本当にたくさんの撮影賞を獲っているのも納得。 この撮影がなければ、作品にここまでの雰囲気は 出なかったのではないかと 思います。 3人の女性がオムニバス的に登場し ストーリーの主軸の警官…

遥かなる山の呼び声(1980)

日本人で、高倉健さんという俳優を嫌いな人は、 私はたぶんいないと思います。 とにかく凄い魅力をもった俳優ですよね。 突然やってきた謎の男に宿を提供するってあるのかな?と疑問にも思いますが 北海道って、夏にバイク旅行でやってきた若者や学生を泊め…