緋牡丹博徒 (1968)

 
 
 
田浩二、高倉健と並ぶ、女任侠スターである藤純子富司純子)の
任侠シリーズ第一作。
 
とても面白かったです。
お竜さん、カッコイイ。
殺陣にしても、拳銃を構える姿にしても
日本舞踊のような女性らしいラインをたどって、しぐさが美しいのです。
仁義を切る姿の凛々しさは、女性から見ても惚れ惚れしてしまいます。
 
「お竜は女じゃなか、男ばい」 
 
強くて一本木で義理人情に厚いお竜さん。
そんな強がりの一方で、大切な人には優しく涙も流すのです。
そして決して人には見せないけれど
本当は心の中に弱さも持っていそうで・・・
男性を引き寄せる魅力も、おおいに兼ね添えています。
(ココ学ぼうね。笑)
 
高倉健さんはじめ、若山富三郎さんや大木実さん
清川虹子さん、山本麟一さん・・など
キャストも超豪華。
シリーズ6作目の『お竜参上』は任侠映画の大傑作のひとつだそうですね。
かなり観てみたくなりました。
 
「ハンサム・ウーマン」がトレンドの2013年
女性にもぜひオススメしたい任侠映画です。
 
 
「ハンサム・ウーマン」とは・・
女性らしさと強さを兼ね備え、男性に頼ったり
依存しない自立心のある女性のこと・・・らしいです。
(かなりハードル高いなあ。笑)
 

 
【あらすじ】goo映画より
九州の博徒矢野組の一人娘竜子は、堅気の男との結婚をひかえて父に死なれた。矢野が闇討ちを受けたのだ。竜子は一家を解散し、矢野の死体のそばに落ちていた財布を手がかりに犯人を探そうと旅に出た。小太刀の免許を持ち、博奕にも優れた腕を持つ竜子は全国津々浦々の賭場を流れ歩くうち、五年の歳月が過ぎていた。明治十八年の晩春、岩国のある賭場ですでに“緋牡丹のお竜”の異名をとっていた竜子が胴師のイカサマを見破ったことから、いざこざが起り、竜子は旅の博徒片桐に助けられた。片桐の人柄に惹かれた竜子は一部始終を打ち明けたが何故か片桐は無言だった。やがて二人は別れたが、その時には証拠の財布は消えていた。一方、竜子の唯一の子分で矢野殺しの犯人の顔を覚えているフグ新が道後でいざこざを起し、岩津一家と熊虎一家の対決騒ぎにまで発展した。それを知った竜子は早速道後に向ったが、彼女の気っぷの良さに大阪堂万一家の女親分おたかが仲裁に入り、竜子と熊虎は兄弟分の盃を交したのである。やがて竜子とフグ新はおたかの勧めで大阪に出た。大阪は千成一家二代目加倉井の圧力下にあった。賭場で竜子と対した加倉井は、その後、彼女を手寵めにしようとしたが、竜子を救ったのは、片桐だった。