鉄道員ぽっぽや(1999)

 
 
 
原作は過去に読んでおりまして、
「大人のファンタジー」とブックレビューした記憶があります。
そして同時収録の「ラブレター」という作品のほうに、
物凄く感動してしまったことも。笑
 
日本一北海道が似合う男といっても過言ではありません。
降りしきる雪の中佇む、そんな健さんを眺めているだけで良いですよね。
 
私なら、どんなふうに死にたい?と聞かれたら
やはり「眠るように死にたい」と答えるでしょう。
 
「今度は夢でしか会えないなぁ」
 
ピエトロ・ジェルミの「鉄道員」でもそうでしたが、
頑固で不器用だけど、真面目に働いた男への、
神様がくれた最期のご褒美とでもいいましょうか。
素敵なお迎えがやってきました。
父親にとって、娘とは本当に天使のような存在だと思います。
 
とても静かな気持ちで観終えることのできる作品。
で、結局のところ、木村大作さんの撮影がやっぱり最高なわけで。笑
 

【あらすじ】goo映画より
北海道の幌舞線の終着駅幌舞の駅長・佐藤乙松は、鉄道員(ぽっぽや)一筋に人生を送ってきた男だ。幼い一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、彼はずっと駅に立ち続けてきた。だが、その幌舞線も今度の春で廃線になることが決まっていた。さてその最後の正月、かつて乙松と共に機関車を走らせていた同僚で、今は美寄駅の駅長の杉浦が乙松を訪ねて幌舞駅へやってきた。彼は、今年で定年になる乙松に一緒にリゾートホテルへの再就職を勧めにやってきたのだ。しかし、鉄道員一筋の乙松はその申し出を受け入れようとしない。やがて、終電が終わるとふたりは酒を酌み交わし、懐かしい想い出話に花を咲かせた。数々の出来事が、乙松の脳裡に蘇っていく----。