駅 STATION(1981)

 
 
 
 
とにかく、カメラが素晴らしい。
 
木村大作さん、さすがです。本当にたくさんの撮影賞を獲っているのも納得。
この撮影がなければ、作品にここまでの雰囲気は
出なかったのではないかと
思います。
 
3人の女性がオムニバス的に登場し
ストーリーの主軸の警官殺しの犯人逮捕へと結びつきます。
銭函駅のホームでの妻との別れのシーンから、とても雰囲気があります。
降りしきる雪。
幼い子ども。
発車する列車に泣きそうな笑顔で敬礼する妻。
 
 「いいじゃないですか、もう終わったんですから。
 バカなんですよね。実際、自分は」
 
作品のなかでは、第二部の「すず子」が一番見ごたえありました。
英次の妹(古手川裕子)の結婚。古手川さん、ほんとうに綺麗ですね。
凶悪事件の犯人の妹、すず子(烏丸せつこ)の哀れな恋。
 
ラーメン屋の店員に変装し、オカモチの蓋に隠したピストルで
銀行に立てこもった犯人(阿藤海)を射殺するシーンは実にいい。
 
桐子と英次との恋はたったの5日間だけ。
出会い、結ばれ、離れ、再会し、別れる。
恋というより、ただお互いの淋しさを埋め合わせただけなのかも知れない関係。
 
 
「ねえ、おっきな声出さなかった?」
 「おっきな声なんか出さなかったよ」
樺太まで・・」はいらなかったですね・・・笑
 
 これでもか!というくらいの豪華な脇役人でした。
警察官の健さんもよかった。
(制服姿も出して欲しかったな)
 

 
【あらすじ】ウィキペディアより
北海道警察本部・刑事部捜査第一課の三上英次巡査部長(高倉健)は、オリンピック出場経験のある射撃選手でもある。刑事としては拳銃操法を見込まれて危険な現場に投入されることが多く、射撃選手としてはオリンピックのために、先輩・相馬(大滝秀治)の射殺事件の捜査から外されるなど、刑事と射撃選手の二足のわらじを履く警察官人生は苦悩が多かった。妻の直子(いしだあゆみ)とも若くして離婚している。ある日、三上は帰郷中に立ち寄った居酒屋で桐子(倍賞千恵子)に出会う。三上を刑事とは知らないまま、桐子は恋に落ちる。ところが、相馬を射殺した犯人は桐子の昔の男だった。