あなたが帰ってこない部屋(2025)

「これは私たちの子どもです あなたたちの子どもです」

 

原題はAll the Empty Rooms」(空っぽの部屋たち)

これはあまりにも辛すぎた

悲しみと苦しみしかなかった

短編でよかった

アメリカの報道番組(CBS)ニュースの特派員スティーブ・ハートマンは

カメラマンで友人でもあるルー・ボッブと共に

上司に無断で、学校銃乱射事件で亡くなった子ども達を追悼するため

その子ども達の部屋を拝見するドキュメンタリーを作る決意をし
全ての家を一軒一軒訪ねるためアメリカ全土を旅します

ついに残り4件となったときには7年という歳月が流れていました

内容的には、亡くなった子どもの寝室を撮影し

家族から話を聞くだけというもの

もうこの世にはいない娘や息子の寝室を

まるで「いつ帰ってきてもいい」ように手つかずにしている両親

自分たちは年をとり、きょうだい達も成長しているのに

家族にとって「あの日」から時間は止まったままなのです

これは病気や交通事故で我が子を亡くした親でも

気持ちは同じだと思うんですね

そこにいたはずの愛する人の痕跡を消すことなんてできないのです

私なんて息子が就職して家を出ただけでも

寂しくてロスになって泣いたくらいですから

その悲しみは計り知れない

産まれたときから大切に育て

泣いて笑って愛情がいっぱい詰まった部屋

今このレビューを書いているだけでも泣きそうになる

アメリカで最も多く若者の命を奪っているという学校銃乱射事件

だけどアメリカでの銃社会の撲滅は見えてこない

それどころか、ルールも法もない

武器を持つ者が「先に攻撃したほうが勝ち」の時代への突入

スティーヴ・ハートマンが、アメリカにおける学校銃乱射事件の取材を担当した

1997年当時の学校銃乱射事件は年間17件

それが近年の統計では年間132件にまでさかのぼっているそうです

それでもアメリカは銃社会が正しいと言い続けるのでしょうか



【解説】映画.COMより

Netflix2025121日から配信。

98回アカデミー短編ドキュメンタリー賞ノミネート。

2025年製作/35分/アメリカ
原題または英題:All the Empty Rooms
配信:Netflix