第二次大戦末期のフィリピン戦線での日本兵たちの末路。
兵士たちは暑さと空腹のため
ただダラダラと過ごしています。
敵の銃弾から逃げるだけで
戦う気力などまったくないようです。
そして襲う極限の飢え
それは理性を失い狂気を生み出すのでしょう。
彼らは戦友を殺し、「サルの肉」と偽って食べます。
次に食われるのは自分かも知れない
弱ってしまうわけにはいかない
食わなければ食われてしまう。
私がまだ子どもの頃、田舎の農家などでは
自分で家畜を解体して食べている家庭もありました。
昔は動物の血を抜いたり、皮を剥いだりすることが
できる人も多くいたのでしょう。
生きるためには仲間も殺す
これが戦争なんだな。
汚く、だらしがなく、みっともない
そして残忍。
他の戦争映画とは日本兵の描かれ方が全く違う
異質な作品だと思います。
知られざる戦争映画の傑作ということですが
塚本晋也監督・主演でリメイク版も制作されたそうですね。
リメイク版でも狂った将校は汚物を食べるのだろうか・・
【解説】allcinemaより