「妻のことを考えるとき、いつも思い出すのは彼女の後頭部だ
かわいらしい頭蓋骨を砕き、脳を取り出して、答えを知りたいと考える
結婚における最も重要な疑問の答えだ
何を考えているのか?何を感じているのか?互いに対して何をしてきたか?」
原題は「GONE GIRL」
GONE とは行方不明や失踪のことで
簡単なあらすじは、夫に浮気された妻が復讐のため
「夫の妻殺害」を偽装して行方不明になるというもの(簡単すぎるがな)
フィンチャー作品として最大のヒット作となったそうです
浮気がバレそうになった経験のある既婚者なら
たぶん背筋が凍るような物語でしょうが
妻の気持ちに共感する女性も多いのではないでしょうか(笑)
出会ったときから惹かれあい、ラブラブで結婚したカップル
だけど結婚も5年を迎えるとそろそろ倦怠期
なのに妻は今でも甘い言葉や、記念日のサプライズを求めてきてうんざり
それでも妻の希望を叶えるよう努力している
夫のニック(ベン・アフレック)の意見はこう
その妻が突然行方不明になってしまう
誘拐された可能性が高いと、全米で公開捜査が行われ
セレブの素敵奥さんが行方不明になったと
世間は同情し、テレビのワイドショーでは大騒ぎ
しかし警察が捜査していくうちに
台所から大量の血を拭いた跡が見つかり
夫がカード破産していることが判明
家も、夫が経営しているバーも、妻名義
しかも妻には多額の死亡保険がかかっていました
講師としてバイトしている短大の教え子と不倫していたことがわかります
警察が見つけた妻の日記には
やさしかった夫が働きもせずテレビゲームばかり
やがて暴力をふるうようになるまでが赤裸々に書かれていました
半分は妻エイミー(ロザムンド・パイク)のでっちあげなんですが
半分は夫のニックは本物のクソ男だという真実(笑)
経済力のあるイイ女がダメンズに貢いでしまうっていうよくある話
だけどダメ夫が若い巨乳のヤリマンと浮気しているのを知り
怒りの炎がメラメラと燃えてしまった
だけどエイミーはそこらの女と違ってかなりの知能犯
ハーバードで博士号を取ったかどうか知らんが
夫が第一級殺人犯として死刑になるよう罠をかけるのです
だけど隠れていたモーテルでバカップルに全財産奪われて計画変更
元カレのデジー(ニール・パトリック・ハリス)を頼り
匿ってもらうことにします
デジーもかなり変態臭高め(笑)
エイミーとは似た者同士で、このふたりは釣り合うと思うんだけど
もとがエリートで金持だから、エイミーの支配欲が満足しないんだな
とはいえ、何かと使えるデジーを殺したのはもったいない(笑)
当然帰って来た妻を、ニックが二度と愛せるわけはないのですが
エイミーはマスコミや近所の主婦を味方にし
ニックの自由を奪い、服従させ、 夫という名の道具にする
そして言うのだ「これが結婚よ」
よく”胸糞映画”と呼ばれていますが
愛し方もいろいろ、これが彼女なりの一途な”純愛”の形
ただ(映画だから)やりすぎなだけ(笑)
ここまで大げさじゃなくても
奴隷のように束縛されている恐妻家は
世の中に多くいると思います
【解説】allcinema より
ギリアン・フリンの同名ベストセラー・ミステリーを「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの女」のデヴィッド・フィンチャー監督、「アルゴ」のベン・アフレック主演で映画化。妻の突然の失踪をきっかけに、妻殺害の嫌疑で渦中の人となってしまう主人公の秘密と衝撃の顛末を描く。共演にロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス。
ミズーリ州の田舎町。結婚して5年目になるニックとエイミーは、誰もが羨む理想のカップルだった。ところが結婚記念日に、エイミーは突然姿を消してしまう。部屋には争った形跡があり、大量の血液が拭き取られていることも判明する。警察は他殺と失踪の両面から捜査を開始する。美しい人妻の謎めいた失踪事件は茶の間の注目を集め、小さな町に全米中からマスコミが殺到する。すると、次第にニックの不可解な言動が明るみとなり、いつしか疑惑と批判の矢面に立たされていくニックだったが…。