アイ・ケイム・バイ(2022)

原題も「I Came By」(私は来た)

Netflixのランキングはあてにならんな(笑)

面白くないことはないけど、BC

逆にB級映画やツッコミ系好きマニアには

たまらないものがあるかも知れません(笑)

トビー(ジョージ・マッケイ)とジェシーパーセル・アスコット)

富裕層の家に忍び込み"I Came By”(参上)と落書きをして去る

グラフィティアーティスト(というより趣味か)

そのことがSNSで話題になることに喜びを感じるイマドキの若者

ジェシーは仕事で人権派の元判事の家を訪れたとき

(昼間は佐官工?として働いている)

次のターゲットとしてwifiIPアドレスをスマホで撮影し

トビーに送信しますが

家に帰ると恋人のナズ妊娠していることがわかり

トビーに引退をすることを伝えます

しかも母親と喧嘩してしまい家を飛び出したトビーは

ひとり元判事のブレイク(ヒュー・ボネビル)の

屋敷に忍び込むことにしました

すると何やら地下で物音がする

不審に思い見に行くと棚の後ろ隠し扉

中を覗いたトビーは驚き逃げます

同じ頃ブレイク卿は警視とスカッシュをしていましたが

スマホwifiに接続できないことを不審に思い急いで帰宅します

壁の父親の肖像画がずれている

何者かが屋敷に進入したんだ

 

トビーはジェシーにブレイク卿の屋敷に進入したことを相談しますが

ジェシーは巻き込まないでくれと言う

警察に通報しても貴族階級で元判事のブレイク卿にはコネがあり

刑事も思い通りに捜索できない

トビーは単身地下室に監禁されている男を助けに行きますが

コケて倒れたところをブレイク卿に捕まり

自家用焼却炉で焼かれてしまいます

 

トビーと連絡がつかなくなった母親のリジー

警察やジェイに相談しますが手がかりはつかめません

本当のことを言えば自分も捕まってしまう

ジェイブレイクの屋敷に行き郵便物を盗みますが

ブレイク卿に通報され警察に拘束されてしまいます

しかし運良く捜査官の同情を引くことに成功し解放

ブレイク宛ての郵便物をトビーの机の二重底の

引き出しに忍び込ませるのでした

(警察が宛名に気が付かないってありえる?笑)

なぜブレイク卿宛ての郵便物が息子の机に

しかもトビーのスマホの信号が最後に途絶えたのもブレイク卿の住所

それからリジーはブレイク卿の屋敷の前で彼を待ち伏せ

つけまわすようになります

 

そしてある日、ブレイク卿が通う水泳クラブで

マッサージ師として働く難民の青年が

屋敷から逃げ出すのを助けたリジ―

しかし青年は再び「亡命申請に助力する」という

ブレイク卿の甘い言葉に惑わされ彼の車に乗り込みます

青年のスマホのチャットにあったリジ―の連絡先を見つけた

ブレイク卿はリジ―をおびき出す罠を仕掛け

あっけなくリジ―は捕まってしまうのでした

そうしてブレイク卿は屋敷を売却し引っ越してしまいます



その間、秘密主義のジェイに業を切らしたナズは彼と別居

しかし彼女の通う大学の先生がブレイク卿と友人であることから

ナズの論文を読んでもらうことになり(ゴミ箱に捨てられるがな)

ナズのおかげでジェイはブレイク卿を尾行し、住み家を突き止めます

進入はお手のもの、人里離れた屋敷に忍び込むジェイ

ブレイク卿と激しい乱闘になったものの

どうにかブレイク卿を倒し監禁場所を聞き出したジェイ

 

そこにいたのはトビーでもリジ―でもない

腰巻一枚で血だらけの謎の難民でした

もしかしてあんたが噂のペルシャ人、ラビだったんかい(笑)

通報を受けてやって来た女刑事は思わず微笑んでしまいます

粘着テープで拘束されたブレイク卿の後ろの壁に描かれていたのは

"I Came By”(参上)の文字だったからです

 

扉の向こうが「ムカデ人間」(2010)くらい

インパクト(生体実験が目的)があればよかったんだけど

(そう思うのはオマエだけだ)

 

父親への復讐なのか、単にサディスティックな嗜好からなのか

ラビを監禁している理由がはっきりしない

しかもラビが生きていたら相当お年の筈だから

彼が本物か、身代わりかどうかもわからない

ただラスト、人権派と謳っていたいた判事が

実は差別主義で植民地主義帝国主義者で変態

その彼がグルグル巻きにはスカッとしますし

 

ティアーズ・フォー・フィアーズ

懐かしい名曲が流れたのもヨカッタです

 

ジェイが奥さんとヨリを戻しそうな雰囲気で終わったら

もっとヨカッタですけど

あなたが"I Came By”だったのね、みたいな(笑)