原題は「THE GREAT GATSBY」
1974年版は見ています
プロットは全く同じ
自分を裏切り金持ちの男と結婚した、かっての恋人を取り戻すため
苦労して金持ちになり再会したものの、再び裏切られてしまう
ギャツビーはレッドフォードのイメージがあまりに強すぎる
しかもこんなヘンテコな演出をするなら
いっそのこと、現代版にするとか
無茶苦茶な超訳にしたほうがよかったと思います
主人公の語りては、心療内科で治療を受けている
大学時代は小説家を目指したものの挫折、大恐慌によって生活も崩壊
そんな彼に医者は「何でもいいから何か文章を書きなさい」と提案します
そこでニックは、ジェイ・ギャツビーのことを思い出し
「The Great Gatsby」という小説を書き始めるのです
1920年代初頭、ニューヨーク郊外ロングアイランドのウェストエッグにある
小さな家に引っ越したニックは
毎夜豪華絢爛なパーティを開催する、隣の邸宅に住むカリスマ的大富豪
ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)に招待されます
しかしギャツビーがニックに近付いた本当の理由は
ニックの従妹、デイジー(キャリー・マリガン)に会うためでした
鉄道王の御曹司トム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)と結婚
しかしどうしてもデイジーを諦めきれなかったギャツビーは
5年の月日をかけ大金持ちになり
デイジーの家が見える対岸に豪邸を建てたのです
男って、どうして過去を取り戻せると信じているんだろうな
そんなこと絶対不可能なのに、理解しようとさえしない
大富豪になったギャッビーとの再会と、トムの浮気が重なって
ギャッビーを愛するようになったかのように見えたデイジー
だけど度重なるトムの挑発に、ついにギャッビーがキレてしまい
それを見たデイジーはトムのもとに帰る決意をします
その帰り道デイジーは、トムの浮気相手の女性を車で撥ねてしまう
ギャッビーはデイジーを守るため罪を被り
トムに、ギャッビーと浮気していたとそそのかされた
女性の夫に殺されてしまうのです
世の中のファム・ファタールってのは
現実でもだけど、女から見たら全く魅力的じゃない
なのにどうして男がそそのかされて、信じてしまうのか
ただ自分の不幸な身の上を語るのはうまい
そして純情男を見つけるテクニック
でもギャッビーが不幸だったか、といえばそうじゃない
一時でも愛を取り戻し、彼女からの電話だと信じて死んだ
片思いに苦しんで生き続けるより、本望だと思う
そうしてニックは「The Great Gatsby」を書き上げます
この時ギャッビーは、ニックを(病から)救った希望の星
救世主になったのです
【解説】allcinema より
「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督が「ロミオ&ジュリエット」でタッグを組んだレオナルド・ディカプリオを再び主演に迎え、F・スコット・フィッツジェラルドによるアメリカ文学を代表する名作を、豪華絢爛な3D映像で映画化したエンタテインメント大作。好景気に沸く狂騒の1920年代を舞台に、アメリカン・ドリームを体現するひとりの男が、ある目的のために全てを捧げる華麗にして空虚な人生の顛末を、ミステリアスかつゴージャスに描き出す。共演は「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「17歳の肖像」のキャリー・マリガン。
証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。隣は宮殿のような豪邸で、夜な夜な豪華なパーティが開かれていた。しかし、そんな騒乱の屋敷に住んでいるのはジェイ・ギャツビーという謎めいた男ひとりだけ。ある日、ニックのもとにもパーティの招待状が届く。招待客はギャツビーについて様々な噂をたてるが、誰も彼の素性はおろか、パーティを開く理由さえ知らなかった。そんな中、ついにギャツビー本人と対面したニック。やがて、ギャツビー自らが語る本当の生い立ちを聞かされるのだったが…。