原題も「CASINO ROYALE」
これはかなりマニアック(笑)
ショーン・コネリーの主演拒否等(連続してボンドを演じたくなかった)
様々な交渉不成立により、配給がユナイトからコロンビア映画へ移ったため
番外編とされていまが
60年代のカオスな雰囲気に、ハマる人はハマると思います
超オールスターによる壮大なバロディながら
(オーソン・ウェルズがめっちゃ楽しそう 笑)
バート・バカラックによる音楽は毎度のことながら逸品で
(「恋の面影」はアカデミー歌曲賞にノミネート)
「オースティン・パワーズ・デラックス」での
エルヴィス・コステロ とのコラボも嬉しい
MI6を早期退職し郊外の豪邸で隠居生活していましたが
秘密組織スメルシュ撲滅のため、Mの後継者となり
新たな007になるべき、エージェントを育成する決意をします
ジェームズ・ボンド卿(007)(デヴィッド・ニーヴン)
往年の名スパイ、Mの死後MI6の指揮をとることになる
左から、ルグラン(DGSE=フランス情報局)(シャルル・ボワイエ)
マクタリ(M)(ジョン・ヒューストン)
ランサム(CIA)(ウィリアム・ホールデン)
スメルノフ(KGB)(カート・カズナー)
各国の諜報部員が次々に行方不明になり(スメルシュのスパイ撲滅作戦B)
調査のためジェームズ卿に復帰を要請しに来たが断られてしまう
その直後、Mの合図によって屋敷が爆破されるがMも死んでしまう
マクタリ夫人/ミミ(デボラ・カー )
Mの遺品(カツラ)を夫人(実はスメルシュのスパイ)に届けるため
Mの屋敷を訪れたジェームズ卿は
盛大なもてなしをうけるものの、そこでも命を狙われる
ジェームズ卿に惚れてしまったマクタリ夫人によって助けられ
組織を裏切った夫人は修道院に入る決意をする
ヴェスパー・リンド(007)(ウルスラ・アンドレス)
「ドクター・ノオ」ではハニー・ライダーとして登場
ジェームズ卿の盟友でエージェントを引退した後は大富豪に転身
スメルシュの幹部、ル・シフルを倒すため協力する
ジェームズ卿と彼の恋人だったマタ・ハリの娘
東ベルリンにある「国際家政婦協会」を装った
スメルシュのスパイ・トレーニング・センターに侵入し
米・英・中・ソの幹部たちを隠し撮りした卑猥な写真のオークションに侵入
フィルムを奪いトイレに破棄し脱走します(タクシーの運ちゃんもいいぜ)
オークショニアは、「ロシアより愛をこめて」のクロスティーン役
ヴラデク・シェイバル
イブリン・トレンブル(007)(ピーター・セラーズ)
バカラのエキスパートで、ル・シフルを潰すため
カジノロワイヤルで賭けをすることになるが
ミス・太ももに誘惑され睡眠薬を飲まされ(解毒剤が利かない)
ヴェスパー・リンドに助けられる
マネーペニーの娘
英国の諜報部員が美女の誘惑によって抹殺されたことを知ったジェームズ卿から
美女の誘惑に負けないエージェント探しを依頼される
さらにマネーペニーにスカウトされたエージェントは
美女に惑わされないトレーニングをすることになります
Q(ジョフリー・ベイルドン)
MI6のQuartermaster(需品係将校)
ル・シフル(オーソン・ウェルズ)
スメルシュの幹部で賭博好き、手品が得意
組織の資金を横領してしまい、処刑される前に隠蔽しようと
オークションを行うもマタ・ボンドに妨害され失敗
ミス・太もも(ジャクリーン・ビセット)
役名は「黄金銃を持つ男」のグッドナイト(Goodnight)を
Goodthighsにもじったもの
スメルシュのエージェントでホテルの部屋でトレンブル007を待ち受ける
本人役で登場
バグパイプ奏者(ピーター・オトゥール)
小切手を取り戻すため、ル・シフルに誘拐されたトレンブル007が
拷問により見た妄想の中で登場
(そんな面倒なことやってるから)期限切れでル・シフルは
スメルシュの部下によって処刑されてしまう
中国のサングラスの将軍(バート・クウォーク)
オークションで登場
ジミー・ボンド/ドクター・ノア(ウディ・アレン)
ジェームズ卿の甥で、MI6のエージェントだったが任務を放棄し
有名人の叔父を怒らせるためスメルシュに亡命
4フィート6インチ(約140センチ)以上の男性だけを殺す細菌を開発し
世界を女性とチビ男だけにしようとしている
オマエが悪のボスやったんかい!(笑)
軟禁されている女(ダリア・ラヴィ)
ドクター・ノアのパートナー候補の女性
最初は拒否していたが、味も見た目もアスピリンと同じだが
400個の超小型原子爆弾の錠剤をドクター・ノアが自慢したことから
ドクター・ノアのパートナーになることを承諾し、隙を見て彼に飲ませる
フランケンシュタインの怪物(デヴィッド・プラウズ)
誘拐されたマタ・ボンドを救おうとジェームズ卿とトレンブル007が向かった
カジノロワイヤル(スメルシュの本部)で登場
ラストに登場
ジェームズ卿、マネーペニー、マタ・ボンド、トレンブル007が
カジノロワイヤルを後にしようとすると
ヴェスパー・リンドがジェームズ卿に銃を向け
彼女がスメルシュとの2重スパイであることが判明
そのときアメリカからの応援部隊、騎兵隊が到着し
カジノでは笑気ガスが爆発し笑いと乱闘が繰り広げられ
次に第2の応援部隊、ジェロニモ隊が到着し大暴れ
ドクター・ノアの体内では原爆が爆破し続け、しゃっくりが止まらない
やがて最後の原爆が爆発しカジノロワイヤルは大破します
ジェームズ卿とエージェント達は天国に現れ
ドクター・ノアはただひとり地獄へと堕ちるのでした
【解説】KINENOTEより
イアン・フレミングの小説『カジノ・ロワイヤル』をウルフ・マンコウィッツ、ジョン・ロウ、マイケル・セイヤーズの3人が脚色、「天地創造」のジョン・ヒューストン、「人間の絆」のケネス・ヒューズ、「スパイがいっぱい」のヴァル・ゲストと、「フレンチ・スタイルで」のロバート・パリッシュ、英国のTV出身のジョセフ・マッグラスの5人が監督にあたっている。撮影は「唇からナイフ」のジャック・ヒルドヤード、音楽はバート・バカラックが担当、主題曲はハーブ・アルパートとティファナ・ブラスが演奏している。出演は「紳士泥棒 大ゴールデン作戦」のピーター・セラーズ、「ブルー・マックス」のアーシュラ・アンドレス、「スパイがいっぱい」のデイヴィッド・ニーヴン、「ジブラルタルの追想」のオーソン・ウェルズ、「サイレンサー 沈黙部隊」のダリア・ラビ、イギリスの舞台・TV出身のテレンス・クーパーのほかにデボラ・カー、ウィリアム・ホールデンなど。なお監督のジョン・ヒューストンが“ M ”役で特出している。製作はチャールズ・K・フェルドマンとジェリー・ブレスラー。