ドゥニ・ヴィルヌーヴ

デューン 砂の惑星 PART2 (2024)

原題は「Dune: Part Two」 フランク・ハーバートのSF小説「デューン」(Dune) を映画化した 「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編で、スタッフは前作とほぼ同じ IMAXで鑑賞して正解、これはもうケタが違う 未曾有の映像体験でした キャストは全員主役級 壮大な…

灼熱の魂(2010)

「1+1=1 が、あり得るか?」 原題は「INCENDIES」(焼夷弾 しょういだん) ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい手強い作品 中東の国のどこかで少年たちが銃を持った男たちに頭を刈られています ひとりの少年のかかとには三連星の刺青 憎しみとも哀しみともとれ…

DUNE/デューン 砂の惑星 (2020)

原題は「DUNE: PART ONE」(砂丘) 1984年の公開当時は評判が悪かったというリンチ版は ゲスいキャラ&描写&不釣り合いなTOTOの曲とともにクセになる 今となっては人気カルト映画のひとつ もちろん同じ原作なのでストーリーの土台は一緒ですが 「リメイク」…

静かなる叫び(2009)

「これはカナダの事件 」と全米ライフル協会会長は言った 原題は「POLYTECHNIQUE」(ポリテクニック)で 日本でいう工業大学や職業大学のこと 1989年に起きたモントリオール理工科大学虐殺事件がモデル 昔、ある宗教に傾斜している友人に訪ねたことがある (…

プリズナーズ(2013)

原題も「Prisoners 」(囚人や捕虜のこと) 林で鹿を撃つオープニングの映像美 屋外の景観はもちろん、室内の撮影にも手抜きをすることはありません 暗くよどんだサウンドも雰囲気があり 本作でもヴィルヌーヴのセンスが光ります カメラはロジャー・ディーキ…

複製された男(2013)

原題は「Enemy」(敵) これがヴィルヌーヴが描くドッペルゲンガー 原作はポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの 「The Double」(二重や生き写し、コピーの意) ドッペルゲンガーとは、自分の姿をもうひとりの自分で描く幻覚の一種 本人に関係の…

ボーダーライン(2015)

原題は「sicario」で殺し屋、暗殺者という意味 決して悪い邦題ではないけれど、チラシからキャッチコピーから 見る前から勝手な先入観を植え付けようとするやりかたは いいかげんどうなのかなと思います 派手な銃撃戦などはありません ソダーバーグ監督の「…

ブレードランナー 2049 (2017)

全く期待しないで見たせいか、思ったより良かったです 「ブレードランナー」とも、続編としてきちんと辻褄が合っていました しかし、高校生の息子は「つまらなくはないけど・・」という感じでした やはり「ブレードランナー」に思い入れがなければ 見てもピ…

メッセージ(2017)

これは想像していたのとは違い新鮮でした 異星人との接触を描くファーストコンタクトものは多くありますが 既存のエイリアン映画の常識をくつがえしています 宇宙船というよりはモダンアート SFというよりは言語学、コミュニケートの授業 今の世界的な政治不…