原題も「LA BOUM」(パーティ)
言わずと知れたソフィー・マルソーのデビュー作
流行りましたね、懐かしいですね
今見ると角川映画みたいで、大したことないけど(笑)
ティーンエイジャーの初恋と、両親の離婚騒動という
青春ラブストーリーだけでなく
セックスや妊娠についてもサラっと描いていて
ポップコーンの箱にアレを入れるのはやり過ぎだけど(笑)
大人も楽しめるコメディに仕上がっています
10月、ベルサイユからパリのリセに転校してきた
13歳のビック(ソフィー・マルソー)は
友達になったペネロプ(妹の男の好みが渋い 笑)と
男の子たちから初めてのブームに誘われます
ビックは同じリセに通うマチューと知り合い意気投合
ハンサムなマチューをひと目で好きになってしまいます
ヘッドフォンのシーンは、女の子だったらやれちゃうよね(笑)
フランス人って週末には10代の頃から
たくさんの人を呼んでホームパーティするんですね
飲み物や食べ物を用意(たぶん後片付けも)するのはお父さん、お母さん
夜遅くまで盛り上がるので、車で送り迎えするのもお父さんお母さん
ブームをする家の前は車で大渋滞
フランスはそこまでパーティしなきゃいけない文化なのか(笑)
忙しい両親に代わり、ビックの良き理解者はハープ奏者のおばあちゃん
長年妻ある男性を愛し続ける、自由恋愛主義者で
いくつになっても男と女というのもフランス流
そこにお父さんの別れたつもりのセフレが
パリまで追いかけてきて再び関係を結んでしまい
(歯医者のお父さんの同僚がお気の毒すぎて笑える 笑)
黙ってりゃいいものを、何を思ったか突然告白しお母さんと別居
一方のお母さんは、念願の風刺漫画の仕事を手に入れ
ビッグのドイツ語教師とデートするようになるのです
これじゃあ、多くのフランス人が
結婚という制度を捨てたのもわかるな(笑)
グランド・ホテルにホテルマンの実習に行ったマチューを
おばあちゃんの車で追いかけていくビック
でもマチューとのランデヴーは惨めなものでした
そしてお互い距離を置くようになってしまいます
そしてビッグの14歳の誕生日
ビックはヨリを戻した両親に
(プロポーズより妊娠を告げるシーンのほうが女性にとって大事か)
自宅でブームをやりたいと懇願するのです
ブームでビックは見知らぬ男の子と抱き合い踊ります
そこにマチューが入ってきて、目が合う
14歳の恋は、14歳なりに複雑(笑)
今じゃ保護者の気持ちでハラハラ(笑)
ソフィー・マルソーは可愛いかったですね
まさしく80年代アイドルといった感じ
でも同じく10代から注目されたカトリーヌ・ドヌーヴや
ナタリー・ポートマンのようなカリスマは感じられず
フランスのトップ女優まで上り詰めたのは
意外と努力の人なのかも知れません
【解説】allcinema より
公開当時本国フランスで大ヒットとなり日本でも話題となった、ソフィー・マルソー主演の淡いラブ・ストーリー。10月のパリ。新学期に沸くリセエンヌたちにまじって、ビックの胸は不安と期待で高鳴っていた。彼女は13歳。心は恋への憧れでいっぱいだったが、同級生のペネロプみたいに男の子と寝たことはまだない。そんなある日、彼女にとって初めてのパーティの夜がやってきた。物語は、13歳の少女の淡い初恋の模様を清々しく描いたラブ・ロマンス。出来としては、大人の鑑賞には多少の難はあるにせよ、ティーン・エイジャーにはそれなりに共通の想いで鑑賞できる、良作である。本作がデビューとなったマルソーは、この当時15歳。フランスではアイドルとして大人気となり、映画の主題歌“愛のファンタジー”も大ヒットするなど、社会現象ともなった作品。母親役に、あの「禁じられた遊び」のB・フォッセーが出演しているのが実に興味深い。