原題も「I FEEL PRETTY」(可愛くなった気がする)
ありきたりのサクセスコメディですが、私は好かった
仕事や人間関係で辛さを感じている
コンプレックスで生きることが苦しい
そんな悩める女の子達が、少しでも元気になってほしいという
メッセージを感じます
【ここからネタバレあらすじ】
チャイタウンのビルの地下で化粧品会社のOLをしている
レネー(エイミー・シューマー)は太っていることを気にするあまり
何もかもがマイナス思考、仕事にも恋愛にも積極的になれません
そんなある日、ダイエット目的のためソウルサイクルに挑戦しますが
気合が入りすぎてしまい転倒(笑)
しかしすっかり暗示にかかったレネーは
目が覚めた時、自分が完璧な女性に変身したと思い込んでしまいます
ソウルサイクルとは、暗闇にミラーボール
大音量のノリのいい音楽をかけたクラブのようなスタジオで
インストラクターのポジティブな掛け声とともに
バイクを漕いだり筋トレするというもの
ライブに行ったかのような高揚感や没入感を感じることができ
しかも消費カロリーは45分で約800kcal
(通常のエアロバイクのトレーニングは60分で約300~600kcal)
レネーは圧倒的勘違いで本社の受付嬢に応募し
優れた対人能力で社長のエイヴリーに認められ
広報担当に抜擢されます
プライベートでもクリーニング店で知り合った恋人ができ
水着大会に出場すれば会場は大盛り上がり
「自分は魅力的だと知っているし、他人の評価なんて気にしない」と
彼女の言葉に周りの人間は勇気づけられるのです
だけど快進撃を続けるレネーの過剰な自信に
だんだん不安になってくる
案の定、セレブ気取りで親友を見下し説教してみたり
同じ職場で働く女性に人種差別的発言をしたり
あまりにも配慮を欠く態度に見かねた彼氏には捨てセリフ
そしてプレゼンのため、ボストンに向かったレネーは
ホテルのシャワーで頭を強打し失神
気が付くと魔法は消え、鏡に映っていたのはただのデブの女
突然怖くなり、無責任にもその場から逃げてしまうのです
何かしらの失敗で、仕事を辞めるか辞めないかの岐路って
誰にでもあると思うんです
でもレネーは失敗したことで、大切なものに気が付いた
女性の美しさは外見や、年齢や、人種じゃない
やさしさや思いやりという中身からくるもの
「This is me 」これが私
会場に戻り、プレゼンは大成功します
【ネタバレあらすじ終了】
ヒロイン役のエイミー・シューマーはアメリカの人気コメディエンヌ
実際にもSNSによるボディシェーミング(体型への侮辱)な
書き込みに真っ向から立ち向かい
スイムウェアデザイナーから「ブタ」と呼ばれれば水着姿を公開(笑)
「ありのままの自分でいい!」というポジティブなメッセージを
世界中に発信しているそうです
これは100%夢物語ではなく
ポジティブになるための女の子のためのパワー映画(笑)
だれでも彼女のように強くなれるわけではないけれど
エネルギーのおすそ分けをもらえることには、間違いないと思います
【解説】allcinemaより
「エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方」の人気コメディエンヌ、エイミー・シューマー主演で贈るコメディ。ぽっちゃり体型で容姿に自信を持てなかったヒロインが、転倒して頭を強打したのをきっかけに、自分を完璧な美人と思い込むようになり、ポジティブになって周囲に大騒動を巻き起こしながらも思いがけず人生が好転していくさまをコミカルに描く。共演はミシェル・ウィリアムズ、エミリー・ラタコウスキー、ナオミ・キャンベル、ローレン・ハットン。監督は「25年目のキス」「そんな彼なら捨てちゃえば?」などを手掛ける人気脚本家コンビで本作が長編監督デビューのアビー・コーン&マーク・シルヴァースタイン。
サエない容姿のせいで自分に自信が持てないレネー・ベネット。高級コスメ会社リリー・ルクレアのオンライン部門に勤めている彼女だったが、華やかな本社で働く美女たちに刺激を受け、自分もスリムになろうとジム通いを始める。ところがトレーニング中に転倒して頭を強打し失神してしまう。その後、ようやく意識を取り戻したレネーの目には、なんと自分の姿が絶世の美女に見えるようになっていた。実際には何ひとつ変わってないにもかかわらず、その言動はすっかり自信に満ち溢れ、意外にも仕事も恋も絶好調になるレネーだったが…。