グース(1996)


 
 
この作品は過去に「アニマルプラネット」という
動物専門的なチャンネルで作成されたものを
「世界まる見え」か?なにかのテレビのバラエティーで見て
感動してしまい映画でも鑑賞してしまいました。
 
再見してもやはり良かったですね。
グースもヒロインも可愛いですし。
 
撮影では実話同様にグースを孵化から成長まで育てたそうです。
CGもあるようですが、鳥が飛び立つシーンはなかなかのリアル
見事なものです。
 
母親を交通事故で亡くした少女エイミー。
母とは離婚した父親と共に暮らし始めますが
幼いころに別れたきりの他人同様の父親
慣れない環境、生活に心を閉ざしています。
 
そこにある日、土地開発のために巣から落ちてしまった
たくさんのグースの卵を見つけてしまいます。
 
自分と同じ母親のいない卵・・
この子たちには寂しい思いは、悲しい思いはさせたくない
きっとそう思ったのでしょう。
雛たちを大切に大切に育て始めるのです。
 
普通の親ならこんな子ども心を理解できず
「勉強しろ」と言うところでしょうが。笑
 
でもエイミーのパパは違います。
ゲージツ家なのですから。笑
 
社会や親に対する反抗も
自分のやりたいことをしなければ気が済まない
そんな気持ちがよくわかる。
自分も夢を食べて生きる男なのですから。
 
しかしグースは渡り鳥。
季節になったら南に行かなければなりません。
ママグース、パパグースで鳥たちを連れて行こう。
そんなパパに次第に心を開いていくエイミー。
 
雄大なカナダ、アメリ
グースを引き連れて小さな屋根もない飛行機で渡航する。
車でも数時間運転したらお尻が痛くなるのに
それは大変な飛行だったと思います。
よく頑張ったね。
 
実話とファンタジーがうまく融合された
元気の出る物語だと思います。
小中学生のお嬢さんのいる家庭はぜひご鑑賞あれ。笑
 

 
【解説】allcinemaより
ピアノ・レッスン」でアカデミー助演女優賞に輝いたA・パキン主演の可愛らしい動物ファンタジー。実話を基に脚色し、自然派監督C・バラードがメガホンを取った。土地開発のため伐採した樹木のなかからグースの卵を見つけたエイミー。インプリンティング(刷り込み)現象によって雛にかえったグースたちはエイミーのあとをヨチヨチついていく。なんとか彼らが越冬地までとべるようにとエイミーとパパは飛行を教え込む。カナダからアメリカ南部までの500マイルをエイミーの乗るグライダーが16羽のグースを引き連れて羽ばたく……。大空を飛ぶスケール感と街のビルの谷間をブーンとすり抜けるスリル。臨場感あふれる、しかも暖かみのあるヴィジュアルの仕上がりがなんともファンタスティック。現代社会におけるありがちな家庭問題、地球環境の保護なる問題意識も織り込まれた、家族で観るにふさわしい作品。