美女と野獣 (2017)




鑑賞したほとんどの人が
「すごく良かった」「感動した」と讃える本作

劇場での鑑賞は30年以上?という
田舎から上京した両親を連れ
いまさらながら見てまいりました

母は昔からロマンチックなラブロマンスが大好き
それに加えて歌と踊りとファンタジー
この作品が彼女のツボを外すわけがありません
案の定終盤は号泣でした

さすがのわたしも、野獣が死んだかと思ったときには
道具たちが動かなくなっていく姿には
結末を知っていても、ウルルンウルルン・・(笑)


そして何といっても特筆すべきは
ルークエヴァンス演じるガストン

女性蔑視で、嘘つきで、根性が汚い
近年稀に見る憎々しさでこちらの感情を刺激します





優柔不断なル・フウもよかったですね
ただ、同性愛的な描写はどう判断していいものか(笑)
魔女の存在感も、もう少しあってよかったなと思いました

野獣はアニメのモフモフ感のほうが
個人的には好き(笑)


これだけのお金と時間をかけ
王道のプロットに名曲の数々、素晴らしい映像
これは売れて当然という感想

私はジャン・コクトー版「美女と野獣」(1946)の崇拝者ですが
後世に語り継がれるのは、やはりこちらの作品なのでしょう


野獣の姿とは、美しさとは
見た目ではなく心の中にあるもの
本当の愛と、自己犠牲を知った時
人の心は満たされ、世界は輝くのです


派手なエンターティメントさだけではなく
この作品のもつ本当のメッセージを
若い人たちにも感じてもらいたいと思います



【解説】allcinemaより
 ディズニー・アニメ不朽の名作「美女と野獣」を「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化したファンタジー・ラブ・ロマンス。魔女の呪いで醜い野獣に変えられた王子と、聡明で心優しきヒロインの真実の愛を、アニメ版の名曲の数々に加え、新たに書き下ろされた新曲とともに絢爛豪華なヴィジュアルで描き出す。共演はダン・スティーヴンスルーク・エヴァンスケヴィン・クラインイアン・マッケランエマ・トンプソン。監督は「ドリームガールズ」「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のビル・コンドン
 美しいが傲慢だった王子が魔女の呪いによって醜い野獣に変えられてしまう。呪いを解くためには、魔女が残したバラの花びらがすべて散る前に、誰かと心から愛し合わなければならなかった。以来、王子は城に籠り、絶望の中で心を閉ざして時を過ごしていた。一方、田舎の小さな村で父モーリスと暮らす美しい女性ベル。読書家で進歩的な考えを持ち、広い世界を見たいと願う彼女は、周囲から変わり者と見られてしまう。そんなある日、モーリスが森で遭難し、迷い込んだ城で野獣に捕らえられてしまう。モーリスを探して城までやってきたベルは、野獣の姿におののきながらも、父の身代わりとなり城に留まることを決意する。そんなベルを、呪いで家財道具に変えられてしまった城の住人たちが優しくもてなすのだったが…。