ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016)

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原題も「THE FOUNDER」(創始者
ムカつくこと極まりない内容でしたが(笑)
わかりやすく、テンポがよく、最後まで引き込まれました

マイケル・キートンの代表作になると思いますし
マクドナルド兄弟を演じたニック・オファーマンと
ジョン・キャロル・リンチもよかった

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スティーブ・ジョブズにしても、マーク・ザッカーバーグにしても
人のアイディアを盗んで会社を立ち上たくせに
さも自分が開発したように英雄面している
クソみたいな人間が大嫌いなのですが

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レイ・クロックも同じタイプの人間
ただ彼はスティーブ・ジョブズマーク・ザッカーバーグと違い
基本的には馬鹿なんですね
盗むアイディアは悪くないのに、口先ばかりで
経営者としての才能も懐に入ってくるお金もほとんどゼロ

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そこに目をつけたのが財務コンサルタントのソネンボーン
コンサルタントや弁護士と名乗る職業ほど
人間性が信用できない仕事はない(笑)

しかしこの財務コンサルタントがいたからこそ
マクドナルド”のスピード・サービス・システム”という
壮大なフランチャイズビジネスを築きあげたのでしょう

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そしてマクドナルド兄弟から全てを奪った
レイ・クロックがさも成功者で
嘘つきの言葉が名言のように語り継がれていく

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映画では描かれてはいませんでしたが
やむなく「Mバーガー」と店名を買えて営業していた
マクドナルド兄弟のハンバーガー店が倒産した本当の理由は
レイが兄弟の店のすぐそばに「マクドナルド」の大型店をオープンさせ
倒産に追い込んだそうです

せめてひっそりと「元祖マクドナルド」が残っていて
今もその味を楽しめるというなら少しは許せるのに

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ブラック・サクセス・ストーリー
これが本当のアメリカン・ドリーム

しかしながら、起業家や経営者の立場にある方が見たら
私とは全く違う感想だと思いますし
50過ぎたからといって、成功を諦めてはいけないとは学びました

 

【解説】allcinemaより
「バードマン」のマイケル・キートンが世界最大級のファストフード・チェーン“マクドナルド”の“創業者”レイ・クロックを演じる伝記ドラマ。マクドナルド兄弟が始めた片田舎のバーガー・ショップを世界的巨大企業へと急成長させたビジネスマン、レイを主人公に、成功のためには手段を選ばない彼の冷徹な信念と飽くなき情熱を、職人気質の兄弟との対立を軸に赤裸々な筆致で描き出す。共演はニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチローラ・ダーン。監督は「しあわせの隠れ場所」「ウォルト・ディズニーの約束」のジョン・リー・ハンコック
 1954年、アメリカ。レイ・クロックはシェイクミキサーを売り歩く52歳の営業マン。ある日、1度に8台もの注文が入り驚くレイ。さっそく店を訪ねてみると、そこはマクドナルド兄弟が経営する大繁盛のハンバーガー店だった。レイはその無駄のない合理的なシステムに感服し、ビジネスとしての可能性を見出す。さっそく兄弟にフランチャイズ化による全国展開を提案し、晴れて契約を取り交わすレイだったが…。