原題も「THE FOUNDER」(創始者)
ムカつくこと極まりない内容でしたが(笑)
わかりやすく、テンポがよく、最後まで引き込まれました
マイケル・キートンの代表作になると思いますし
マクドナルド兄弟を演じたニック・オファーマンと
ジョン・キャロル・リンチもよかった
スティーブ・ジョブズにしても、マーク・ザッカーバーグにしても
人のアイディアを盗んで会社を立ち上たくせに
さも自分が開発したように英雄面している
クソみたいな人間が大嫌いなのですが
レイ・クロックも同じタイプの人間
ただ彼はスティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグと違い
基本的には馬鹿なんですね
盗むアイディアは悪くないのに、口先ばかりで
経営者としての才能も懐に入ってくるお金もほとんどゼロ
そこに目をつけたのが財務コンサルタントのソネンボーン
コンサルタントや弁護士と名乗る職業ほど
人間性が信用できない仕事はない(笑)
しかしこの財務コンサルタントがいたからこそ
マクドナルド”のスピード・サービス・システム”という
壮大なフランチャイズビジネスを築きあげたのでしょう
そしてマクドナルド兄弟から全てを奪った
レイ・クロックがさも成功者で
嘘つきの言葉が名言のように語り継がれていく
映画では描かれてはいませんでしたが
やむなく「Mバーガー」と店名を買えて営業していた
マクドナルド兄弟のハンバーガー店が倒産した本当の理由は
レイが兄弟の店のすぐそばに「マクドナルド」の大型店をオープンさせ
倒産に追い込んだそうです
せめてひっそりと「元祖マクドナルド」が残っていて
今もその味を楽しめるというなら少しは許せるのに
ブラック・サクセス・ストーリー
これが本当のアメリカン・ドリーム
しかしながら、起業家や経営者の立場にある方が見たら
私とは全く違う感想だと思いますし
50過ぎたからといって、成功を諦めてはいけないとは学びました
【解説】allcinemaより
「バードマン」のマイケル・キートンが世界最大級のファストフード・チェーン“マクドナルド”の“創業者”レイ・クロックを演じる伝記ドラマ。マクドナルド兄弟が始めた片田舎のバーガー・ショップを世界的巨大企業へと急成長させたビジネスマン、レイを主人公に、成功のためには手段を選ばない彼の冷徹な信念と飽くなき情熱を、職人気質の兄弟との対立を軸に赤裸々な筆致で描き出す。共演はニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ、ローラ・ダーン。監督は「しあわせの隠れ場所」「ウォルト・ディズニーの約束」のジョン・リー・ハンコック。
1954年、アメリカ。レイ・クロックはシェイクミキサーを売り歩く52歳の営業マン。ある日、1度に8台もの注文が入り驚くレイ。さっそく店を訪ねてみると、そこはマクドナルド兄弟が経営する大繁盛のハンバーガー店だった。レイはその無駄のない合理的なシステムに感服し、ビジネスとしての可能性を見出す。さっそく兄弟にフランチャイズ化による全国展開を提案し、晴れて契約を取り交わすレイだったが…。