デビッド・クローネンバーグ

戦慄の絆(1988)

原題は「Dead Ringers」 (瓜二つの者たち) 1975年ニューヨークで開業していた一卵性双生児の産婦人科医 マーカス兄弟が共に診療室で死亡していたという (精神疾患、楽物離脱、自殺とみられているが原因は不明) 実際にあった事件をベースに創作 カナダ、…

イースタン・プロミス(2007)

原題は「Eastern Promises」(東方の約束) ここでの"Eastern"とは(イギリスから見た)東欧のことで 特にロシアのこと (監督談) 登場する「vory v zakone (ヴォーリー・V・ザコン) 」は ロシア語のスラングから派生した「法に反対する泥棒」という意味の 実…

エム・バタフライ(1993)

「蝶々夫人を美しいと感じるのは 西洋人が東洋人を無意識に見下しているから」 原題も「M.Butterfly」(マダム・バタフライ=蝶々夫人) といってもオペラ「蝶々夫人」の現代版アレンジではなく(笑) 文化大革命時、京劇女優に本気で恋してしまった フラン…

クラッシュ(1996)

オープニングのクレジットがカッコいい 原題も「Crash」 お互いの浮気を認めている倦怠期の夫婦が 交通事故をきっかけに性的興奮を覚えるようになり 同じ嗜好を持つ仲間とアンモラルなセックスに目覚めていくというもの 運転中の車の中、事故車の中、愛や性…

裸のランチ(1991)

原題も「Naked Lunch」 原作はビートジェネレーション派作家の代表ウィリアム・バロウズの同名小説 ビートジェネレーション(ビートニク)とは (社会的や、政治的に)騙され、打ちのめされ、心身的に消耗したり ドラッグによる精神や(自由恋愛・同性愛とい…

ヴィデオドローム(1982)

原題も「Videodrome」 ビデオテープが題材なだけに、さすがに時代を感じますね(笑) 今見るとそれほど過激な内容とも思えない ただテーマは近未来、VRやAI時代の到来を予感させます 「君たちは何が現実で幻覚なのか、本当にわかっているのかい?」 でもアブ…

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005)

ファーストシーンからいい 強盗殺人を続けながら旅をしているふたりの男 特に死んだ様な表情の若い方がいい このヤバイふたりの物語かと思いましたが 違いました クローネンバーグ版「わらの犬」という感じ 日常は善良な市民のなかにも、隠れた暴力性はあり …