原題は前作(1982)と同じ「TheThing」
南極大陸の氷の下で発見された太古の構造物
触手のようなものピュルピュルと伸ばしてくる物体は
ビジュアル的にも気味の悪さも、かなり進化しているのですけれど
イマドキよくあるエイリアンというか怪獣の定番スタイルで
びっくり感がない(笑)
犬の顔パッカーンが人間の顔に変わっていたのには、笑いましたが(笑)
しかも寄生生命体が、あのピュルピュルでどうやって宇宙船を建造したのか
操縦するのか説得力がない
隕石によって運ばれ、地球に落下したとかのほうがまだマトモ
でも物体は金属など、非有機物を複製することができないので
歯の詰め物での判別法はナイスアイディアだったと思います
疑心暗鬼が生む相互不信の恐怖
もし仲間が物体に寄生されていたら殺すしかないのです
前作では、無線機の前でクビをかっ切って死んでいるノルウェーの隊員
基地を全て燃やし死を待つ、カート・ラッセル
エイリアンが擬態する前に、自分の命を投げて拡散を防ぐヒロイック
ひとり残されたヒロインはどうするのか
ここはきっちり自殺させるべきでした
あわよくば続編を作ろうという魂胆が
ミエミエなのはよろしくありません(笑)
ハスキー犬(燃やさないと死なないのか)のラストも
ジョン・W・キャンベル・Jrの傑作短編SF『影が行く』の、51年のハワード・ホークス製作版、82年のジョン・カーペンター監督版に続く3度目の映画化にして、ジョン・カーペンター版をベースにその前日譚を描くSFホラー。南極のノルウェー基地で発見された未知の生命体によって隊員たちが次々と犠牲になっていくさまと、誰の体内に侵入したか分からず隊員同士が互いに疑心暗鬼に陥っていく恐怖を、特殊メイクをメインにしたホラー演出で描き出していく。主演は「スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。監督はCMを中心に活躍し、これが長編デビューとなるマシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr。
ある日、南極大陸の太古の氷層から未知の生命体が発見される。さっそくコロンビア大学の古生物学者ケイトが、調査のためにノルウェー基地へと向かう。しかし発掘された生命体が生き返り隊員たちを襲い始める。その生命体は取り憑いた生物に擬態する能力を持っており、体内に侵入されてもしばらくは誰も気づくことができなかった。しかもケイトの研究によれば、すさまじい勢いで増殖しているという。誰が乗っ取られているかも分からず、疑心暗鬼と恐怖でパニックが拡がる中、懸命に対処法の発見に努めるケイトだったが…。