原題も「VENOM 」(毒)
期待しないで見たぶん、意外と面白かった(笑)
「スパイダーマン3」(2007)でみせたダークヒーローとは大違い
元恋人に未練たらたらの人生落ちこぼれの主人公が
落ちこぼれのヴェノムに寄生され
ボケとツッコミを繰り返しながら事件を解決していくという
明快で爽快なストーリー
トム・ハーディの"一人芝居"もコミカルで
「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」(2015)では
好い所をみんなセロン姐さんにもっていかれたので(笑)
これが彼の代表作になるかもしれません
ホームレス失踪事件を追いかけていたジャーナリストのエディは
ライフ財団が関与している手がかりをつかみ
ライフ財団の弁護士をしている婚約者アンのパソコンを調べ
財団が宇宙移住計画を進めていることを知ります
財団に乗り込み責任者のドレイクに詰め寄ると
ドレイクの圧力で新聞社はクビ、当然アンも弁護士事務所をクビになり
アンはエディを責め、婚約は解消
部屋を出ていってしまいます
自暴自棄な生活を送っていたエディ
そこに財団で働いているドーラという女性がやって来て
財団がホームレスを拉致し宇宙生命体を寄生させる実験をしている
やめさせることができるのはあなただけ、と言います
ドーラに案内され財団の研究所に行くと
そこには顔見知りのホームレス、マリアが収監されていました
エディがマリアを助けようとすると、突然マリアは変死
マリアの身体を離れた黒い物質(シンビオート)はエディに寄生します
駆け付けた警備員から逃げたエディは
自分の身体能力が驚異的に上がっていることに驚きます
翌朝目を覚ますと、今度は異常な空腹を感じ
冷蔵庫の中を食べ尽くし、それでも足りずゴミ箱の残飯まで漁る始末
そこへ財団の雇った刺客?がやって来てエディに銃を向けると
エディの体から無数の触手が現れ、瞬く間に彼らを始末
大きな白い目の黒い顔が現れ、「ヴェノム」と名乗るのでした
エディは財団の研究所で写真を撮ったスマホを
勤めていた新聞社に持って行きますが
そこでも財団の刺客が待ち構えていました
アンに助けられ(ヒーローが危機のとき女が都合よく車でやって来る法則)
医者でアンの現カレの勧めで病院で検査することにします
MRI検査で ヴェノムの弱点が超音波であることがわかり
ヴェノムがエディの身体を離れた隙に、エディはドレイクに捕まってしまう
ドレイクもまたシンビオート「ライオット」に寄生され
膨大なパワーを身につけていました
しかも「ライオット」の狙いはシンビオートによる地球制服だったのです
ヴェノム女子(アンに寄生したヴェノム)によってエディは助けられ
そこからエディヴェノムとドレイクライオットの壮絶な戦い
見た目同じなので、時々エディとドレイクが顔を出す(笑)
エディから離れたヴェノムは自らを犠牲にし
ドレイクライオットが宇宙から大量のシンビオートを運ぶため
設置したロケットにドレイクライオットを縛り付け爆破
と思ったら、再びエディに寄生していて
エディに、アンを食事に誘うよう促すのでした
アメコミヒーローものらしく、CG技術とアクションシーンはさすがの凄さ
そして他のアメコミヒーローと違う、暗さが一切ないのがいい(笑)
アンの現カレが理解のある人だけに素直に喜べないのと(笑)
なぜヴェノムはシンビオート界で落ちこぼれたのか
なぜ地球を救う気持ちになったのかが、気になるところでしたが
続編ありきなので(笑)
最終章まで持ち込むつもりなのかも知れません
【解説】allcinema より
マーベル・コミックスでスパイダーマンの宿敵として人気を博すヴィラン(悪役)の“ヴェノム”を主人公に描く痛快アンチ・ヒーロー・アクション。ひょんなことから凶悪なエイリアン“ヴェノム”に寄生されてしまった男が、その残忍性に振り回されながらも、次第に複雑な共生関係を築き、人類の危機に立ち向かっていく姿を、ユーモアを織り交ぜつつ迫力のアクション満載に描き出す。主演は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ダンケルク」のトム・ハーディ、共演にミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド。監督は「ゾンビランド」「L.A. ギャング ストーリー」のルーベン・フライシャー。
正義感溢れるジャーナリストのエディ・ブロックは、危険な人体実験が行われているという“ライフ財団”への執拗な取材がアダとなり、仕事も恋人も失ってしまう。その後、協力者を得て財団内部への侵入に成功したエディだったが、そこではトップのカールトン・ドレイクによって“シンビオート”なる地球外生命体を人間に寄生させる恐るべき実験が行われていた。そして被験者の一人と接触してしまったエディは、シンビオートの一体に寄生されてしまうのだった。やがてエディの身体を乗っ取ったシンビオートはエディの意志にお構いなしに、圧倒的なパワーと残忍さを兼ね備えた怪物“ヴェノム”へと姿を変えるのだったが…。