ゴースト/ニューヨークの幻(1990)



Ialways loved u

Ditto


この作品引退しておけば、もしかしてデミ・ムーア

「伝説の女優」になれたかも知れません(笑)


有名な二人がろくろを回している時に掛かる曲は

ライチャス・ブラザーズ

アンチェインド・メロディUnchainedMelody)

今ではあらゆるラブ・シーンのパロディに使われています




わかりやすいストーリーなので誰でも入りやすいですね

ニューヨークで同棲生活をはじめる

エリート銀行員のサム(パトリック・スウェイジ)と

陶芸家のモリーデミ・ムーア


ふたりは愛し合っていましたが

サムはモリーに「愛してる」と言ってはくれませんでした

モリーが結婚したがっていることを知っていても

その気になれませんでした



そんなある晩、サムは暴漢に撃ち殺されてしまいます

それは勤め先の銀行で、コンピュータ内の口座データに

異変があるのを発見したことが原因でした


黒幕は親友のカール(トニー・ゴールドウィン

カールはマフィアのマネー・ロンダリングに関わっていたのです




幽霊となったサムは、インチキ霊媒

オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)に助けを求めます


ここからはちょっとユルいお笑いがもう最高

なんたって監督は「裸の銃を持つ男(1988)などの

名コメディを生み出したジェリー・ザッカー




ウーピー(アカデミー助演女優賞受賞)が登場したとたん面白い(笑)

とくに救済院尼さんに小切手を渡すシーンは爆笑もの


そこそこサスペンス・ミステリー風でもあり

ファンタジック・ラブ・ストーリーが苦手な方でも

十分に楽しめと思います




「愛している」と言えずに、彼女の望みを叶えれずに

死んでしまったことを後悔する主人公

そして感動の涙のラスト・シーン・・のはずでしたが(笑)


もう30年前の映画で、そこはどうやっても

あの頃の気持ちは蘇りませんでした

「愛している」なんてどうでもいいこの頃(笑)




でも後悔をしないように生きたいと思いますし

悪いことをしないように、死生観を考えることができる

(善人は天国に導かれ、悪人は黒い悪霊に連行される

よくできた物語に間違いないでしょう



【解説】allcinemaより

強盗に襲われ命を落とした男は、幽霊となって恋人の側に現れるが、彼女には彼の存在がまるで伝わらない。やがて自分を殺した強盗が彼女にも迫っている事を知った男は、彼の声を聞く事の出来る霊媒師の力を借りて危険を知らせようとするが……。幽霊と恋人というそう珍しくもない設定でありながら、ありがちなコメディ色を否定し(コメディ集団“ZAZ”のJ・ザッカーとは思えないほど)サスペンスと本格的なラブ・ストーリーに重点を置いた佳作ファンタジー。ブルース・J・ルービンの脚本はオスカー受賞。人や物に触れる事の出来ない幽霊のSFXは、決してそれ自体が突出せずに、さりげなくも最大限の効果をあげる。コミカルなインチキ霊媒師に扮したW・ゴールドバーグの存在がこの映画にとって得難い物になっている。