アラン・ロブ=グリエ

危険な戯れ(1975)

原題は「LA JEU AVEC LE FEU」(火遊び) アラン・ロブ=グリエ の「不思議の国のアリス」系ですが 出てくるのは、白うさぎや、チェシャ猫や、トランプではなく 裸の美女たちと、変態おじさんと、股間ぺろぺろなワンコ (笑) ミステリーのようで、実はコメデ…

去年マリエンバートで(1961)

原題は「L'Année dernière à Marienbad」 またレヴューの難しい作品を選んでしまいました(笑) 雰囲気は同じくアラン・レネによる 「二十四時間の情事」(ヒロシマ・モナムール 1959)と似ています 不倫という報われない恋 登場人物が生きているか、死んで…

囚われの美女(1983)

タイトルはマグリットの「LA BELLE CAPTIVE」(囚われの美女 )からルネ・マグリット(1898~1967 68歳没)とはベルギー生まれのシュルレアリスム運動(無意識の探求・表出による人間の全体性の回復)の重要人物現実ではありえない夢の中の不合理性を突き詰め…

快楽の漸進的横滑り(1974)

「美しい死体を作りたいだけ」原題は「Glissements progressifs du」(快楽の斬新的な変化) 「フレンズ ポールとミッシェル」(1970)と「続フレンズ」(1973)私は小学生の頃テレビの吹替でみたきりで14歳の女の子が妊娠出産、ラストで引き裂かれ続編で再会という…

エデン、その後(1970)

原題は「L'éden et après」(エデンとアフター)“『不思議の国のアリス』と『O嬢の物語』の恐るべき邂逅“と評価されたロブ=グリエ初のカラー作品 アートフィルムとして傑作、冒頭から素晴らしいですねサディスティックだけど、ギリギリしか見せないしセック…

嘘をつく男(1968)

「僕の話をしよう 少なくともそう努めたい」 原題も「L'HOMME QUI MENT/THE MAN WHO LIES」(嘘をつく男)またもや現実と虚構とSMしかも"嘘"がテーマなので、少しややこしいロブ=グリエが戦争PTSDを描くとこうなります 【ここからネタバレあらすじ】 第二次…

ヨーロッパ横断特急(1966)

原題は「Trans-Europ-Express」アラン・ロブ=グリエ自身が映画監督役でプロデューサーとアシスタントとともにパリからベルギーのアントワープ行きの列車(TEE)に乗りながらこの列車を舞台に映画を作ろうと構想を練るメタフィクション(フィクションについて…

不滅の女(1963)

「偽のビザンチウムを作っているところよ」「修復中と言えよ」「どっちだって同じことよ」 原題は「L'IMMORTELLE」(不滅の) アラン・ロブ=グリエの初監督作品まだ女性を縛る癖はでていません(笑)ファムファタール系が好きな人にはお薦め 内容は単純で、男が…