原題も「Lucy」(ヒロインの名前)
レビューの難しい作品ばかり見ていたので
頭を使わない映画を見ようと思ったのですが
リュック・ベッソンは中国と台湾と韓国の区別もつかないのかと
そっちのほうを心配してしまいました(笑)
(そこらへんを掘り下げないのもベッソンらしいけど)
いわゆるサイキックSFと呼ばれるストーリーで
脳の使用率を上げるとサイキック(超能力)が手に入るという俗説
韓国マフィアに捕まったヒロインが、新種の麻薬を運ぶため腹に埋め込まれ
その麻薬の袋が体内で破れてしまい、溶けだしたことにより脳が覚醒し
超能力を使いこなせるようになります
マフィアを次々を倒し
パリにいる脳科学の博士に会いに行きコンピューターと合体
脳の使用量が100%になった瞬間彼女の体は消え
自分の全知識をダウンロードしたUSBを博士に渡す・・というものですが
人間がもし脳を100%使ったら
ヴェノムなって、USBメモリなる
・・・(笑)
そこまで具体的、というか子ども向けにしないで
ラストの携帯に「私はどこにでもいる」という着信だけで
終わらせたほうが良かったですね
なんか「her/世界でひとつの彼女」(2013)の前日譚みたいだし(笑)
90分でサクッと見れるのはフランス映画のいいところ
しつこいシーンがなく、トントン拍子に話が進み
たとえ超能力に興味がなくても(笑)見やすい
台湾に留学中の、25歳のアメリカ人女性ルーシー
1週間前、飲みに行って付き合い始めたリチャードから
「リージェントホテル台北」にいるアジア人のチャン氏に
アタッシェケースを渡してほしいと頼まれます
報酬は1000ドル(約14万円)
怪しいと思ったルーシーが「試験があるので勉強しなくては」と帰ろうとすると
リチャードは彼女の手首とケースを手錠で繋いでしまいました
ルーシーがホテルのフロントに行ってチャン氏をお願いと呼ぶと
手下が現れ外で待つリチャードを狙撃、ルーシーを連れ去ります
連れていかれた部屋では死体が転がり、血しぶきを浴びたチャンが登場
しかも誰も英語が話せない、チャンは通訳を呼び
ケースの鍵の番号140を教えルーシーに開けろと命じました
中には紫色の粒が入った袋が4つ
チャンはひとりの男にその粒を吸わせ効果を確認(その後射殺)
ルーシーは殴られ気絶してしまいます
目を覚ましたルーシーは、腹部に傷があることに気づきます
腹の中に麻薬の袋を入れられ縫い付けられていたのです
ルーシーと同じく腹を縫い付けられた3人の男もいました
ルーシーの反抗的な態度にチャンの手下は怒り
腹を蹴られた衝撃で、麻薬の袋が破れルーシーの体内に吸収され
ルーシーは痛みでのたうちまわり、体は宙に浮きます
20%
次に目覚めた時ルーシーは、五感がフル活動
銃を手に入れ次々とマフィアたちを倒し、タクシーで病院に向かいます
その時には中国語も全て理解していました
手術室に向かったルーシーは手術中の男を「もう助からない」と手術代から落とし
医者に腹部の袋を取り出すよう命令します
手術中にアメリカにいる母親に電話して泣きそうになる
袋には1kgあった薬物が、半分しか残っていませんでした
医者はこのCPH4という薬物は
妊娠6週目の妊婦の胎内で作られるものと同様のもので
原子爆弾並みのパワーがあり
500gのCPH4を摂取して生きているのは奇跡だと言います
医者の説明にルーシーは、急速な細胞分裂で自分は24時間以内に死ぬことを予測
CPH4の危険を知ったルーシーは
3人の運び屋から、残りの3袋を奪うためチャンのところへ戻り
タトゥー中のチャンの両掌にナイフを刺し
チャン氏の額に親指をつけ、脳内にアクセス
彼の記憶からベルリン、パリ、ローマ行きのチケットの映像を読み取ります
ルームメイトのキャロラインと暮らすアパートに戻ったルーシーは
(瞬時にキャロラインの体調不良に気づく)
パソコンに向かい超高速度で検索を始め、ネットの情報と資料を全て記憶
パリの大学で行われた脳科学の権威ノーマン博士の
人間の脳のうち、実際に使われているのは10%足らず
イルカは20%を使えていて超音波で話せる
もし人間が脳の40%が使えたら、他者を意のままに操ることができる
さらに脳の100%を使えるというのはSFの世界の話で
想像の範疇外である・・という講演会のことも知ります
ちなみにエコーロケーションってコウモリも使ってるけど
エコーで話せるイルカは賢いけど、コウモリは馬鹿ってこと(笑)
(コウモリは哺乳類にかかわらず空も飛べるぞ←でも悪魔の使いの扱い)
博士の滞在するホテルに、ルーシーから「会って下さい」と電話が入り
次の瞬間ルーシーの顔がテレビに映ります
「24時間以内に死ぬ」「現在の脳内覚醒は28%」「自分はどうしたらよいのか」
博士は少し考え「学んだ知識を伝えるのが、細胞の役目」と答えます
病院を襲ったことで指名手配されているルーシーは
黒髪のかつらをかぶり(超能力が使えるのになぜかケチな小細工 笑)
パリの警察に電話
電話を取ったデル・リオ警部は最初取り合おうとしませんでしたが
机に腰かけていること、赤いペンなどを指摘され、話を聞くことにします
30%
ルーシーは腹部に違法薬物CPH4を埋め込んだ3人の運び屋が
それぞれ、ベルリン、パリ、ローマに降り立つことと
運び屋の顔写真を、警部のパソコンに送信
その顔写真を元に3人の運び屋は空港警察より逮捕されますが
マフィアがその様子を伺っている
40%
パリに向かう途中ルーシーは、機内でパソコンを高速度で操っています
CAに機内でのパソコンの操作はおやめ下さいと注意されても
「鼻が垂れてる シャンパン持ってきて」(直後CAの鼻から鼻血)
シャンパンを飲むと、自分の歯が何本か抜け落ち
やがて皮膚が剥がれ、塵化していきました
慌てたルーシーはトイレに入り、残りの500グラムのCPH4を口に入れ
そのまま倒れてしまいました
50%
パリの病院で目覚めたルーシーが病室を出ると
廊下では警部と部下たちが銃を向けていましたが
部下たちは一斉に倒れ、警部の銃の弾は抜け落ちてしまいます
ルーシーを見張っていたチャンの部下、ジーがそのことを電話で報告します
ジーの通話でマフィアが集まるのを知ったルーシーは
(携帯の電波が細い糸で見える)警部とある病院に到着します
逮捕されたはずの運び屋たちはマフィアに誘拐され
ここでCPH4を取り出す手術が行われていました
60%
取り出されたCPH4を入れたケースを持って立ち去ろうとするジーでしたが
なぜか目の前には見えない壁、銃も手下たちも宙に浮かび
ジーからケースを奪うルーシー
ルーシーと警部の車を追うジーとチャン
博士の研究室に着くと、「思い出に」と警部にキスするルーシー
(今さら人間らしいシーンやられても←50%くらいのときに済ませておこうよ)
博士は同じ分野の権威、4人の学者を研究室に集め待っていました
ルーシーは学者のひとりに「娘さんは6歳で交通事故死」と言い
自分の能力を信じさせます
さらに車が走行する映像を見せ、速度が速くなるほど見えなくなることを例に
「時なくして物体は存在しない」と説明
マフィアに包囲される前に
奪った3袋のCPH4を全て液体にし点滴で投与します
70%
ルーシーの腕は黒くなり、触手のように伸びてエネルギーを取りこみ
コンピューターと接続を始めます
80%
研究室が白一色になり
次世代コンピューターが作られようとしている
90%
ルーシーの意識は世界各地を巡り、さらには過去に遡っていました
人類最初の女性とされる猿人類、ルーシーと会います(E.T.かよ)
ジーがロケットランチャーを研究室に撃ち込む
99%
銃を持ったチャン氏がルーシーの背後に迫り、後頭部に狙いをつけます
ルーシーは宇宙の果て、銀河の創生、減数分裂を見ていました
100%
チャンが銃弾を撃ち込んだ瞬間、ルーシーは消えてしまいました
「女はどこだ」と博士に詰め寄るチャンを警部が銃殺すると
コンピューターを包み込んだ黒い物質が博士にUSBを差し出します
(それよりCPH4作った人を探す方が重要な気がしたがな 笑)
「彼女はどこに?」と警部が言うと、彼の携帯が鳴り
そこには「I am everywhere.(私はどこにでもいる)」
という文字がありました
【解説】映画.COMより
スカーレット・ヨハンソンとリュック・ベッソン監督が初タッグを組んだサイキックアクション。ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは、人間の体内にある物質を埋め込み、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシーの体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するために動き始める。
2014年製作/89分/PG12/フランス
原題:Lucy
配給:東宝東和