バーバレラ(1967)

原題もBarbarella

原作はジャン=クロード・フォレによるフランスの(大人向け)SFコミック

 

オープニングからあのジェーン・フォンダ

無重力状態でオールヌード(笑)

しかもびっくりするくらいチープで、おバカ

ストーリーも支離滅裂でくだらない

もはやツッコむこともできない

でも不思議と不快ではありません

とっかえひっかえパコ・ラバンヌの

未来的でセクシーな衣装に身を包んだフォンダは

お色気たっぷりだし、バービー人形のような可愛らしさ嫁自慢か 笑)

幼児たちに捕らえられて人形にかじられたり

小鳥の大群に襲われたり

プチ・サディストなロジェ・バディムのお遊びが炸裂

オルガスマトロンと名付けられた拷問装置のアイディアなんて

もう逸品すぎる(笑)

当時としては、相当斬新だったはずで

いろいろな作品の元ネタになったのでしょうね

(「スター・ウォーズ」にも影響を与えたたらしい)

イギリスのロックバンド、デュラン・デュランの バンド名も

この映画に由来しているそうです

あって、ないようなあらすじは

西暦4万年

宇宙飛行士のバーバレラは、すべての兵器が廃止され

平和になった地球の大統領から

くじら座タウ星にいるデュラン・デュラン博士を探せという密命を受けます

博士の発明した陽電子光線発生装置が破壊兵器に転用されれば

武装のない地球は簡単に征服されてしまうと言います

タウ星に到着したバーバレラでしたが、着陸で宇宙船が壊れてしまいます

バーバレラがタウ星を探検していると宇宙人の子どもたちに襲われ

毛皮を着た男、マーク・ハンド(ウーゴ・トニャッツィ)が助けてくれます

バーバレラはマークに宇宙船の修理を頼むと

マークは見返りにセックスをさせろと要求します

(毛皮を脱いでも毛むくじゃらという 笑)

マークと古典的なセックスをし

(地球のセックスは興奮剤を飲み手を合わせるだけ)

鼻歌を歌うバーバレラ(気持ちがいいと「♪ふふふ~ん♡」と言う癖がある)

 

バーバレラはマークからデュラン・デュランはソゴーという町にいることを聞き

修理した宇宙船で向かいますが地下の迷宮に落ちてしまいます

悪人以外は閉じ込められてしまう迷宮で

バーバレラは天使のパイガー(ジョン・フィリップ・ロー)に助けられ

「ソゴーまで連れて行って」と頼みますが

パイガーは悪の手先の拷問により飛べなくなったと言います

パイガーの家(巣)に泊めてもらったバーバレラですが

翌朝「♪ふふふ~ん♡」と鼻歌が(笑)

なんとパイガーは飛べるようになり、ソゴーを目指します

パイガ―の翼に乗り、襲ってきた衛兵を撃退ソゴ―に着く

プリティ(アニタ・パレンバーグ)という美女に出会います

しかしあっという間にロボットの番兵の捕えらえ

ふたりは宰相から拷問を受けます

バーバレラは革命グループのリーダー

ディルダノ(デヴィッド・ヘミングス)に助けられ

お礼にセックスをしようとしますが

ディルダノは手と手をあわせる最新のセックスを望みます

その頃パイガーは磔にされていましたが

パイガーを気に入ったプリティに釈放され、プリティに襲われます

(生男エッセンス? 笑)

再び宰相に捕らえられたバーバレラは

「快感のあまり死んでしまう」 ピアノ型のエクスタシー拷問機にかけられますが

(激しい「♪ふふふ~ん♡」が繰り返される)

なんとヒューズが飛び拷問機を壊してしまいます

「淫乱め」と宰相が叫んだとき、バーバレラの持っていたアラームが鳴り

宰相こそがデュラン・デュランミロ・オーシャ)だとわかります

デュラン・デュランは黒の女王をひきずりおろし

自分が王位につくことを計画していました

バーバレラが女王を助けるため、透明な鍵を使い女王の部屋に行くと

女王の正体はプリティでした

デュラン・デュランと革命家グループの死闘が展開され、ソゴーは爆発

デュラン・デュランも革命家たちも地下に沈み壊滅してしまいます

バーバレラと黒の女王は、パイガーに抱かれソゴーを後にするのでした

(このままパイガーに抱えられて地球まで帰るらしい 笑)

エロいというより「エッチ」

お洒落感のほうが上回っているので、女性から見てもヒロインが可愛い

だからロジェ・バディムは、才能ある美女からモテるのかしら(笑)

 

 

【解説】映画.COMより

フランスでベスト・セラーとなって、世界各国に大反響を呼びおこしたジャン・クロード・フォレストのSFエロティック劇画『バーバレラ』の映画化。脚色・台詞はクロード・ブリュレ、ロジェ・ヴァディム、クレマン・ウッド、テリー・サザーン、監督は「獲物の分け前」のロジェ・ヴァディム、撮影はクロード・ルノワール、音楽はミシェル・マーニュが担当した。出演は「獲物の分け前」のジェーン・フォンダ、「夕陽よ急げ」のジョン・フィリップ・ロー、「ユリシーズ」のミロ・オシー、「歓びのテクニック」のウーゴ・トニャッティ、「遥かなる戦場」のデイヴィッド・ヘミングスほか。製作はディノ・デ・ラウレンティス

1967年製作/98分/イタリア・フランス合作
原題:Barbarella
配給:パラマウント