2023-01-01から1年間の記事一覧
原題は「Faces」(顔ばかり) インディペンデント映画の鑑と呼ばれている ジョン・カサベテスによる独立資本のみで作られた シネマ・ヴェリテ・スタイル風の傑作 シネマ・ヴェリテ・スタイルとは、手持ちカメラや同時録音によって (取材対象の人間に)”真実…
原題は「Ain't Them Bodies Saints」(それらの人々は聖人である) 「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」(2017)と同じ デヴィッド・ロウリー × ケイシー・アフレック × ルーニー・マーラ なので見てみました(笑) 皆さん仰せの通り、テレンス・マ…
「明日の朝9時までに あなたたちを殺せるか否か」 「ゲームをしよう」 原題は 「Funny Games」(面白いゲーム) 噂にたがわず凄い映画でした 休暇中の幸せな家族の別荘に2人の青年が訪れ 金目的でもなく、怨恨があるわけでもない その家族を殺していくという…
原題は「Das weiße Band」 ここでの「白いリボン」とは ”純潔に育つように”と願いをこめて(間違いを犯した)子どもに 親が結ぶもので、一方で子どもにとっては ひとめでそれとわかる屈辱的なもの 1913年、ドイツ北部のプロテスタントの村 小学校の教師(の…
原題は「Diaboliquement vôtre」(悪魔にような あなたのもの) 原作はフランスの作家ルイ・C・トーマスの「迫害マニア」 交通事故で記憶喪失になった男の元に 妻と名乗る美女が現れ 家に帰ると、そこは中国人の召使いがいる豪邸で 自分は香港に会社を持つ大…
「終わったよ、行こう」 原題は「Borsalino and Co.」(ボルサリーノ&カンパニー) マルセイユの墓地 死んだ相棒のフランソワ・カペラ(ジャン・ポール・ベルモンド)を見送る ロッコ・シフレディ(アラン・ドロン) この冒頭のシーンだけで、泣きそうになり…
ドロン生誕祭スピンオフ会 題して「アラン・ドロン・クラブ・トーキョー」 有楽町「PRONTO(プロント)」でランチ べべちゃんのチョイスは海老アボカドのパスタ 回転寿司の海老アボカドが好きなんだけど 何か違った(あたりまえ 笑) ギドラ伯爵からプレゼン…
毎年アラン・ドロンの誕生日(11月8日)にあわせて チェイサーさん主催の銀座タクトで行われる アラン・ドロン生誕祭(アラン・ドロン・シネマライブ) 開場前から行列ができています 演奏がはじまると そこはもうフレンチノワールの世界 トレンチコートにボ…
原題は「Eastern Promises」(東方の約束) ここでの"Eastern"とは(イギリスから見た)東欧のことで 特にロシアのこと (監督談) 登場する「vory v zakone (ヴォーリー・V・ザコン) 」は ロシア語のスラングから派生した「法に反対する泥棒」という意味の 実…
原題の「Something's Gotta Give」(何かを諦める、妥協する)には 「このままじゃいけない」「(良い方向に)変わらなきゃ」 という意味もあるそうです まさしく恋愛にも、仕事にも言える言葉ですね テーマはシニアの恋愛とセックス これって見ようによって…
原題は「Papicha」 パピチャとは、アルジェリアのスラングで (愉快な、魅力的な、常識にとらわれない)「素敵な女性」や 「綺麗なお姉さん」のことを言うそうです タイトルからして、希望に満ちた明るいハッピーエンドかと思ったのですが 違いました 1991年…
原題は「Hero」(英雄) 仕事をクビになり、盗品の売買で生計を立て たかが100ドルの靴にこだわるだけの クズで、だらしなく、カッコ悪い 妻に三行半(みくだりはん=離縁状)された中年男が 愛する息子に好かれるためだけに 自分がいかに凄い仕事をしている…
原題は「A Man Called Otto」 スウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」(2015) 原題「En man som heter Ove(オーヴェという名の男)」 のリメイク 最近ではすっかりハリウッドから姿を消した フランク・キャプラのような古き良き時代を思いおこす ノスタル…
原題は「Alice Doesn't Live Here Anymore」(アリスはもう、ここにはいない) 夫を突然の交通事故で亡くした専業主婦が 娘の頃からの夢だった歌手になるため 反抗期真っ盛りの息子を連れ、オンボロ車にボストンバッグ1つで ニューメキシコから故郷のモント…
原題の「Body Double」 とは、映画やテレビドラマで 出演者に代わりに裸やアクションシーンを演じる代役のこと (エンドロールが「ボディ・ダブル」の説明になってるのが面白い) 権力者の影武者(そっくりさん)という意味でも使われるそうです もうひとつ…
「客は踊り子の顔に10ドル払う訳じゃない」 「それがブロードウェイだ!」 原題は「The Broadway Melody」 第2回アカデミー賞作品賞 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)による 世界初の全編トーキーによるミュージカル作品 ミュージカルとしてはまだ試…
原題は「Attack of the Killer Tomatoes!」 人間を襲うようになった巨大化し知性をもったトマトと FIA(FBIとCIAをあわせた架空の組織)の 「対トマト特殊捜査チーム」の戦い 伝説のおばか映画 不朽の駄作 B級映画をも下回るZ級映画 ロサンゼルスの映像をニ…
「あの頃 あなたが世界の全てだった」 「今も胸に残るのは マレーナだけ」 原題は「Malèna」戦争に翻弄される人妻と、彼女を思う少年の初恋と成長 といっても、本当の主人公は美女でも少年でもない 1940年のイタリア、シチリア島 マレーナ(モニカ・ベルッチ…
原題は「Carrie」(ヒロインの名前) 原作はスティーヴン・キング同名小説 キングが最初の3ページだけ書いてゴミ箱に捨てた原稿を 読んだ妻のタビサが最後まで完成させるよう励まし 出来上がってみたら処女作でベストセラー(笑) 小説に惚れこんだデ・パル…
原題は「Belle de Jour」(三色朝顔のことで”昼間の美人”という意味) 原作はフランスの作家ジョゼフ・ケッセルが1928年に発表した同名小説 スペインからフランスへ拠点を移したブニュエルに プロデューサーのアキム兄弟が(何人もの監督に断られた)この企…
原題は「Le Doulos」(ジャン・ポール・ベルモンドの被っていた帽子の名称) 同じくベルモンド主演で「ボルサリーノ」(1970)という映画もありますが (フランス語の)帽子には警察などで使われる隠語の 「いぬ」(密告者)という意味もあるそうです オープ…
「幸せな人間とは、気楽になれた人間だ」 原題は「The Killing of a Chinese Bookie」(中国人ブッキー殺し) ストリップ・クラブのオーナーが借金返済の代わりに 「チャイニーズ・ブッキー」と呼ばれる 中国マフィアのボス殺しを命じられるというもの 「ゴ…
「昨日ママンが死んだ」 原題は「Lo Straniero」仏題は「L'Étranger」英題は「The Stranger 」 原作はアルベール・カミュの同名小説「異邦人」 私も10代の頃読んだことがあります 有名すぎる文学のわりに本が薄かったから(笑) ヴィスコンティの幻の作品と…
原題は「Blow Dry」(ドライヤーで乾かしながらヘアスタイルを整えること) イギリスはヨークシャーの田舎町キースリーで 全英ヘアドレッサー選手権が行われることになり 理容師の元夫婦と息子が力をあわせて優勝を目指すというもの 完全にキャスト勝ち 髪型…
原題も「A Ghost Story」 (”たくさんいる中のひとりの"ゴーストの物語) 死んだ男がゴーストになり、残された妻を見つめ続ける・・というと 「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990)を思い浮かべますが、ちょっと違う 妻が去ってしまった後も、ずっとその場に…
「自分を救えるのは自分」(Nobody can help you better than you.) 原題は「English Vinglish」 Vinglishという言語に意味はなく「English」の語呂合わせにつくられた 南アジアのエコーワードというもの 姪の結婚式の準備を手伝うため、ひとりでニューヨー…
「俺を愛しているなら 黙っていてくれないか 」 原題も「Rush」 F1史に語り継がれるふたりの天才ドライバー ジェームズ・ハントとニキ・ラウダの激闘と友情 F1のことは全く知識がないのですが(笑) ニキ・ラウダが瀕死の重傷から6週間で復帰する物語は 当時…
原題は「Cross of Iron」(鉄十字勲章) 公開当時ホラー映画ブームだったので 「ホラー映画ファンも見に来るかもしれない」という期待を込めて この邦題にしたそうです(ばかだ 笑) ナチス・ドイツ側の視点から戦場を描いた異色作ですが サム・ペキンパーの…
「靖国神社にだけは行くなよ あそこはねぇ 他の神様にいじめられるから 一番良いのは なーんにもなくなっちまうこと」 なんか今の靖国神社問題を予知するようなセリフですね 原作は伊藤桂一の「悲しき戦記」 岡本喜八の戦争体験を喜劇にしてしまう手腕は相変…
「今日の結婚式は、花婿と媒酌人が共に反体制活動をした 前科者であるがゆえに実現しました たぐいまれなる結婚式でございます」 凍り付く花嫁と親族たち(笑) すみません、これはコメディ映画でしょうか 「田中角栄を殺す」 「宇宙人の聖書!? 」の選挙カー…