原題は「Attack of the Killer Tomatoes!」
人間を襲うようになった巨大化し知性をもったトマトと
FIA(FBIとCIAをあわせた架空の組織)の 「対トマト特殊捜査チーム」の戦い
伝説のおばか映画
不朽の駄作
ロサンゼルスの映像をニューヨークと言い切るふてぶてした
深夜放送枠
にも係わらず、のちに3作の続編
テレビアニメシリーズ
2作のテレビゲーム
1995年には「ディレクターズ・カット版」が新たに制作され
しかもカンヌ国際映画祭で上映されるという
熱狂的なファンを持つカルトムービー
いや、本当につまらないです(笑)
殺人巨大トマトといっても、運動会の大玉転がしのあれ
殺された人たちにはトマトジュースがかかっていたり
本物のトマトがのっかっているだけ
大学生の映画同好会の作った自主映画かよ、くらいのチープさですが
やたら登場人物が多かったり
ヘリを燃やしたり、そこらへんはお金がかかってる
と思ったらヘリは撮影中の本物の事故だったそうです
その映像を流用し、「撮影中にパイロットが死亡」という
(死者は出なかった)嘘のキャッチコピーまで作って宣伝したらしい(笑)
あの狭い部屋での会議は
今もあちこちでパロディとして使われているので
名シーンと言ったら、名シーンなんでしょうね(笑)
全米に謎の巨大トマトが次々と現われ、人間たちを襲いはじめます
殺人トマトには銃弾も薬物も効かず
休暇中で対処が面倒な大統領は、事件を隠蔽しようと
ホワイトハウス報道官リチャードソンに命令し
リチャードソンはFIA のヒラ捜査官ディクソンを
「対トマト特殊捜査チーム」のリーダーに抜擢します
「対トマト特殊捜査チーム」のメンバーは
黒人の特殊部隊員で変装の名人、サム
肥満だけど水泳の元オリンピックメダリスト、グレタ
潜水士のグレッグ
4人は各地に散り、ディクスンが覆面パトカーでサンディエゴに向かうと
(覆面なのにドアに「FIA覆面パトカー」と書かれている)
5人目のメンバーのフィンレター大尉がパラシュートで落ちてきます
やがて新聞も殺人トマトを報道するようになりますが
大統領府は「トマト問題は存在しない」という立場を貫き通し
プロパガンダの制作を広告代理店のマインドメーカー社に依頼
社長のスワンは「Stop Tomato Problem」の略「STP」というマークを作り
「トマトは原発より安くておいしい」というキャッチフレーズで
ますます大統領の支持率は下がり
(家具屋のテロップで画面が大渋滞 笑)
5人の上院議員によって調査委員会が開かれたものの議論は進まず
(全員歴代大統領の姓で、世襲議員がいかに無能かを皮肉ってる)
結局何もしないことに決定します
調査委員会の資料を手に入れた新聞社の編集長は
女性記者ロワスに「対トマト特殊捜査チーム」を調査するよう命じます
ディクスンをつけ回すロワス(やがてふたりは恋に落ちる)
一方でフィンレターからコールガールと勘違いされてしまいます
(見た目が男のようで、本当の性別が気になる)
陸軍が巨大化したトマトを捕獲すると
科学者から「こいつの正体はプチトマトだ」という恐ろしい調査結果が出ます
さらにトマトは巨大化していき
直径約2メートルのトマトの下敷きになりグレタが死亡
グレッグは潜水服で公園の噴水に潜ったきり行方不明になり(意味も不明)
巨大トマトに仮装し潜入捜査していたサムは
食事中に誤って「ケチャップない?」と言ってしまい、姿を消します
しかし行動を共にするディクスンとフィンレターには
なぜかトマトが近寄れません
それはカーラジオから「Puberty Love」(思春期の恋)という
ヒットソングが流れていたからです
トマトの弱点が「思春期の恋」の曲だと気づくふたり
米軍は対トマト用にアンドロイド「ブルース」を開発しますが
(予算がなくポンコツすぎて)全く役に立たず
サンディエゴでは軍とトマトが市街戦を展開したものの軍が敗退
街は壊滅状態になります
そんな時ディクスンとフィンレターが、謎の覆面男に狙われます
覆面男に殴られたディクスンは気を失い、気がつくとホテルの部屋で
覆面男の正体はリチャードソンでした
彼はトマトを手なづけることに成功し、トマトのリーダーとなり
アメリカを支配することを目論んでいました
そのためには「対トマト特殊捜査チーム」が邪魔だったのです
リチャードソンがディクスンを殺そうと銃を突きつけたとき
フィンレターが助けに現れ、日本刀でリチャードソンを倒します
ホテルの部屋には「思春期の恋」のレコードが置いてあり
リチャードソンもトマトの弱点を握っていたことがわかります
ディクスンはフィンレターに、生き残った人々を
サンディエゴ・スタジアムに集めるよう命令すると
トマトの大群もスタジアムを囲みます
ディクスンはスピーカーから大音量で「思春期の恋」のレコードを流し
動きを止めた巨大トマトはもとの普通のトマトに戻ります
人々はトマトを踏みつぶし全滅させますが
(監督はよほどトマトが嫌いなんだろうな 笑)
(音楽を聴かないよう)巨大イヤーマフをしていた巨大トマトが
ロワスを襲おうとしていました
ディクスンは機転を利かせ「思春期の恋」の楽譜をトマトに見せると
トマトは小さくなり
その場でディクスンとロワスは抱き合い愛を確かめるのでした
全米が平和を取り戻したとき
農場では新たにニンジンたちが目を覚まそうとしていました
(監督は次にニンジンが嫌いなのかもな 笑)
続編は・・
配信されたら見ると思います、たぶん(笑)
【解説】映画.COMより
巨大殺人トマトが巻き起こす恐怖を描き、カルト的人気を集めたSFホラーコメディ。全米に謎の巨大トマトが次々と現われ、人間たちを襲いはじめた。米軍は対トマト用に開発したアンドロイドの試運転を行うが、あえなく失敗。さらに対トマト要員のスペシャリストたちを集めて戦わせたものの全く歯が立たず、市街地で米軍対トマトの全面戦争が勃発してしまう。出演は「メイフィールドの怪人たち」のデビッド・ミラー、「パルムの僧院」のジョージ・ウィルソン。
1978年製作/83分/G/アメリカ
原題:Attack of the Killer Tomatoes!