洋画・名作/傑作

オズの魔法使(1939)

かかとを三回鳴らして唱えるのよ「There’s no place like home!」(おうちほどいい場所はない!) 「いのちを守るSTAY HOME (ステイホーム)週間」にぴったりの名作ぜひ家族で楽しんでほしいと思います原題も「THE WIZARD OF OZ」 もうすぐ第二次…

地球の静止する日(1951)

原題は「THE DAY THE EARTH STOOD STILL」(地球が静かになった日)いわゆる”ファーストコンタクト”もので最初はB級どころか、C級かD級を思わせるあまりのチープさに失笑してしまいまいましたが(笑) ロバート・ワイズだけにドラマ部分がしっかりしていてSF…

わが谷は緑なりき (1941)

原題は「HOW GREEN WAS MY VALLEY」(私の谷は緑だった) 世界中のホラー映画マニアから敬愛されているロディ・マクドウォールのデビュー作が、まさかこれだったとは(笑) オープニングから名作の香りがプンプン(笑)滅びゆく炭鉱の村から去ろうとしている…

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988)

らんぷちゃんのブログのレビューを読んで気になって、気になって、どうしても見たくなった(笑)東京っていいところですね、調べたら上映していました 「アップリンク渋谷」には、はじめて訪問させていただきましたこれが映画館?という佇まい(笑)入口は雑…

叫びとささやき(1972)

原題も「VISKNINGAR OCH ROP:スゥエーデン語」(叫びとささやき)ベイルマンほど見る人によって感じ方が様々な映画ってないと思うどう解釈したらいいか悩むのだけど 簡単にいえば、ベイルマン版「東京物語」(1953)(簡単にいいすぎだろ 笑)完璧すぎて退屈、…

ロベレ将軍 (1959)

原題は「Il Generale Della Rovere」(デラ・ロベール将軍)1959年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞演技賞(ハンネス・メッセマー)国際カトリック映画事務局賞を受賞ロッセリーニにしては珍しく(笑)興行的にも成功したそうですが、知名度は低いのではない…

1917 命をかけた伝令(2019)

原題も「1917」この邦題でネタバレってどうなんでしょう(笑)しかもCMで”兄を助ける”みたいなキャッチコピーで戦火の中を走っている主人公、アカの他人ですから(笑) シンプルだけど傑作、面白かったですぬかるみにハマった車を押すだけでハラハラ橋を渡るだけ…

明日に向って撃て! (1969)

♪Raindrops Keep Falling On My Head♪ 原題は「BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID」(ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド)同じアウトローの逃避行を描いた1967年の「BONNIE AND CLYDE」(ボニーとクライド)と邦題もラストも似ているけど ボニーとク…

ロミオとジュリエット(1968)

「ロミオ様、どうしてあなたはロミオなの」バルコニーで愛を交わすこの名セリフ、知らない人はいないはず(笑)そしてニーノ・ロータの甘い主題曲、名画には必ず名曲があります 今年(2019)6月、96歳で亡くなったフランコ・ゼフィレッリは ダ・ヴィンチの子孫…

スピード(1994)

あの時、私はサンドラ・ブロックで夫はキアヌ・リーブスだった(うそつけ) 「ダイ・ハード」(1988)と並ぶハリウッド的アクション映画の傑作低予算で作られたにもかかわらず、興行収入は製作費の12倍近くサンドラとキアヌの出世作であり、ヤン・デボンの名前…

チップス先生さようなら(1939)

原題も「GOODBYE MR. CHIPS」ジェームズ・ヒルトンの原作は中学生の時読んだことがありますモデルとなった学校はケンブリッジのレイズ・スクール ロバート・ドーナットは同年公開された「風と共に去りぬ」のクラークゲーブルを抑えてのアカデミー賞受賞確か…

スタンド・バイ・ミー(1986)

ロリポップ♪ロリポップ♪オー!ロリポップ♪ Call my baby lollipop 私はベイビイ(恋人)をロリポップって呼ぶのTell you why なぜって?His kiss is sweeter than an apple pie 彼のキスはアップルパイよりも甘いしAnd when he does his shaky rockin' dance…

自転車泥棒(1948)

ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモの名作 ネオレアリズモ(イタリアン・リアリズム)とは ノー・スター(素人俳優)主演でドキュメンタリー風な作品のこと 脚本は「靴みがき」(1946)「ウンボルトD」(1952) 「終着駅」(1953)でも組んだチェーザレ…

カプリコン・1(1977)

原題も「CAPRICORNONE」「カプリコン」とはラテン語の山羊(caper)と角(cornu)をあわせた「角のある山羊」(雄山羊)という意味で、”やぎ座”のこと素人でも多少の宇宙開発の知識を得た現代ではさすがにこんな小型の月ロケットで火星に向かって7ヶ月以上もの…

太陽は光り輝く(1953)

ジョン・フォード自ら大好きだとという1本なるほどな、と思う古きを愛し、かっての敵と友好を築き弱い立場の者を助け、偏見や差別をもたずたったひとり、たとえ誰にも理解されなくても自分が正しいと信じるものへの信念を貫くフォードの映画はどれもそう、そ…

48時間(1982)

はじめて見たときは、なんて面白いのだろうと感動しました(笑)映画そのものは、よくある刑事ものバディ・ムービーだけど事件解決の鍵を握っているのは、渋さもヒーローっぽさもないおしゃべりなお調子者いままでのハード・ボイルド調を覆した新境地でサン…

突撃隊(1961)

原題は「HELLIS FOR HEROES」(地獄は英雄のためである)戦闘シーンは記録映像の流用という(笑)見るからに低予算で小品の戦争映画なのですがこれは隠れた傑作でしたそしてドン・シーゲル作品の特徴といえば「自分の失敗は、自分でけりをつける」ここでも、…

ジュリアス・シーザー(1953)

「ブルータス、お前もか」シーザー暗殺の前日から始まりブルータスが死ぬまでの短い期間を描いている。シーザーの物語と言うより、ブルータスとアントニウスの物語シェイクスピアの文体そのままの映画化ということでほぼ会話だけで進行します文学や古代ロー…

新婚道中記(1936)

原題は「THEAWFUL TRUTH」(認めたくない事実)"AWFUL"は「ひどい」という意味ですがここでは「愛している」の裏返しとしても使われているそうです邦題はどうでしょう見る前までは、森繁久彌さんの「社長シリーズ」なのかな、と勘違いしていました(笑)それ…

ハッド(1962)

「お前のような奴が増えたらこの国はダメになる」原題も「Hud」(主人公の名)一見すると西部劇のカウボーイもののようですが時代設定は50年代から60年代初頭それぞれの人物描写は素晴らしくカメラはジェームズ・ウォン・ハウ厳格な父親の愛情を得られず、孤…

赤い風車(1952)

原題は「MOULINROUGE」(ムーランルージュ)画家ロートレックの伝記かといえばそうではなく(笑)かなり脚色されているようです彼を破滅に追いやる女性マリーについても本作では娼婦として描かれていますが実際はルノワールなどの絵画にもなった有名なモデルで…

シシリーの黒い霧(1962)

実在した、イタリア・シチリア島の山賊サルヴァトーレ・ジュリアーノ(1922~1950)の殺害をめぐる物語美しいモノクロ、長回しのカメラ虐殺や、尋常じゃない戦闘シーンの画力に捕らえられた夫や息子に駆け寄る女達の臨場感名画というより、芸術映画…

バルタザールどこへ行く(1964)

原題は「Auhasard Balthazar」(たとえばバルタザールの場合)ドストエフスキーの「白痴」からインスピレーションを受けたということかのイングマール・ベルイマンからは「全くわからん、つまらん」と言わしめさせ後にこの主演女優と結婚するゴダールからは…

アンドロメダ…(1971)

「爆発まであと3分です」「爆発まであと2分です」「爆発まで・・・」未知なる細菌の真相を解き明かすSFサスペンスのタイムリミットもの視覚化できない謎の病原菌の脅威をどう表現するのか古臭さはありましたが、これは面白かったです原作はマイケル・クラ…

さらば冬のかもめ(1973)

「あいつはこれから人生で1番楽しい次期を刑務所の中で棒に振るんだぜ 見てられるか」邦題がかっこいい原題は「TheLast Detail」(最後の特派隊)物話はシンプルで、ノーフォーク基地に勤務するベテラン水兵のバダスキー(ジャック・ニコルソン)とマルホー…

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ(1942)

「父からお礼を、母からお礼を、妹からお礼を そして私からお礼を申し上げます」「ヤンキー・ドゥ・ドゥル」はアメリカの民謡で独立戦争時の愛国歌日本でも「アルプス一万尺」でお馴染みのメロディーその作曲者であり、ブロードウェイミュージカルを世界に広…

大空港(1970)

「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)「タワーリング・インフェルノ」(1874)の前に作られた70年代パニック映画の先駆けといってもタイトルの通り舞台は「大空港」空港の整備や設備、セキュリティなどの問題点をテーマにしながらパニックそのものより、様々…

いとこ同志(1959)

アプローチは「狂った果実」(1956)とほぼ同じ出来栄えのほうは、正直「狂った果実」のほうが上でしょういとこのポール(ジャン=クロード・ブリアリ)のアパートに大学に通うため田舎からやってきたシャルル(ジェラール・ブラン)ポールの傍にはクロヴィス…

旅情(1955)

いつか王子様が・・デビッド・リーン監督の中年ロマンスの傑作こういう女性って、真面目で仕事も熱心だったりするけど男性に対する理想や欲求も高いものですね自分で気が付いているかどうかわからないけれど意外と面食いだったりもしますそのせいか、全くと…

傷だらけの栄光(1956)

「ブルックリンまで送るよ」「大勢乗ってるから大丈夫よ」「次でみんな降りるかもしれないから」1940年代のイタリア系アメリカ人のボクサーロッキー・グラジアーノの自伝が原作スタローンの「ロッキー」(1976)は大好きな作品でも1作でビシッと完結させているこち…