2021-01-01から1年間の記事一覧

「アラン・ドロン生誕86年記念祭」に行ってきました

去る2021年11月7日 ライブハウス銀座タクトにて今回で9回目となる 「アラン・ドロン生誕86年記念祭」シネマライブに行ってきました しかも今年9月6日に88歳でお亡くなりになった ジャンポール・ベルモンドさまを追悼する ドロンさまとベルモントさまのW企…

007/死ぬのは奴らだ(1973)

シリーズ第8作目 原題の「LIVE AND LET DIE」に (”WE”LIVE AND LET ”THEM”DIE ”我々は”生き延び”彼らは”死ぬ) 「死ぬのは奴らだ」ってタイトル付けた井上一夫はやっぱ天才だな サー・ロジャー・ムーアの記念すべきボンドデビュー作 登場する悪役はほぼ黒人…

007/ダイヤモンドは永遠に(1971)

シリーズ第7作目 原題も「DIAMONDS ARE FOREVER」 ジョージ・レイゼンビーが1作で降板してしまったため とり急ぎサー・コネリーをカムバックさせたものの サー・コネリー・ボンドの有終の美を飾るどころか シリーズでもトップを争そうおバカな仕上がり(笑…

DUNE/デューン 砂の惑星 (2020)

原題は「DUNE: PART ONE」(砂丘) 1984年の公開当時は評判が悪かったというリンチ版は ゲスいキャラ&描写&不釣り合いなTOTOの曲とともにクセになる 今となっては人気カルト映画のひとつ もちろん同じ原作なのでストーリーの土台は一緒ですが 「リメイク」…

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(2020)

ニアサードインパクトから14年後の世界 特別物凄いファンというわけではないのですが それでも3回くらい泣きそうになりました(笑) 自然、再生、友情、思いやり、家族愛 ごく普通の日常が幸せなんだという、あたりまえの発見 シンジがカヲル君ショックから…

女王陛下の007(1969)

シリーズ第6作目 「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を見たら、これを見ないわけにはいかない(笑) 原題は「ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE」 (女王のシークレットサービス) これを「女王陛下の007号」と訳した翻訳家、井上一夫は素晴らしい (映画会社…

国立新美術館 庵野秀明展に行ってきました

特別ファンだというわけではないのですが(笑) 子どもの頃、軍艦や戦艦、特撮や、アニメにハマって この道に入ったというのはよくわかる 同じ気持ちで若い頃クリエイターを目指した人間も多いだろう だけど私たちには才能がなかった 庵野には才能があったと…

007/カジノ・ロワイヤル(1967)

原題も「CASINO ROYALE」 これはかなりマニアック(笑) ショーン・コネリーの主演拒否等(連続してボンドを演じたくなかった) 様々な交渉不成立により、配給がユナイトからコロンビア映画へ移ったため 番外編とされていまが 60年代のカオスな雰囲気に、ハ…

007は二度死ぬ(1967)

シリーズ第5作目 原題の「YOU ONLY LIVE TWICE」(人は二度しか生きることがない)は 松尾芭蕉の英文俳句からの引用 脚本はフレミングの友人で童話作家のロアルド・ダール カメラは3度のアカデミー賞を受賞したフレディ・ヤング が、シリーズの中では1、2を…

007/サンダーボール作戦(1965)

シリーズ第4作目 原題は「THUNDERBALL」(核爆発のキノコ雲で発生する一連の爆発のこと) 監督は再びテレンス・ヤング シリーズ最高の興行収入、アカデミー賞では視覚効果賞を受賞 見どころは水中アクションと(度々挿入される海の生き物シリーズ 笑) 4人の…

007/ゴールドフィンガー(1964)

シリーズ第3作目 原題も「GOLDFINGER」 世界的にはシリーズ中、一番の人気作品ということ 「ボンド・カー」で有名な“アストンマーチンDB5” が初登場 時限装置のカウントが「007」で静止するのはこの映画だったか ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー) …

007/ロシアより愛をこめて(1963)

シリーズ2作目 原題も「FROM RUSSIA WITH LOVE」 公開時の邦題は「007/危機一発」 これは最高のオープニング・タイトル デザインはロバート・ブラウンジョン (ストーンズの「レット・イット・ブリード」のLPジャケットで有名) ベリーダンスする女性の…

007/ドクター・ノオ(1962)

原題も「DR. NO」 公開時の邦題は「007は殺しの番号」 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2020)が まるでシリーズ最終話のような終わり方だったということもあり 改めて007の歴史を振り返り、第一作目から見ることにしました シリーズ中最も低予算で作られ…

フルメタル・ジャケット(1987)

「FULL METAL JACKET(完全被甲弾頭)とは 拳銃や小銃弾の一種で、弾体の鉛を銅などの硬い金属で ほぼ完全に覆った弾丸のこと 最初に見たときは、私もうら若き乙女だったので(笑) あまりにお下品なセリフに辟易しましたが いま改めて見るとやはりキューブ…

荒野にて(2017)

原題は「LEAN ON PETE 」(ピートにすがる) ピートとは主人公の少年が愛した競走馬の名前 頼るものもない、お金もない、未来も見えない だけど若くて瑞々しい 15歳のチャーリー(チャーリー・プラマー)は その日暮らしで住居も女性も転々としている父親と2…

ヴェノム(2018)

原題も「VENOM 」(毒) 期待しないで見たぶん、意外と面白かった(笑) 「スパイダーマン3」(2007)でみせたダークヒーローとは大違い 元恋人に未練たらたらの人生落ちこぼれの主人公が 落ちこぼれのヴェノムに寄生され ボケとツッコミを繰り返しながら事件…

ニコライとアレクサンドラ(1971)

原題も「Nicholas and Alexandra」 (ロシア皇帝ニコライ2世と、皇后アレクサンドラ) ロマノフ王朝の滅亡を描いた歴史大作 どこまでが史実で、どこからが脚色かはわかりませんが 3時間超もあるわりには見やすく、わかりやすい フランクリン・J・シャフナー…

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

原題も「NO TIME TO DIE 」(まだ死ぬ時ではない) 2021年10月1日から公開中 6代目ジェームズ・ボンド、ダニエル・クレイグ最後の007で シリーズ最長の163分 ブロ友さんたちの評価がもの、もの、ものすごく高いので このままでは11月のオフ会で話についてい…

イカリエ-XB1(1963) 4kリマスター版

原題も「IKARIE XB 1」(宇宙船の名称) これはすごい映画でした 原作はスタニスワフ・レムの「マゼラン星雲」(1956) 「共産主義の未来をバラ色に描きすぎた」とレムが言っている通り 「(集団で)苦難を乗り越えた先にある桃源郷」的なプロパガンダSF と…

家へ帰ろう(2017)

「 神様はひとりだけよ 呼び方は違っても、みんな同じように守ってくれるわ」 原題は「EL ULTIMO TRAJE」(最後のスーツ) ユダヤ人のお爺さんのロード・ムービーといえば 「手紙は憶えている」 (2015)がありますが (年月を超えた)復讐ではなく、和解 し…

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019)

「友達は自分で選べる家族」 (Friends are the family you choose) 原題は「THE PEANUT BUTTER FALCON」(主人公のリングネーム) プロレスラーを目指すダウン症の青年を中心にしたロードムービーで ひとこと感想は大人のためのマーク・トウェインの世界 …

ともしび(2017)

原題は「Hannah」(主人公の名前) これは難解、というよりかなり手強い(笑) まるで観客の映画を見る目を試すように ポーカーの如く手の内を見せようとしません 一方で残酷に老いを見せつける 若かったらやり直せるでしょう もう一勝負もできるでしょう で…

ピエロがお前を嘲笑う(2014)

「ハッカーにとって、進入できないシステムはない」 原題は「Kein System ist sicher 」(安全なシステムはない) 伊坂幸太郎さんの小説のタイトル(笑)のような邦題は 主人公たちのハッカー・グループ名 「CLAY」 (Clowns Laugh At You= ピエロがお前を…

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018)

原題は「Tumma Kristus」(未詳の巨匠) 邦題の「ラスト・ディール」は最後の取引という意味 フィンランド映画って子どもが可愛いくて インテリアがお洒落なイメージがあるのですが(笑) 本作も古びた画廊や街並み、イマドキな少年がヨカッタですね ヘルシ…

バッドボーイズ2バッド(2003)

原題は「BAD BOYS II」 前作に比べ制作費は6倍以上 派手さも6倍以上 エロとグロとお下劣も6倍以上(笑) 下ネタというのは、笑えるツボがそれぞれ違うところだけど 家電店でAV流すとか、ネズミの正常位とか、死体の脳みそとか ベン・ステイラーじゃないん…

クッキング・ラブ 二つ星シェフ(2018)

原題は「COOKING WITH LOVE」(愛を込めた料理) 王道のロマンティック・コメディ、安定のハッピー・エンド テレビ映画ということで、子どもでも安心して見れる内容で 84分という短さで飽きさせない テレビ番組のプロデューサー、ケリーが企画した こどもの…

THE GUILTY/ギルティ(2018)

原題は「DEN SKYLDIGE」(デンマーク語で”犯人”) アイディア勝負の低予算サスペンス 電話の会話のみで進むストーリー展開は 密室劇というより、ラジオドラマに近い感覚 単純なシーンの連続にもかかわらず 88分と短くまとめているので飽きさせません 舞台は…

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019)

原題は「LITTLE WOMEN」(小婦人) 戦場から送られて来た父からの手紙を 4姉妹に囲まれ母が読み上げる有名なシーンは本作でも美しい 「若草物語」といえば、真っ先に 1949年のマーヴィン・ルロイ版を思い出しますが (それしか見ていないからな) こちらは「…

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019)

原題も「LONG SHOT」 ロング・ショットとはゴルフや射撃などで使われる 遠くにある難しいターゲットを狙うことで (可能性は0ではないけど)「望みは薄い」「期待できない」という意味 ここでは買収された新聞社を、意地と勢いで退職してしまった 金はない…

シンデレラ(2021)

「100万分の1の確率なら 私がその1人になる」 原題も「Cinderella」 これはご機嫌ミュージカル 私たちの知っているシンデレラといえば 意地悪な継母と姉たち、魔法使いのおばあさん かぼちゃの馬車、階段に忘れたガラスの靴 スタンダードナンバーは「夢はひ…