「100万分の1の確率なら 私がその1人になる」
原題も「Cinderella」
これはご機嫌ミュージカル
私たちの知っているシンデレラといえば
意地悪な継母と姉たち、魔法使いのおばあさん
かぼちゃの馬車、階段に忘れたガラスの靴
スタンダードナンバーは「夢はひそかに」と
「ビビディ・バビディ・ブー」
そんなのもう古い(笑)
エラ(シンデレラ)はドレスデザイナーを目指すお転婆
王子様は政策なし、国民からの信用なし、のチャラ男
一方、王女様は環境活動家←でも空気読めない(笑)
パワフルに歌われるミュージカルシーンは
テーマは「ヘアスプレー」(2007)と同じで
人を見た目で判断するのは間違い
地位や、性別や、LGBTであることも関係ない
大切なのはありのままでいること
自分が自分らしく生きること
しかもハリウッドのポリコレ(political correctness)化に見られる
暗さや重さがない
ディズニーのような道徳の押し売りや説教臭さ(褒めています)もない
最初から最後まで、明るくて前向き
お下品にならないギリギリの毒さ加減も丁度いい(前の尻尾とか 笑)
本当の悪役はいなくて
継母は娘たちにお金の苦労をさせたくなかっただけ
裕福な家庭に嫁ぐことが女としての幸せだと信じている
王様だって、王子を大国の姫と結婚させて領土を広げたいのは
国と国民を守りたいと思う気持ちから
だけど、そんなのもう古い(笑)
時代はとっくに変わっている
何が本当の幸せか、挑戦してみなきゃわからない
未来は未知、可能性は無限大
失敗したってかまわない
人生は何度だって、やり直せるのだから
エラの強い思いに、王子も王様も継母も変わっていく
エラにフラれたトーマスはお気の毒
私的にはトーマスにも幸せになって欲しかったな
相手は姉(デブのほう)でいいから(笑)
とにかく目で楽しみ、耳で楽しみ
ワクワクできて、元気になれる
頭なんか使わなくていい(使っちゃいけない)
これがミュージカルだよ
しかもアマプラだ(笑)
おうちでお菓子食べながら、気楽にどうぞ
【解説】映画.COMより
「ピッチ・パーフェクト」のケイ・キャノンが監督・脚本を手がけ、おとぎ話として誰もが知るシンデレラの物語を、1980年代から現代までの世界的大ヒットポップソングで彩りながら、新たに描いたミュージカル。米ガールズグループ「フィフス・ハーモニー」の元メンバーで、グループ脱退後にはソロアーティストとして躍進し、グラミー賞にもノミネートされたシンガーソングライターのカミラ・カベロが主演。真実の愛を求めるだけでなく、自分の夢を実現させるために邁進する新たなシンデレラ像を体現した。継母役を「アナと雪の女王」のイディナ・メンゼル、国王役をピアース・ブロスナン、女王役をミニー・ドライバー、王子役を「ハートビート」のニコラス・ガリツィンが演じる。Amazon Prime Videoで2021年9月3日から配信。