007/ダイヤモンドは永遠に(1971)

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シリーズ第7作目

原題も「DIAMONDS ARE FOREVER

 

ジョージレイゼンビーが1作で降板してしまったため

とり急ぎサー・コネリーをカムバックさせたものの

サー・コネリー・ボンドの有終の美を飾るどころか

シリーズでもトップを争そうおバカな仕上がり(笑)

 

サー・コネリー同様、スペクター&ブロフェルドの出番も(一旦)最後

理由は原作者フレミングと共同でオリジナル脚本を制作した

ケヴィン・マクローリーが裁判を起こして使えなくしたから

詳しくは”星屑シネマ”「ネバーセイ・ネバーアゲイン」で解説します

(書くのはまだまだ先になりそう 笑)

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冒頭のブロフェルド暗殺計画では、ベッドに縛りつけたブロフェルドを

泥の中に放り込むというギャグぶり(笑)

死体にダイヤを隠してアメリカに運ぶのを考えたのはボンドなのに

なぜか死体を受け取る葬儀屋がスペクター

ダイヤ密輸のシンジゲートを暴き、侵入せよの命令も何も

勝手に向こうからやってきてくれる(笑)

 

しかもブロフェルド、どこかで見たと思ったら

「二度死ぬ」で登場してすぐ死んだ「ヘンダーソンさん」だ(笑)

しかも女装して逃げてるし

カルロス・ゴーンにも劣らない、失笑ものの変装)

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ヒロインのおバカっぷりも炸裂で、ボンドが偽物にすり替えた

ワシントン攻撃のレーザー光線のプログラムのテープを

わざわざまた本物にすり替えてくれる

核兵器並みの武器のプログラムが、簡単に取り出せるカセットテープな問題)

でもヒロインのキュートさと、オシリにテープを隠すアイディアはいかしてる

シャーリー・バッシ―の主題歌もいかしてる

 

 

ジェームズ・ボンド007 (ショーン・コネリー)

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MI6エージェント

火葬の危機のとき、ダイヤが偽物だと気付いた刺客に本物はどこだと救われ

現金と交換だと強気にでる

 

ピーター・フランクス(ジョー・ロビンソン)

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ダイヤモンド密輸業者MI6に捕らえられ脱走したものの

再び捕らえられ、ボンドは遺体にダイヤを隠しアメリカに持ち出すことにする

 

ティファニー・ケイス (ジル・セント・ジョン)

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ブロフェルドの部下

「ダイヤモンドの密輸業者、ピーター」に成りすましたボンドと親しくなる

 

ブロフェルド(チャールズ・グレイ)

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スランバー(デビッド・バウアー)

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ボンドとダイヤが運ばれた葬儀屋社長

 

バート・サクスビー(ブルース・キャボット)

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ブロフェルドが経営するのカジノマネージャー

 

プレンティ・オトゥール(ラナ・ウッド)

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ボンドがカジノで出会う女性

 

Mrウィント(ブルース・グローヴァー)/Mrキッド(パター・スミス)

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ブロフェルドの部下でスペクター最後の刺客

お間抜けで、ゲイのカップル感を漂わせている

 

ウィラード・ホワイト(ジミー・ディーン)

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起業家発明家富豪ボディガードに守られスペクターに軟禁されている

モデルはハワード・ヒューズ

 

バンビ(ローラ・ラーソン)サンパー(リナ・パーク)

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ホワイトのボディーガード

 

ドナルド・マンガー卿ローレンス・ネイスミス

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ダイヤモンド協会の専門家、何者かが何らかの意図でダイヤをため込もうと

大量のダイヤが原産国アフリカから密輸(買い付け)されている事実を知り

このままではダイヤの価格が高騰しダイヤモンド産業は危機にさらされると

Mに相談にくる

 

M(バーナード・リー)

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Q(デスモンド・リュウェリン)

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マニーペニー(ロイス・マクスウェル)

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オフィス以外での任務姿を見れる貴重な映像

 

メッツ教授(ジョセフ・ファースト)

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ブロフェルドの部下、レーザー屈折に関する世界有数の科学者

ダイヤモンドを使った衛生を打ち上げようとしている

 

クラウス・ハーガシャイマー(エド・ビショップ)

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メッツ教授の研究所の検査官

お人好しでボンドに入館証を与えてしまう



カセットテープを発見したブロフェルドが

カセットテープがすり替えられたと思い、再びすり替える

そしてワシントンへの攻撃は中止されます


ボンドは、逃げるブロフェルド小型船をクレーンで釣り上げ

(殺すわけでも、捕まえるわけでもなく)壁にぶつけ



ラスト、追いかけてきたウィントとキットをあっさり倒し

英国に向かう船で、衛星のダイヤをどう回収するか

ティファニーと抱き合いながら相談するのでした

(アンタが相談しなきゃいけない相手は英国政府だから 笑)

「女王陛下の007」が、興業的にいまひとつだったせいで

派手で面白い見せ場作りをしようとした結果がこれ(笑)

ガイ・ハミルトンの思惑通りの出来かどうかはわかりませんが

今となっては「オースティン・パワーズ」や

「ジョニー・イングリッシュ」とは違った方向性で笑えました

 

 

【解説】KINENOTEより

ジェームズ・ボンド・シリーズ”の第7作。製作はハリー・サルツマン、アルバートR・ブロッコリ、監督は「007ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトン、脚色はトム・マンキーウィッツ、撮影はテッド・ムーア、美術はビル・ケニー、音楽はジョン・バリー、編集はジョン・W・ホームズが各々担当。出演は再びボンド役にカムバックしたショーン・コネリー、ジル・セント・ジョン、ナタリーの妹ラナ・ウッド、チャールズ・グレイ、ブルース・キャボット、カントリー・ウエスタン歌手のジミー・ディーンなど。

200万ポンドにのぼるダイヤモンドが密輸され、しかもそれが闇市場にも出回っていない。もし何らかの意図で貯めこまれるとすれば、ダイヤモンド産業は一挙に危機にさらされてしまう、とダイヤモンド協会が恐れている。イギリス秘密情報部の上官Mは007ジェームズ・ボンドショーン・コネリー)にこう前置きし、現在計画されているダイヤ密輸の運び屋に変装し、アメリカ密輸シンジケートに潜入せよと命じた。ティファニー・ケイス(ジル・セント・ジョン)という女にロスにダイヤを運ぶよう頼まれたボンドは出迎えた敵をかわし、ティファニーに腕によりをかけてサービスをほどこし、彼女を味方に引き入れた。しかしダイヤは知らぬ間に失せていた。ナイトクラブ“ホワイトハウス”の支配人バート・サクスビー(ブルース・キャボット)の仕業だ。しかもダイヤが持ち込まれたのは“ホワイトハウス”の持ち主ウィラード・ホワイト(ジミー・ディーン)の工場だ。そこにはダイヤモンドを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星があった。ボンドはホワイトハウスの最上階のホワイトの事務所に忍び込んだが、厳重な警戒網にキャッチされて捕らえられてしまった。しかもこの密輸組織の黒幕は数々の事件で挑戦した宿敵スペクターのブロフェルド(チャールズ・グレイ)だったのだ。だが超人的な能力を発揮して危地を脱したボンドはブロフェルドに利用されていたウィラード・ホワイトに会い、見事な推理力でホワイトの断片的知識をつなぎ合わせ、スペクターの陰謀を読み取ってしまったのだ。レーザー光線の発明はダイヤによって行なわれたこと、ダイヤからダイヤへ屈折し反射する光線は最後に強力なレーザー光線を放射すること、そしてダイヤを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星が打ち上げられ、そこからレーザー光線が放射されたら、地球上のあらゆる場所が危機にさらされること。ボンドの予感は的中した。人工衛星は打ち上げられ、世界各地の軍事基地等が次々と破壊されていった。ボンドとホワイトは急ぎ、工場を調べ、衛星がコンピューターに収められたテープのある音波によって操作されていることを知った。更にブロフェルドがカリフォルニアのバージャ沖にある石油櫓から操作していることを知った。送油管を伝って櫓内の司令室に忍び込んだボンドは、ブロフェルドに捕らえられていたティファニーの協力を得て、コンピューターのテープを取り換え、危機一髪ワシントンDCの爆破を防ぐことに成功した。