007/サンダーボール作戦(1965)

f:id:burizitto:20211022210743j:plain

シリーズ第4作目

原題は「THUNDERBALL」(核爆発のキノコ雲で発生する一連の爆発のこと)

監督は再びテレンス・ヤング

シリーズ最高の興行収入アカデミー賞では視覚効果賞を受賞

見どころは水中アクションと(度々挿入される海の生き物シリーズ 笑)

4人のボンド・ガール

黒い眼帯に白いタキシードのスペクターNo2のラルゴも

スペクターの中で一番かっこいい

そして本作もツッコミどころ満載(笑)

 

空輸中のNATO原子爆弾2発が奪われ
秘密結社スペクターから1週間以内に1億ポンドのダイヤを用意しなければ

アメリカとイギリスに原爆を落すと米英の首脳が脅迫されます

f:id:burizitto:20211022210756j:plain

その頃スペクターのNo.6(偽装死&女装&ぽっと出 笑)を倒したボンドは

休暇を取り、クリニックで楽しく療養していました

しかし電動背骨伸ばし機で伸ばし殺されそうになったり(笑)

 

顔に包帯を巻かれたNATO空軍のダヴァール少佐の死体を見つけます

MI6では原爆奪還作戦、 暗号名「サンダーボール作戦」を発動

Mに呼ばれたボンドは爆撃機を操縦していたダヴァール少佐の妹

ドミノに会うためバハマのナッソーに向かいます

f:id:burizitto:20211022210845j:plain

美女のビキニスタイルと、サーコネリーの体毛を拝むことはできますが(笑)

舞台がリゾート地なもんだから、ラフなスタイルで

Qまでアロハシャツ(しかもパイナップル模様)というサービス(笑)

緊張感は全くありません

 

ボンドは貿易商と偽り、富豪を装うラルゴの愛人ドミノに接近する一方

フェリックス・ライターとともに

ヘリで珊瑚礁に墜落した思われる原爆を積んだNATO機を探し

死体に群がる)鮫の動きを見てNATO機を発見します

 

 

ジェームズ・ボンドショーン・コネリー

f:id:burizitto:20211022210901j:plain

 

ラルゴ(スペクターNo.2アドルフォ・チェリ

f:id:burizitto:20211022210919j:plain

ブロフェルドによりスペクターで一切の権限が与えられている

ナッソーではバカンスを楽しむ富豪を装う

 

ドミノ クローディーヌ・オージェ

f:id:burizitto:20211022210932j:plain

殺されたNATO空軍少佐の妹で、ラルゴの愛人

ドミノがウニ踏み、足の裏から(わざわざ口で)針を抜くボンドは

ただのスケベなおやじにしか見えない(笑)

 

オナ(スペクター No.12ルチアナ・パルッツィ

f:id:burizitto:20211022210948j:plain

ダヴァール少佐の恋人でスペクターの処刑主任

バイクでリッペ伯爵からボンドを助け(かっちょええ)

さらにラルゴの豪華ヨットを、水中から探索し逃げたボンドをマスタングで救う

「女の運転する車に乗るのがお嫌い?」

一方のボンドは「女を乗せるのが趣味だ」「勤労奉仕だ」

挙句の果てに彼女を盾にして「死ぬほど飲んでね」 って、オイオイ(笑)



ブロフェルド (アンソニー・ドーソン:声エリック・ポールマン)

f:id:burizitto:20211022211002p:plain

スペクターNo.1

 

スペクターNo.7 フィリップ・ストーン

f:id:burizitto:20211022211017j:plain

スペクターの会議(悪事の報告会)の端役で登場

収益の低い者や裏切り者はサメのプールで処刑

 

リッペ伯爵 ガイ・ドールマン

f:id:burizitto:20211022211032j:plain

ラルゴの部下で、中国の秘密結社「党(トンク)」の刺青を手首にしていて

ポンドを背骨伸ばし機で殺そうとするが失敗

ボンドにスチーム・バスに閉じ込められてしまう

 

パトリシア モーリー・ピータース

f:id:burizitto:20211022211045j:plain

療養所でボンドを担当する理化学療法士

背骨伸ばし機で殺されかけたボンドを救う

 

フェリックス・ライターリク・ヴァン・ヌッター

f:id:burizitto:20211022211058j:plain

CIAの諜報部員でボンドの盟友

ボンドと共に、ヘリでニセ海藻付き網でカモフラージュされたNATO機を発見

アメリカ海軍sealsにマイアミの海域を攻撃するよう要請し

スペクターとsealsの海中戦がはじまります

 

ピンダー (アール・キャメロン)

f:id:burizitto:20211022211111j:plain

現地に詳しいフェリックス・ライターの部下

 

ポーラマルティーヌ・ベズウィック

f:id:burizitto:20211022211123j:plain

MI6バハマの支局員

ボンドに使えていたが、ラルゴに捕まり自害

ロシアより愛をこめて」ではキャットファイトを披露している

 

ダーヴァル少佐/アンジェロ ポール・スタシーノ

f:id:burizitto:20211022211135j:plain

NATOの空軍パイロット

ボンドがリッペ伯爵の部屋で見た包帯だらけの男

=整形した替え玉アンジェロ に殺され

アンジェロも欲に目くらみ報酬を釣り上げたことから

任務終了後海中で殺されてしまう

 

クーツ博士 ジョージ・プラウダ

f:id:burizitto:20211022211154j:plain

スペクターに雇われ、原爆の起爆装置を預けられている物理学者

ラルゴの船ではドミノを救け、ボンドに寝がえり原爆を発射できなくしたももの

爆発とともにボンドに海に放り込まれしまい何処へ・・

 

内務大臣 ローランド・カルヴァー)中央

M バーナード・リー)右

f:id:burizitto:20211022211205j:plain

 

Q デスモンド・リュウェリン

f:id:burizitto:20211022211222p:plain

秒針が放射能に反応するガイガーカウンター

8枚まで連撮できる赤外線付き水中カメラ

赤いフレア(=兵器のこと、ここでは高温発熱体のこと)を発射するミニピストル

水中で4分間呼吸できる超小型ボンベ

呑み込める無害な放射能カプセル

Qの発明品はいつも楽しい

 

マニーペニー ロイス・マクスウェル

f:id:burizitto:20211022211248j:plain

M の秘書でMI6の受付嬢



ラルゴに誘拐されたポーラを助けるためラルゴの豪邸にボンドが忍び込み

サメのプールに落とされるシーンがありますが

サー・コネリーとサメをガラスで隔てて撮影していたつもりが

手違いでガラスが1枚足りず1mの隙間からサメが入ってきて

サー・コネリー本気で慌てたそうです(笑)

 

「ジャン・カヌー」のパレードに紛れて逃走したり

逃げこんだクラブ「キスキスバンバン」で踊ったり

 

ドミノと海底デートして、NATO機の偽パイロットから回収した

ドックタグと腕時計を見せ兄の死を知らせて自分の味方につけ

そこへ、こっそり接近したヴァーガスを水中銃で仕留めます

f:id:burizitto:20211022211303p:plain

ドミノのヒントによって、ラルゴ一味の集合する場所を知ったボンドは

一味のひとりにになりすまし、岩礁の下に隠した原爆を発見
が、ボンドはを見つけたラルゴは原爆を運び出したあと

ゲートを閉め、ボンドを閉じこめてしまいます

 

ラルゴの豪華船で、ボンドのガイガーカウンター付カメラを使い

原爆を探していたドミノでしたが、あっさりとラルゴに見つかり(笑)
船室のベッドに縛りつけられ、タバコの火と氷の拷問を受けますが

ラルゴがやるとボンドのようなスケベ臭さはない(笑)

 

岩礁から脱出したボンドは、放射能カプセルのおかげで

ヘリに救助され

 

攻撃目標のマイアミに水中スクーターで向かったラルゴの手下と

原爆を積んだ「水中戦車」、それを追うボンド

さらにパラシュートで降下するオレンジのウエットスーツ

sealsの戦いがはじまります

酸素ボンベを切るシーンはガンダムとザクの戦いみたい(笑)

f:id:burizitto:20211022211400j:plain

やがて血の匂いをかぎつけてサメが集まってくると
seals
原爆を奪い返し、生き残ったラルゴの手下は逃げていきました
しかし原爆はあともうひとつ、ラルゴの豪華船に残っているのです


豪華船に戻ったラルゴは船を分離しジェット発進

そこにはボンドも乗り込んでいて、操縦室で再び戦いになります
船の前半分が水中翼船になって離脱するのですが
これ、スピード感は撮影トリックだそうが

模型じゃなくて本当に実物大で作った本物だそうです


起爆装置を海に捨てた物理学者はドミノを助け

ドミノが兄の仇、ラルゴを背後からモリで仕留めます

そして学者とボンドとドミノが海に飛び込むと

水中翼船は岩礁に激突し大爆破したのでした

 

原発を積んだ船を爆破させるとか(ちゃんと回収しようよ)

このシリーズの海洋汚染は全く酷い

しかもボンドとドミノが救助用に揚げたバルーンが原爆型(今なら非難轟々)

そのバルーンのロープを爆撃機が引っかけ2人を回収

(↑着陸時、滑走路で引きずられてふたりとも死ぬぞ)

しかもこの爆破シーン、スタッフが火薬の量をまちがえたせいで

10キロ離れた町のガラスが全部吹き飛んだそうです(今なら非難轟々その2

 

 

【解説】KINENOTEより

007」シリーズ第四作目。イアン・フレミングの「サンダーボール作戦」を前三作と同じリチャード・メイバウムが作家ジョン・ホプキンスとジャック・ウィッテンガムの協力を得て脚色、「007/危機一発」のテレンス・ヤングが監督した。撮影は前作と同じテッド・ムーア、音楽はこれも前作と同じジョン・バリーが担当した。美術監督のケン・アダムが小道具の数々を紹介する。出演はショーン・コネリー、ミス・フランスのクローディーヌ・オージェ、TV『スパイ』のルチアナ・パルッツィ、「モール・フランダースの愛の冒険」のモリー・ピーターズ、「007/危機一発」のマルティーヌ・ベズウィック、「リオの男」のアドルフォ・チェリ、ほかにリック・フォン・ナッター、バーナード・リー、ロイス・マックスウェル、デズモンド・ルウェリンなど。製作はハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ、ケビン・マクローリーの三人。