女王陛下の007(1969)

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シリーズ第6作目

「ノー・タイム・トゥ・ダイ」をたら、これを見ないわけにはいかない(笑)

原題は「ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE

(女王のシークレットサービス

これを「女王陛下の007号」と訳した翻訳家、井上一夫は素晴らしい

(映画会社がつけるダサい邦題と何と違うことか)

 

シリーズの中では異色作で、ボンドが本気で恋に落ち

仕事を捨て、結婚するというもの

浜美枝とも結婚式を挙げているがな 笑)

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ブロフェルドを追っていたボンドは

入水自殺をしようとしていた美女、トレーシーを助けると

突然2人の男に襲われ、彼女はひとり逃げてしまう
偶然ホテルのカジノでにトレーシーに再会したボンドは

彼女の負けを支払い、ベッドを共にすることになります

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翌朝、小切手を置いて彼女は部屋を出て行きました

彼女はお金がないわけではなかったのです

それもそのはず、トレーシーの父親は大富豪の実業家ドラゴでした

ドラゴの部下に捕らわれ屋敷に連れ去らわれたボンドは

ドラゴから、もし娘と結婚してくれたら

ブロフェルドの正体を教えるという交換条件を出されます



 

ジェームズ・ボンドジョージ・レーゼンビー

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ドラコの情報からブロフェルドの行方を探り

アルプスの研究所で謎の計画を企てていることを突き止める

Mによって作戦から外されるが、変装して研究所に潜入し

アレルギー治療している12人の被験者の女性たちに催眠術をかけ

世界中にウイルスをばら撒もうとしていることを知る

 

よほど撮影がハードだったのか、スタッフと折り合いが悪かったのか

レーゼンビーは撮影中から降板すると騒いでいたそうです

 

 

トレーシー(ダイアナ・リグ

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ビセンツォ伯爵夫人(未亡人)、ドラコのひとり

車の運転やギャンブルなど大胆かつ危険な行動ばかりして父親を心配させている

次第にボンドの危機を助けるようになり、ボンドも彼女に惹かれていく

 

 

ドラコガブリエル・フェルゼッティ

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コルシカ系マフィアユニオン・コルスのドンでブロフェルドと敵対しあってる

不安定な生活を送るトレ―シ―の身を案じ

ボンドとトレ―シ―が一夜を共にしたことを知り

ボンドに結婚してくれるよう頼み込む

 

 

ブロフェルドテリー・サバラス

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アルプスのピッツ・グロリアという表向きはスキーリゾート地を装い

農作物や家畜を汚染し、世界の食糧供給を途絶えさせ独占するための

ウイルスオメガの研究をしている

この作品のために作られたこの建物は、その後レストランとして開業

今でも「ジェームスボンド・ブレックファスト」や

ジェームス・ボンド・バー」があり007ワールドを楽しめるそうです

 

 

イルマ・ブント(イルゼ・ステパット)

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ブロフェルドの側近

ピッツ・グロリアでアレルギー治療のため滞在中の女性たちを

管理指導をしている

 

 

キャンベル(バーナード・ホースフォール)

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MI6のボンドの同僚

スイスでボンドを援助していたが

ブロフェルドと彼の部下に見つかり、リンチされ殺されてしまう

 

 

グルンサー(ユーリ・ボリオンコ)

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ブロフェルドの部下で、ピッツ・グロリアの安全保障責任者



オリンペ( ヴァーニジア・ノース)

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ドラコの部下でトレーシーのボディガー

 

 

Mバーナード・リー

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ボンドを作戦から外すものの、ボンドの行動を黙認している

 

 

Qデスモンド・リュウェリン

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防衛大臣ヒラリー・ブレイ卿)(ジョージ・ベイカー)

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マネーペニーロイス・マクスウェル

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ブロフェルドの死の天使

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世界中から集められた12人の美女

ブロフェルドの催眠術により、治療後それぞれの母国に帰り

ウィルスを撒くよう洗脳されてい

 

 

ピッツ・グロリアを急襲しテレサを救出したボンドは

研究所を破壊したものの、ブロフェルドを逃がしてしまう

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前半は少し間延びするものの、後半の流れはいい

ヘリ3機での急襲、スキーとボブスレーチェイス

007のアクション至上でもトップクラス

これぞ実撮、ごまかしはほとんど感じられない

1968グルノーブルオリンピック白い恋人たち」で知られている)の

影響もあったのかも知れません

 

しかもブロフェルドと正面からの対決

(でも木の枝に首を挟んでぶら下がったブロフェルドはやっぱりギャグ)

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プロポーズの言葉は「転職するよ」(笑)

ボンドの結婚を祝福する、MQ、涙するマネーペニー

 

結婚式を終えたふたりは、アストンマーティンDBSに乗

幸せいっぱいで新婚旅行に出発します

そこに現れた、マセラッティに乗っブロフェルドとイルマ

彼らがアストンマーティンを追い越す際に放った銃弾は

トレーシーの胸を貫いたのでした

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最後はあっけなかったけど、これでよかったんだろうな

遅かれ早かれ、ボンドはこうなることを予想していたのだろうから

 

 

【解説】KINENOTEより

新しいボンド・スター、ジョージ・レーゼンビーを迎えたシリーズ第六作。今回も細菌戦争を企むスペクターを相手に、“新ボンド”が決死の活躍をみせる。監督はボンド・シリーズの編集者であったピーター・ハントイアン・フレミングの原作を脚色したのはウォルフ・マンコウィッツ、撮影はマイケル・リード、音楽はジョン・バリー、セットをピーター・ラモントが担当。製作はハリー・サルツマンとアルバート・R・ブロッコリ、製作構想はシド・ケイン。出演は新スター、ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、「インディアン狩り」のテリー・サヴァラス、「さらば恋の日」のガブリエレ・フェルゼッティ、イルゼ・ステッパット、おなじみのバーナード・リー、ルイス・マクスウュル、デズモンド・ルウェリンはレギュラー。その他、ボンドガールズには「冒険者たち」のアンジェラ・スコーラー、ジュリー・エーゲ、モナ・チョンなどが出演。