シリーズ第9作目
原題は「THE MAN WITH THE GOLDEN GUN」
原作はフレミングの遺作
本気の宙返りカーアクションはこれだったか
まだスーパーコンピューターのない時代
何人もの物理学者が何日もかけて計算したとか
(でも効果音が間抜け 笑)
しかもボンドがAMCのショールームのウィンドウを叩き割って
1台盗むという、窃盗じゃねえか(笑)
そのショールームには、妻と一緒にタイで休暇中のペッパー保安官が
ホーネットに試乗していて、またもやカーチェイスに巻き込まれるという(笑)
空手や力士たち(動くんかい! 笑)鏡のシーンは
明らかに「燃えよドラゴン」を意識している
「燃えよドラゴン」自体が007シリーズを受け継いだ作品なのに
まさかそれをパクるとは
しかもシリーズ最強の天然ちゃんボンド・ガール登場
「ダイヤモンドは永遠に」 水着のジル・セント・ジョンが
パンツにカセット・テープ如く
水着のブリット・エクランドがお尻でレーザーボタンを作動
ガイ・ハミルトンのオバカっぷりが止まらない
007と刻まれた純金で作られた弾丸が諜報部に届く
それは殺し屋スカラマンガからボンドへの挑戦状でした
ボンドはスカラマンガの愛人を追い、弾の製造元である香港から
タイ、そしてスカラマンガの住む秘密の島へと向かいます
MI6エージェント
「黄金銃を持つ男」の異名を持つ殺し屋
スカラマンガから純金の弾丸を受け取る
フランシスコ・スカラマンガ(クリストファー・リー)
100万ドルで仕事を引き受ける正体不明の殺し屋
顔を見た者はいないが、第三の乳首があることで知られている
(顔は見せないが乳首は見せているんかい 笑)
ソレックス・アジテーター (太陽光エネルギー変換装置)の
発電システムを使い荒稼ぎしようとしている
ニック・ナック(エルヴェ・ヴィルシェーズ)
スカラマンガの召使いであり共犯者
スカラマンガと一流の殺し屋を対決させて、勝敗を賭けている
(顔がちょっと三谷幸喜に似ている)
アンドレア・アンダース(モード・アダムス)
スカラマンガの愛人
スカラマンガとの関係を断つため、ボンドにスカラマンガを殺害させようと
純金の弾丸を送ったのは実は彼女の偽装工作
ボンドが別の作戦で探していたソレックスを持ち出しボンドに渡そうするが
裏切りを知ったスカラマンガに殺されてしまう
メアリー・グッドナイト(ブリット・エクランド)
ボンドの助手
ソレックスを手に入れたボンドからソレックスを預かるものの
独断でスカラマンガを追跡し、逆に拉致され孤島へ連れ去られる
ペッパー保安官(クリフトン・ジェームズ)
ルイジアナ州保安官
たまたま妻とタイで休暇を過ごしていたところ
またまたボンドに巻き込まれるお笑い担当
まあ、確実に不要なキャラなんですけど(笑)
ハイ・ファット(リチャード・ロー)
タイの大富豪実業家でスカラマンガの雇い主
ソレックスの発明者を暗殺し
デバイスを盗もうとするがスカラマンガによって殺される
Q(デスモンド・リュウェリン)/コルソープ(ジェームズ・コシンズ)
Q=MI6の技術責任者
コルソープ=スカラマンガの黄金の弾丸を特定するMI6の軍備専門家
M(バーナード・リー)
マネーペニー(ロイス・マクスウェル)
ヒップ中尉(スーン=テック・オー)
香港とバンコクでのボンドの連絡係、武道の達人
女子学生の姪っ子ふたりも強い
ロドニー(マーク・ローレンス)
冒頭でスカラマンガのファンハウス(びっくり屋敷)で
スカラマンガと対決するアメリカ人の殺し屋
ラザー(マーン・メイトランド)
チュラ – ヤオ・リン・チェン
香港の空手道場でボンドに対決を申し込む男
グッドナイトを救出に来たボンドを、ご丁寧にも案内するスカラマンガ
しかも超電導エネルギー施設に連れて行き、自分の計画を話したうえ
一対一の決闘を申し込むのです
その対決がまた、トロくさいことこの上ない(笑)
(クリストファー・リーは実はこんなに背が高かったのね)
巨岩のそそり立つスカラマンガの島は、撮影終了後もセットはそのままに
「ジェームズ・ボンド島」としてタイの観光名所になったそうです
そこがただのギャグ映画で終わらない(笑)
ロジャー・ボンドの凄さですね
【解説】KINENOTEより
タイのプーケット島を舞台に、黄金銃を持つ男スカラマンガとボンドの対決を描いた「007」第9作目。製作はアルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマン、監督はガイ・ハミルトン、原作はイアン・フレミング、脚本はトム・マンキーウィッツとリチャード・メイバウム、撮影はテッド・ムーア、音楽はジョン・バリーが各々担当。出演はロジャー・ムーア、クリストファー・リー、ブリット・エクランド、モード・アダムス、フランソワーズ・ティリー、バーナード・リーなど。
ある日、ロンドンのM(B・リー)のオフィスに、ジェームズ・ボンド(R・ムーア)の命を奪うと書かれたメモと共に一個の黄金の弾丸が届けられた。送り主は、百万ドルで仕事を引き受ける“黄金銃を持つ男”、殺し屋の帝王と呼ばれ、タイのフーケット島にアジトを構え、KGBやマフィアを手下に従えるスカラマンガ(C・リー)という男だった。挑戦された以上座って殺されるのを待つよりもと、ボンドはスカラマンガを倒すために香港へ向かった。そのボンドの後を、スカラマンガの愛人アンドレア(M・アダムス)が尾行していた。香港でボンドは、メアリー・グッドナイト(B・エクランド)という魅力的な女情報部員と会った。彼女はボンドにアンドレアのいるホテルを教えた。その夜、部屋に忍び込んだボンドはシャワーを浴びているアンドレアを見出し、今晩スカラマンガが市内のあるナイトクラブに行くことを教えられた。ボンドはそこにスカラマンガを発見できなかったが、黄金の弾丸をぶち込まれた死体に出くわした。男はギブソンといい太陽エネルギーの研究家で世界のエネルギー危機を解決する“ソレックス・アジテイター”なる装置を開発した直後に行方不明になっていた。ボンドは、ギブソンの最後の雇主である大金持の中国人実業家ハイ・ファット(R・ルー)をタイに訪ねた。屋敷に忍び込んだボンドを待っていたのは二人の大男のレスラーと小人の召使いニックナック(H・ビレシェーズ)だった。大格闘の末、ボンドはノックアウトされたが、危機一髪で難をまぬがれた。やがてボンドは、スカラマンガが彼を殺す契約などしていないことをMから知らされる。ボンドに黄金の弾丸を送ったのはアンドレアだった。スカラマンガから逃げられなくなっていた彼女は、ボンドに彼を殺させようとしたのだ。その代償として“ソレックス・アジテイター”を渡すという。だが彼女もキック・ボクシング会場のバンコック・スタジアムで殺されてしまう。ボンドはセスナに乗って、スカラマンガの本拠地であるタイのプーケット島に乗り込み、一対一の死闘の末スカラマンガを倒した。ボンドとグッドナイトは“ソレックス”を持って魔の島の罠をくぐり抜け、無事脱出。魔の島をあとに香港へ向かって出航した。