お気に入りムービー

花様年華(かようねんか)(2000)

「女は顔を伏せ、男に近付く機会を与えるが 男には勇気が無く、女は去る」 美しい映画でした 東洋的な愛のかたち 「愛してる」「君だけだ」「離さない」 そんな相手を縛り付けるような言葉は一切ありません ゆっくりと流れる水のような 舞い上がる煙草の煙の…

ペーパー・ムーン(1973)

オーソン・ウェルズ曰く「ペーパー・ムーン。タイトルだけで売れる!」(笑)良い映画ですよね。可愛くない女の子が、凄く可愛い。小銭を稼ぐだけの聖書のインチキセールスマン、モーゼ。かって親交のあった女性の葬儀に参列してみたらみなしごになった女の子…

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)

Back To The Future - The Power Of Love この主題歌を聞いただけでもワクワクしちゃう(笑) しかもヒュー・ルイス、教師(審査員)役で出ていたんだ! こういう気が利いた遊び心って嬉しいですよね。 全編にわたるハラハラ、ドキドキ感。 自分も未熟だったこ…

第七の封印(1956)

イングマール・ベルイマン監督作品は 10代の頃、「野いちご」「ファニーとアレクサンドル」を見たきりで。 当時の私にはまったく理解できなかった記憶があります。 この作品もタイトルからして大丈夫かな? と不安でしたが、面白かったですね。 黙示録も第七…

近松物語(1954)

すごい・・ こんなにも破壊的、破滅的な愛の物語があるなんて。 以前、興味があって (何に興味を持っているのでしょう?笑) 明治大学の通称「拷問博物館」に行ったことがあります。 磔(はりつけ)柱や、生首のさらし台はレプリカでしたが 外国人が撮影し…

シェルブールの雨傘(1963)

綺麗な映画です。パステルカラーの見事な色彩。ピンクや赤や水色のインテリアやファッションが少しも下品でなく可愛らしい。たとえ興味がなくてもかまわない。この綺麗さだけでも楽しんで。ヒロインのジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーブ)はもちろん母…

Rabbit In Your Headlights(1998)

映画ではなくミュージックPVなので反則なのですけれど。笑とても衝撃を受けました。レディオヘッド(Radiohead)のトム・ヨークがアンクル(UNKLE)のアルバム「Psyence Fiction」での楽曲「Rabbit in Your Headlights」にボーカルで参加。監督はジョナサン・…

ウエスタン(1968)

名作というのはやはり、物語が始まってすぐに引き込まれる魅力があります。冒頭のタイトルバックがジャック・イーラムと、なんとハエ。(笑)ウッディ・ストロードの帽子に落ちる水滴。何カ月も風呂に入っていないような男臭漂う汚い野郎どもにゾクゾクとし…

ホテル・ルワンダ(2004)

「フツ族とツチ族はどう違うんだい?」 「定義ではツチ族の方が長身で上品、ベルギ-の入植者が決めた」 「どうやって?」 「鼻の細さや皮膚の色の薄さでね、鼻の幅を測ったんだ。 (植民地支配をするために)ツチ族に統治させたが、退却後権力はフツ族へ。 …

さあ帰ろう、ペダルをこいで(2008)

好い映画でした。特に男性の方には見ていただきたい作品。男性の素敵さは年齢や顔ではない男らしさって強さだけでない、金持ちだからじゃないやっぱり内面にあるのだなと思います。バックギャモンというゲームを通じて記憶喪失になってしまった孫との交流を…

マダムと泥棒(1955)

展開がコーエン兄弟っぽいな、と思ったらなんと2004年に「レディ・キラーズ」というタイトルでコーエン兄弟がリメイクしているんですね。彼らの作風はこのイーリングコメディ(イギリスのイーリング・スタジオで50年代中心に撮影された喜劇映画)と呼…

アメリカン・スナイパー(2014)

イラク出征ものとしては「ハート・ロッカー」のほうが 私の性にはあっています。 ただこちらの作品では主人公、クリス・カイルを演じた ブラッドリー・クーパーがとても良かった。 ただ自分の信じる正義を貫く、そんな男。 幼いころから父親によって銃を与え…

セッション (2014)

「密告者は、お前だろ」渋谷シネパレスにて鑑賞。ただドラムを叩くだけの作品。だけど素晴らしい。この迫力はそうない。ラストには身体中に力が入り鳥肌がたたずにはいられませんでした。19歳のアンドリュー・ニーマンは音楽の名門大学で鬼教官テレンス・…

クラッシュ(2004)

二度目の鑑賞。10年ぶりに見ましたがやはりいろいろ考えさせられました。人種差別、盗み、いやがらせ、そして殺人見ていて気分のいい話ではありません。常にいつも、だれかがイライラしています。そのストレスを、だれかにぶつける、発散させるそうせずに…

男と女(1966)

素敵な映画。 車に、ファッションに、食事に、風景に 甘美なメロディ なにもかもお洒落。 思わずキスしたくなる 抱き合いたくなる 好きな人と一緒にいたい そんなワンカット、ワンカット。 さすが恋愛映画の最高峰のひとつと 言われているだけのことはありま…

あの頃ペニー・レインと(2000)

「アパートの鍵貸します」70年代青春純愛ロック編。純情男子の恋心に胸が締め付けられます。ブレイク前の(架空)バンド「スティルウォーター」の取材のためツアーに同行した15歳の学生記者ウィリアム(パトリック・フュジット)。彼はバンドのグルービ…

Dear フランキー(2004)

物語の途中から、もう涙がこぼれてしまいました。わかりやすいストリーで小品ですが感動できる秀作だと思います。スコットランドの寂れた港町にやってきた母子家庭の親子。息子のフランキーは難聴で言葉を話しません。母親のリジーはフランキーに、父親は船…

関の弥太ッペ(1955)

股旅映画の傑作。木槿(むくげ)の花のラストシーンは日本映画最高のワンシーンとされるそうです。ワンショット、ワンショットが素晴らしい。情緒的な撮影も逸品。ストリーも感動的ですねやさしさ、助け合い・・・人が人に対する思いやりがとても感じられる…

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981)

シリーズ27作目マドンナは松坂慶子さん。夢は竜宮城。騒動はタコ社長が行方不明。 本当に綺麗で艶っぽくて渥美清さんとの相性もよくてシリーズで最高のマドンナなのではないでしょうか、松坂慶子さん。 輝く黒髪に絹のようにきめ細やかな肌完璧なうなじの…

ミラージュ(2007)

未公開でチリ映画、自分でチョイスして見るような作品ではありませんがたまたまGyaoで鑑賞したらこれは掘り出し物でした。アプローチは「タクシードライバー」のような感じなのですがこちらの冴えなくて純情な主人公のほうが好感がもてます。 用心棒の仕事…

マージン・コール(2011)

「歴史上、世界恐慌は何度も繰り返されてきた。 だが、勝者と敗者の比率はいつも変わらない」 「マージン・コール」とは、投資家が保有する資産がレート変動などによって評価損失が生じた際、資産を保持するか解約するか決めてほしいという取引業者からの連…

愛されるために、ここにいる(2005)

大人の恋、大人の映画。 人生の潤いを失った年代になってから若い頃のような、もしかしたら若かり日以上にこみ上げてくる熱い思い。分別ある年齢にもかかわらず。人を好きになるって、苦しいことなのだなと思います。 ダンス教室に通う結婚間近でちょっとマ…

動く標的(1966)

「お古いのね。女は家に居ろってタイプね」 「・・私の家は困る」 ポール・ニューマンの数ある出演作の中でもこれは好きな作品。なんといっても素晴らしいオープニング、即座に気持を持っていかれます。 二日酔いの朝、ゴミ箱に捨てたコーヒー豆でコーヒー…

ゼロ・グラビティ(2013)

これだけの話題作ですしムービーファンによるレビューももちろんたくさん書かれていますし物語の筋は知っていましたが、それでもかなり面白かったです。 シンプルだけど新しい、いままでこういうSF映画ってなかったような気がします。そしてCGはこう使…

ナインハーフ(1985)

「これが、ぼくの、警告・・・だ」 この作品、エロチックなシーンばかりが話題になってしまって過小評価されているのではないでしょうか。出会いから別れまでの3ヶ月半・・私は恋愛映画の傑作ではないかと思いました。 原作が女性、監督が女性ということも…

ハート・ロッカー(2008)

「戦争は麻薬・・・」 アカデミー賞は受賞したもののあまり評判はよくないらしいこの作品。私は良かったですねひさびさに面白い戦争映画を見たという感じ。 SFやファンタジー作品ならともかくCGふんだんな作品には、もういいかげん飽き飽きうんざりしていま…

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976)

シリーズ17作目マドンナは太地喜和子さん。 良かったですね~ 酔っぱらった汚れたじいさんを「とらや」に泊めてあげた寅さん。実はそのお年寄りは日本画の大御所の青観先生でした。先生に同行して龍野に旅することになった寅さんは町の接待のお座敷で出会…

殿方ご免遊ばせ(1957)

私の格言、「女性の美しさはフランス映画で学べ」。笑 この作品も女性の魅力を見事に満開花開かせています。 可愛くって色気たっぷり。 ブリジット自身が自分の主演した作品の中で「一番好き」と言っているくらい 彼女の魅力が満載でしょう。 信号無視でパト…

モリエール 恋こそ喜劇(2007)

フランス流の華麗なラブコメ。 前半はちょっと退屈だったのですが見ている途中からだんだんと引き込まれました。役者がいい、みんな巧い、表情がいい女性は美しい、素晴らしいのです。 若い未亡人セリメーヌに恋をした金持ちのジュルダンは、その想いを伝え…

ワイルドバンチ(1969)

パイク(ホールデン)がボスの盗人の一団とそれを追う元仲間のソーントン(ロバート・ライアン)と賞金稼ぎたち。最初から最後までクライマックス。 この作品は役者がみなさん素晴らしいのです。特にダッチを演じたアーネスト・ボーグナインが巧い。彼は「…