あの頃ペニー・レインと(2000)




アパートの鍵貸します」70年代青春純愛ロック編。
純情男子の恋心に胸が締め付けられます。

ブレイク前の(架空)バンド「スティルウォーター」の取材のため
ツアーに同行した15歳の学生記者ウィリアム(パトリック・フュジット)。
彼はバンドのグルービー、ペニー(ケイト・ハドソン)と
ひと目あったその時からなぜかお互い気が合います。
(ペニーの着ているコートがロバート・プラント仕様でたまらない。笑)

ふたりは相性がいいのでしょう。
本当にロックが好き。
そんなお互いの音楽に対する熱い気持ちが通じたのかもしれません。
輝くペニーの笑顔にウィリアムは惹かれます。

だけどペニーは「スティルウォーター」のラッセルの追っかけ。
自由、反抗、フリーセックス、ドラッグ、お祭り騒ぎ・・
ツアーが自分たちの居場所。
そしてペニーとラッセルは周知の関係になります。

だけど気が付く。
結局はただの遊び相手だと。

若くて可愛い、ただそれだけ。
使い捨て。
ペニーは薬物自殺をはかってしまいます。

ウィリアムはペニーの命を助けます。
そしてペニーはウィリアムの窮地を助けます。
お互いの恩人になるのです。
本当に大切な人。

家族のもとに戻ったペニーとウィリアムは
2度と逢うことはないのでしょう。
戻りたいけれど戻れない
やり直したいけれど、やり直せない
一瞬で過ぎてしまう若い日々。

墜落してしまいそうな飛行機の中で
お互いの秘密をカミングアウトしてしまうシーンには笑えます。

なんたってセンチメンタル好きなのでお気に入り。
ロック好きだった自分の10代のころの気持ちも蘇りました。

バスの中で「タイニーダンサー」を歌うシーンは良かったですね。
名曲には人の心をひとつにするパワーがあります。



ブルー・ジーンの君
 ロス・アンジェルスから来た君
バンドのお針子

かわいい目かわいい目でつくり笑いを浮かべて
君は音楽家と結婚するんだ

 人は砂に踊る君を見たことがあるはず

 そしていま君はぼくのもの、いつもぼくといっしょだね
 ぼくの手の中の小さな踊り子

 通りにむらがるキリスト教狂信者たちが
 神への通行証を配っている

 振り向いた君は笑うだけ

 街の大通りはそれほどひどくない
 ピアノ弾きは公会堂で立ち止まる

見上げて
君は歌いだす

歌詞は知っている
 旋律も口ずさむ




【解説】allcinemaより
「セイ・エニシング」「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウ監督が自身の体験を基に、ブレイク寸前のロックバンドのツアーの同行取材を任された15歳の少年の姿を描いた青春音楽ムービー。少年が恋するグルーピーの少女を演じるのはゴールディー・ホーンの娘ケイト・ハドソン。15歳の少年ウィリアムは伝説的なロック・ライターに自分の記事が気に入られ、ローリングストーン誌の仕事をもらう。さっそく取材で楽屋を訪れた彼は、グルーピーの中にいたペニー・レインに一目惚れする。