実話がもとの映画

スターリンの葬送狂騒曲 (2017)

原題は「THE DEATH OF STALIN」(スターリンの死)アドルフ・ヒトラー(1889~1945)は、独裁者の代名詞のような人物で映画も数えきれないほどありますが スターリンや、ベリヤや、フルシチョフのことは意外と知らないなので実話をもとにしたコメディと言われ…

オンリー・ザ・ブレイブ(2017)

原題も「Only the Brave」(唯一の勇敢な) 日本ではあまり馴染みのない森林火災ですが2019年秋から現在(2020年2月)においてもなお続いているオーストラリアの森林火災はニュースになっていますその規模と被害の大きさに一刻も早い終息を願うばかりです 本…

92歳のパリジェンヌ(2015)

原題は「LA DERNIERE LECON」(最後のレッスン)原作はフランス元首相(1988~1991任期)のリオネル・ジョスパンの妹で作家のノエル・シャトレが、自殺した(2002年92歳)母ミレイユの最期を綴った同名小説 テーマは「尊厳死」 日本でも厚生労働省が、人生の…

ハンター(1980)

原題も「The Hunter」30年の間に5000人以上の仮釈放中の逃亡者を牢に送り込んだと言われる実在のバウンティハンター、ラルフ・ソーソンを演じたスティーヴ・マックィーンの遺作アクション 確かに「ブリット」(1968)や「ゲッタウェイ」(1972)とは比ぶべ…

きっと、いい日が待っている(2017)

原題はデンマーク語で「Der kommer en dag」(いつの日か) 日本でも親の虐待によって幼い子の命が奪われたり学校での虐めが原因による自殺というニュースが毎日のように流れ最近では学校教諭による、若い教諭への虐めが報道されています でも実際は、虐待や…

奇蹟がくれた数式(2016)

「公式は人間が作るのではなく数学的には既に存在していて ラマヌジャンのような才能に発見されるのを待っている」 原題は「THE MAN WHO KNEW INFINITY」(無限を知った男)第1次大戦下英国に渡り、数々の数式の定理を解いたインドの若き天才数学者ラマヌジ…

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006) 

メキシカン・プロレス=ルチャリブレ 派手なマスクを被ったルチャドール(レスラー)による四次元殺方、プランチャー・スイシーダ、 スモールパッケージホールドなどなど華麗なアクションに、ユーモアたっぷりの試合はメキシコが誇る大衆文化であり、無形文…

王様と私(1956)

「エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ」 原題も「THEKING AND I」 「王様と私」といえば、まず浮かび上がるのが ロジャース&ハマースタインの名曲の数々 映画を知らない人でも、挿入歌「シャル・ウィ・ダンス」は 周防正行監督の「Shallwe ダンス?」(1996)…

ブリッジ・オブ・スパイ(2015)

脚本はコーエン兄弟 つい、おおげさでドラマティックになりそうなスピルバーグを 現実的な日常に引き戻して、シュールなユーモアもあります カメラはヤヌス・カミンスキー 実はアンタそこにいて見ていたんじゃないの?というくらい ベルリンの壁建設中の東ド…

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016)

タイトルだけで内容が丸わかりですけれど(笑) 原作はなんと台湾の人気ブロガー、リンさんの発信していたブログ どうしよう・・ 私の「星屑シネマ」も映画になったら 映画マニアな美人妻のほのぼの日常 雑誌「マート」で特集され、手料理から 愛猫の寅ちゃ…

グリーンブック(2018)

「黒人でもなく 白人でもない 俺はいったい何者なのだ」 「GreenBook」とは、ヴィクター・H・グリーン(黒人作家で出版業者) により1936年から1966年まで毎年改訂され発行された “黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック”のこと この作品が批判され…

ちいさな独裁者(2017)

新宿武蔵野館にて鑑賞 原題の「DerHauptmann」はドイツ語で「大尉」のこと 第二次世界大戦末期、一兵卒でありながら将校の身分を詐称し 収容所を支配して多数の囚人の虐殺を行い 「エムスラントの処刑人」と呼ばれた戦争犯罪人 ヴィリー・ヘロルトの事件をベ…

人生、ブラボー!(2011)

原題の「STARBUCK」とはカナダ牛でも有名な種雄牛のことで 80年代から90年代にかけて、多くの優秀な子牛を誕生させ さらに45ケ国に685,000本の精液が輸出され 精液販売で得た総収入は、25000万ドル(207億円強)にもなり 生涯を通じてのその高い人気を維持し…

愛のむきだし(2008)

3時間57分の、R-15指定映画ということで 私のレビューもR-15指定 yahoo!ブログから記事が削除されてしまうかも(笑) タイトルに入るまでだけでも1時間以上の長尺ですが 内容はいたってストレート 童貞男子が自分のマリア様を探す旅 愛はパンチラ!愛…

ソウルガールズ(2012)

「カントリーミュージックも、ソウルミュージックも、どちらも喪失を歌う でも違うのは、カントリーは喪ったものを故郷で嘆く ソウルはそれを取り戻そうと闘い続ける」 実話ベースのアボリジニ版「ドリームガールズ」(2006) しかし歌手として大成功を収める…

トゥー・リブ・アゲイン(1998)

16年間母親に監禁されたという女性の 実話に着想を得た1998年のアメリカのテレビ映画 構成も映像も特筆するところのない作品ですが 最後の審問会には心打たれます 日本でも精神疾患という理由で両親に15年間監禁され 33歳の女性が凍死した「寝屋川監禁事…

クロワッサンで朝食を(2012)

パリってだけで好きなんですけど(笑) 原題は「UneEstonienne à Paris 」(パリのエストアニア人) 享年89歳で亡くなった名女優ジャンヌ・モローの遺作 シックでエレガントなシャネルの衣装 東洋風の調度品を取り入れたインテリア クロワッサンへのこだわり…

ファルコン(2009)

タイトルの「ファルコン」(Falcone)は 正確にはイタリア語読みでファルコーネ 1980年代から90年代初頭までイタリアのマフィアに裁きを受けさせた 勇気あるシチリアの判事ジョバンニ・ファルコーネの物語 だけどGoogleでググっても全くヒットしない謎の映画…

ゼロ・ダーク・サーティ(2012)

タイトルは軍事用語で午前0時30分のこと 2001年の同時多発テロからCIAのアルカイダ対策チームが ビンラディンの居所をつきとめ2011年の殺害作戦までを描いた本作 実話ベースの社会派映画で商業的な娯楽性は一切ありません しかし100%実話かと言えばそうでは…

15時17分、パリ行き(2018)

「人には必ず物語があり、それを語らなくてはならない」 アメリカ人の幼なじみ3人組が、旅行先でテロを阻止する 「ハドソン河の奇跡」も「アメリカンスナイパー」も リアルかつ地味な英雄ものでしたが それよりも更に上をいく、物足りないほど地味な現代の英…

ルーム(2015)

「よくないママね」「でもママだよ」 第88回(2016)アカデミー賞では4部門ノミネート 主演女優賞受賞で気になってはいた作品 だけどその後日本では話題にならなかったのか、見逃していましたが やはりよくできていました 物語は、実父のヨーゼフ・フリッツル…

アメリカン・レポーター(2016)

2003年〜2006年に渡りアフガニスタンで取材した 女性レポーターの体験談を映画化 私に言わせればいわゆるクソ映画でした 駄作という意味ではありません 中東を見下してはやりたい放題、しかも下ネタのオンパレード ジャンルはコメディということですが アメ…

陽はまた昇る(2002)

「何事も、人、ですなぁ」 2000年に放送されたNHK「プロジェクトX~挑戦者たち」で 「窓際族が世界規格を作った~VHS・執念の逆転劇~」と 紹介されたエピソードの映画化ということ VHS・ベータ戦争をもとにした実話+フィクション 西田敏行演じる加…

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015)

邦題でネタばれしていますが(笑) オーストリアを代表する画家、クリムト彼が残した名作、「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像Ⅰ」別名「黄金のアデーレ」 これもまた間接的にナチスドイツの悪辣非道を 一方的に取り上げた作品ですが 強奪された美術品を取り…

リリーのすべて(2015)

原題は「The Danish Girl」(デンマークの娘) 世界で初めて性別適合手術を受けた リリー・エルベ(1882~1931)の物語 リリーはトランスジェンダーということ 性同一性障害とトランスジェンダーは違うそうです 私には作中のリリーは二重人格に見えました ち…

ビッグ・アイズ(2014)

お得意のダークなファンタジー要素はなかったものの ポップな色合いや演出は、やはりバートンという感じ 娘を連れ離婚したマーガレット(エイミー・アダムス)は 家具にイラストを描いたり、似顔絵かきで生計をたてています ウォルター(クリストフ・ヴァル…

ヤギと男と男と壁と(2009)

豪華キャストの怪演による ヤギを目ヂカラで殺す訓練をするという ちょっと風変わりな戦争コメディ 原題は「The Men Who Stare at Goats」(ヤギを見つめる男たち) この覚えにくい邦題は何でしょう(笑) 軍隊に超能力とヒッピー思想を取り入れるという かな…

誘う女(1995)

実話をベースにしたコメディタッチのフェイクドキュメンタリー 事件後の関係者インタビューという形式で ストーリーは展開していきます 実際の事件はパメラという女性教師が、夫殺しを企て 男子生徒と関係を持ち、他の特定の生徒も家に誘い込み 「ナインハー…

続・激突!/カージャック(1974)

ゴールディ・ホーン最高! オバカで、ヒステリーで、能天気 だけど時々見せる可愛らしさや色気 このキュートな魅力はホーンだけのもの 邦題がここまで酷くなければ、もっと語られてもいい映画でしょう 原題は「The Sugarland Express(シュガーランド・エクス…

大統領の陰謀(1976)

ウォーターゲート事件を題材にしたセミ・ドキュメンタリー 大統領の側近による選挙戦の裏工作に気づいた記者が 様々な圧力に抵抗しながらも取材活動を続け 当時の政権を退陣に追い込んだ実話の映画化 かなり硬派な1本でありますが ワシントンポストの社運と…