ファルコン(2009)



タイトルの「ファルコン」Falcone)は
正確にはイタリア語読みでファルコーネ

1980年代から90年代初頭までイタリアのマフィアに裁きを受けさせた
勇気あるシチリアの判事ジョバンニ・ファルコーネの物語
だけどGoogleでググっても全くヒットしない謎の映画(笑)

ドキュメンタリーを見ているようでした
マフィアの撲滅運動に力を入れていたファルコーネと
判事のボルセリーノ

マフィア映画というより、公職とはなにか?
と問いかけているのです
そしてファルコーネがいかにマフィアに裁判の専門家になっていったか

イタリア(シチリア)マフィアの大物

トンマーゾ・ブシェッタ(F・マーリー・エイブラハム)の

ファルコーネ(チャズ・パルミンテリ)に対する供述から
物語は始まります

1978年、パレルモ地裁のロッコ・キンニーチ予審部長もとで
ボルセリーノ判事たちともにマフィアの不正な利益を洗い出し摘発
しかし1983年、キンニーチはマフィアによって暗殺されてしまいます

キンニーチの後任としてアントニーノ・カポンネット予審部長就任
1984年、ファルコーネはトンマーゾ・ブシェッタを事情聴取
この証言に基1986パレルモで開廷されたこの裁判
456人の被告のうち342人が有罪判決を受けるという成果を果たします

そして1988年には予審部長の後任に推薦されますが
同僚のアントニーノ・メーリ検事に負けてしまいます

とにかくファルコーネの自分を見失わない信念がすごい
周りは敵だらけ、味方の検察官、警察官はどんどん殺され
自分の命も常に狙われている


身の危険を守るため、ここが一番安全だからと

監獄島の刑務所に避難するのは驚きました
さらに刑務所から出ると、刑務所から宿泊代と食事代の請求()
こんな時でもジョークを忘れないのがイタリア流


1991クラウディオ・マルテッリ法務大臣よりローマ法務省に呼ばれ

ローマを中心にマフィア捜査を続けることになるファルコーネ

しかしシチリアからファルコーネが去ったとたん
メーリ予審部長は終身刑になった大物マフィアの判決を変更し
どんどん釈放していきます

再度シチリアに戻って様子を見ることにしたファルコーネ
しかし高速道路に埋め込まれた爆弾に吹き飛ばされ
53歳で無念の死を遂げます

その意思を継いだボルセリーノ判事もまた
2か月後に暗殺されてしまうのです

危険な人間は決まって経済を語り、善行を賞賛しない

どこかの国の総理大臣も、大統領も、主席も同じ
倒せせない悪も、変えられない腐敗社会も無いはずなのに

善良な人間の思想のほうが叩き潰されてしまうのです
しかもこれが実話とはやりきれない

実際にあった出来事を誇張無く正確に描いてるということで
その事実の持つ迫力は何物にも勝ると思います


実際の爆破の画像