ちょっと今から仕事やめてくる(2017)

営業職の厳しいノルマと、パワハラ上司による虐め

絶望と過労でやる気をなくし、ついには自殺しようとした青年が

小学校時代の旧友だと名乗る男に助けられ

仕事で失態をしながらも、自分自身を取り戻していくというもの

 

原作は北川恵海による同名小説

コミック化され、舞台にもなっているという人気作品

それだけ共感する人が多いんでしょうね

今でこそ「ブラック企業」とか

コンプライアンス違反」という言葉がありますが

私なんか、どちらかといえばパワハラ上司(吉田剛太郎)世代なので(笑)

責める上司や先輩の無理難題をいかに切りぬけるか

いかにストレス耐性があるかが重要であり「普通」の時代

それが日本の製造業などにおいて

優れた製品を生み出してきたことも事実ですが

営業職は特に向き、不向きのある職業

結果が数字にはっきり現れますしね

どうしても自分にあわないと感じたときは

会社だけでなく職種も変えたほうがいい、と私は思います

病気になったら、それこそ死んでしまったら元も子もない

人生には何度でも、何歳になってもやり直すチャンスはあるのだから

なんとか内定が貰えた会社に就職した隆(工藤阿須加)は

毎月の営業ノルマが達成できないため

部長(吉田綱太郎)から陰険なパワハラを受け続けています

やる気をなくし(実家から送られてくる食品を腐らせている)

駅のホームで電車の前に吸い寄せられそうになったとき

若者(福士蒼汰)に腕を掴まれ「ヤマモト」だよと

隆は「ヤマモト」が誰か思い出せませんでしたが、飲みに誘われ

昔の友人に連絡すると「山本」という

小学校の時転校したクラスメイトがいたことを教えられます

明るく関西弁を話す山本は、それから毎日隆に会いにくるようになり

隆も山本のペースに巻き込まれ、本来の明るさと能力を発揮

取引先から大きな注文を取れたにもかかわらず、まさかの発注ミス

 

トップセールスの五十嵐さん(黒木華)の助けで(まさか枕営業?)

なんとか切り抜けますが、担当は五十嵐さんに変えられてしまいます

落ち込んだ隆は仕事の移動中、駅で山本を見つけ後を追うと

山本は人が変わったように暗い顔で霊園行きのバスに乗り

山本を見失った隆は帰宅後ネットで山本純という名前を検索すると

「山本純」のブログが見つかり3年前に亡くなっていたことがわかります

山本は幽霊

翌朝、汚名を挽回するため朝早く出社した隆は

毎日朝イチで出社している五十嵐さんが自分のPCを開いているのを見ます

隆から(発注ミスをした)営業先を引き継ぐことになったので

データが欲しいと言うので渡すことになり

担当者の好みなどの情報をまとめた資料も作成し提出すると

五十嵐さんから「余計なことをしないで」と怒られ

さらにエレベーターで罵倒され、目から涙がこぼれ落ちてしまいます

会社の屋上に上り、再び死ぬことを考える隆

そこで再び山本に助けられ、自分の人生は自分だけのものじゃない

大切に思ってくれている人達のものでもある、と教えられます

山本の言葉に心を動かされた隆は、久しぶりに実家に帰ると

父親もかってリストラにあい、ぶどう農家を継いだことを母親から聞かされます

仕事なんて辞めてもどうにかなるわよ

東京へ戻った隆は喫茶店山本を呼び出

ちょっと今から仕事を辞めてくるから待っていて欲しいと頼みます
遅刻して出社した隆は罵倒する部長の前へ進み

辞職を告げると、怒った部長はクビだと告げます

会社立ち去ろうとする隆を五十嵐さんが追いかけ

隆のPCを使い発注変更をしたことを打ち明け謝罪します

それは隆が大きな取り引きを成功すれば、自分へのノルマがよりキツくなる

さらに女性で年齢的にも他に勤め先なんてないのだと

彼女もまた大きなストレスを抱えていたのです

隆は五十嵐さんを許すと、晴れ晴れしい気分で

スキップしながら山本の待つ喫茶店に向かいます

しかしそこに山本の姿はありませんでした

それ以来プッツリ消息が絶えてしまった山本

そこで「山本純」のブログに書き込みをすると

山本と同じ孤児院出身という人物から連絡があり

園長なら山本の居場所を知っているだろうと孤児院の場所を教えてもらいます

孤児院の園長(小池栄子)は山本は兄の純、弟のユウの双子の兄弟で

両親を事故で亡くし5歳の時に孤児院引き取られたと教えてくれます

南太平洋に位置するバヌアツ共和国

自分たちと同じように親を亡くしたり、困ってる子どもたちを助けるため

純は医師ユウは教師を目指すようになりますが

純は医大受験に失敗、働きながら医師を目指そうとするものの

就職した会社がブラック企業次の年の受験も失敗

ユウは純に会社を辞めて一緒にバヌアツへ行こうと誘いますが

純はどうしても医者になると言い

ユウは一足先に教師としてバヌアツへ行くことになります

その後、純は仕事の忙しさとストレスで自殺してしまいます

兄の異変に気付ず、助けることができなかったことを

山本はずっと後悔していました

だから隆のこともどうしても助けたかった

園長から渡された山本からのバヌアツの絵ハガキ

隆は山本に会うため、バヌアツへと向うのでした

はたして山本が兄の名前を語る必要があったのだろうか(笑)

しかもまさかのオチがショーシャンクの空に」だったとは(笑)

 

【解説】映画.COMより

第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞した北川恵海の同名ベストセラーを、福士蒼汰主演で映画化。仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていた隆は、疲労のあまり駅のホームで意識を失い電車に跳ねられそうになったところを、ある青年に助けられる。幼なじみのヤマモトと名乗るその青年に全く見覚えのない隆だったが、ヤマモトとの交流を通して徐々に明るさを取り戻し、仕事も順調に進むようになっていく。ところがある日、ふとしたことからヤマモトについて調べた隆は、ヤマモトが3年前に自殺していたという信じがたい事実を知る。福士扮する謎の青年ヤマモトに救われる隆役に工藤阿須加。「八日目の蝉」「ソロモンの偽証」の成島出監督がメガホンをとる。

2017年製作/114分/日本
配給:東宝