四月の雪


 
 
 
ペ・ヨンジュンが『冬のソナタ』以降、初めて出演したラブ・ストーリー
凄かったですよね、ヨン様ブーム。
私の母なども韓国ドラマに夢中になってBSを観ては
愛について語っていました。笑
 
この作品は綺麗な男性と、綺麗な女性の、綺麗な不倫物語というところでしょうか。
韓国映画ってほとんど観ていないのですが、
これはヨーロッパ映画のような雰囲気のある、静かな恋愛作品でした。
 
 
それぞれの妻と夫は同じ車に乗って事故を起こし、どちらも瀕死の重傷。
「いっそ、死んでくれればよかったのに・・」
インス(ペ・ヨンジュン)は言います。
 
妻の不倫相手の妻ソヨン(ソン・イェジン)も深く傷つき
そしてひとりぽっちでした。
 やがてインスとソヨンは互いの伴侶のことを語り合うようになり
お互いの距離を縮めていきます。
 
 「私たち、不倫しましょうか?すごく激しく…」
 
 冗談交じりに言うのが、余計にグッときます、このセリフ。
 
 
ホ・ジノ監督いわく、
「他人がしていれば不倫でも、自分のことならロマンスになる。
その違いは何なのか?」
 
 私が思うのには、結婚は家族や経済や責任とか義務がありますよね。
 なにも望まないし奪わない、ただお互い愛を与えあうだけ・・・
そんな不倫があるとすれば、それは真実の恋愛かもしれません。
 
でも、どんな恋愛であっても、別れ方が一番肝心ですよね、きっと。
 
インスとソヨンも、実は愛し合いながら、
良い夫、良い妻であるお互いの責任を、果たす道を結局選ぶのです。
 その美しい別れこそ、さらに観る者を辛くさせるのです。
 

【あらすじ】goo映画より
ソウルのコンサート制作会社で照明のチーフ・ディレクターとして働くインス(ペ・ヨンジュン)が、妻の交通事故の知らせを受け取ったのは、仕事の真っ最中のことだった。東海岸の小さな町、サムチョク。救急病院の手術室の前で、インスはソヨン(ソン・イェジン)と出会う。そして、ふたりに残酷な現実がつきつけられる。それぞれの妻と夫は一台の車に乗っていた。デジカメ、携帯電話……2人の疑惑を裏づけ、知りたくもない現実が突きつけられる。「死んでくれればよかったのに」。意識の戻らぬ妻に向かい、インスの唇からそんな言葉が思わず漏れ出す。疑惑が確信へとその姿を変え、生死をさまよう者たちへの思いが憎悪になる。しかし、彼らは真実を確めずにはいられない。インスとソヨンは互いの結婚相手のことを語り合う。そして、それぞれが結婚する前、大学時代からの知り合いであることを知る。今や確める術もないが、何時から欺かれていたのか?