コーチ・カーター


 
 
 
実によくある作品。
 
治安も進学率も悪いリッチモンド高校のバスケ部を立て直すため、
かつて同校で名選手といわれたコーチ(サミュエル・L・ジャクソン)が
やってきました。
しかし彼がもっとも重視したのは、まず選手に勉強をしっかりやらせること。
 
「成績は平均2.3を取ること」
「すべての授業に出席し、最前列に座ること」
「試合ではネクタイと上着着用」
 
私などは、どう考えても素晴らしい指導だと思いますが
作品では、目先の勝利を優先する学校や父兄から、批判を招いてしまいます。
 それでも、主人公カーターの指導に一切のブレがないのがいいです。
 
「バスケだけでなく、社会でも勝て!」
 
スポーツだけではなく、まさしく人生のコーチなのです。
バスケットボールの試合がとてもリアルで迫力があり、見入ってしまいました。
真面目なコーチの人柄に、わかりやすい教育指導。
そして勝利の感動も味わえる良作なのではないでしょうか。
 
【解説】allcinemaより
犯罪と隣り合わせの街で、将来への展望も見出せない生徒ばかりのリッチモンド高校。この高校のバスケットボール・チーム、“オイラーズ”の成績もまた惨憺たる状態だった。そんなチームを立て直すため、同校のOBでバスケの名選手だったケン・カーターが新任コーチとしてやってくる。しかし、彼はまずはじめに、選手たちとある契約を交わす。それはバスケとは関係のない学業での成績向上と規律ある生活態度を守らせるというものだった。はじめは戸惑いの見られた選手たちだったが、カーターの信念と指導力が少しずつ彼らの心を掴んでいく…。