太陽が知っている(1968)

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アラン・ドロン「太陽」シリーズ第三弾(笑)
といっても原題は「LA PISCINE」(プール)

プールが舞台なだけに、ほぼ水着か半裸(笑)
しかも序盤はずっとドロンさまと ロミー・シュナイダー
イチャイチャイチャイチャしているだけ(笑)
(ドロンさまとロミーは1963年ごろすでに破局
そこにモーリス・ロネがやってきて、今度は
モーリス・ロネと ロミーがイチャイチャイチャ・・

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ロミー・シュナイダーの脱ぎっぷりがいいので
殿方が見たなら嬉しいのかもしれませんが、うーん(笑)
終盤になって刑事が現れてからは面白くなってきましたが
ラストも、うーん(笑)

ただ「太陽がいっぱい」(1960)のモーリス・ロネ
再びアランドロン殺されてしまうのには
不謹慎ながら笑ってしまいました

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フランスのコートダジュールのリゾート地、サントロペの別荘で
ジャン・ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)は
夏の休暇を過ごしていました
そこにマリアンヌが招待した旧友のハリー(モーリス・ロネ)と
ハリーの18歳になる娘のペネロープ(ジェーン・バーキン)やって来て
一緒に過ごすようになります

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ジャン・ポールは挫折した作家で
あまり人付き合いが得意ではないのですね
マリアンヌとふたりきりで静かに過ごしたかった
一方のハリーは音楽家として成功していて、金持ちで自信家で
パーティと酒と踊りと大騒ぎが大好き

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ハリーとマリアンヌの親密さにジャン・ポールは居場所を失い
孤独なペネロープは、父への反感からジャン・ポールに近づきます
娘を心配したハリーはジャン・ポールをなじり
逆上したジャン・ポールはハリーをプールに沈め殺してしまいます

男性にとってジェーン・バーキンみたいな女の子が
目の前に現れたらヤバイよね(すきっ歯がチャームポイント)
同じ小悪魔キャラのブリジット・バルドーから
セルジュ・ゲンズブールを奪った話は有名(BBも不倫だったがな 笑)

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実はマリアンヌのほうが、ジャン・ポールを
ペネロープに奪われるのではないかと不安で
ジャン・ポールの気を引くため露骨にハリーと仲良くしたのかも知れません
それがこんな結果になってしまった

ハリーの時計が防水でなかったことや
脱いだ衣類が洗濯済みであったことから
ハリーが酒を飲み、夜中に泳いで溺れたという供述を
警察(ポール・クローシェ)は怪しみ
ジャン・ポールが犯人ではないかと疑うわけですが
マリアンヌが証拠隠滅してしまうのです

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なにがだめって、ドロンさまに完全犯罪は似合わない
撃ち殺されるか、破滅してもらわないと(笑)

このあとふたりは別れるのか、やり直すのか
マリアンヌはダメ男に尽くすタイプ
ジャン・ポールのことをすぐに見捨ててしまうのは
私は難しいと思います


【解説】KINENOTEより
ジャン・クロード・カリエール、ジャン・エマニュエル・コニル、ジャック・ドレーの三人によるシナリオを、「ある晴れた朝突然に」のジャック・ドレイが監督した。撮影は「さらば友よ」のジャン・ジャック・タルベス、音楽は「華麗なる賭け」のミシェル・ルグランが担当。出演は「あの胸にもういちど」のアラン・ドロン、「夏の夜の10時30分」のロミー・シュナイダー、「ペルーの鳥」のモーリス・ロネ、「ナック」のジェーン・バーキンほか。