社長三代記(1958)


 
 
 
森繁久弥主演の人気喜劇「社長」シリーズの4作目。
「社長」シリーズは全40作くらいあるそうですが・・・知りませんでした。
社長と平社員のテンポのよいやりとりが、近年の作品でいえば
釣りバカ日誌」に近い感じでしょうか。
 
新橋の芸者に銀座のママ・・仕事よりも女性関係がメインの社長に森繁さん。
今も新橋に芸者っているんでしょうか?
(どうでもいいんですけど。笑)
身勝手な社長に振り回される秘書に小林桂樹さん。
社長がアメリカ出張するため、社長代理になった真面目な加東大介さん。
特に森繁さんと小林さんのやりとりが可笑しいのです。
 
「相当ノイローゼね。自分で気晴らしできないなんて」
 
司葉子さん、扇千景さん、雪村いづみさんなどの女優陣が本当に綺麗で
特に司葉子さんの美貌には見入ってしまいました。
 
仕事でペコペコし、女性には頭が上がらず、しかし部下には強気。
そんなサラリーマンの哀愁を、軽いノリで描いていて最後まで
楽しく鑑賞ことができました。
サラリーマン川柳」ファンなどには、オススメだと思います。
 
 

【あらすじ】goo映画より
福島電機工業は創立十周年を迎え、関西から初代社長未亡人ヨネと末娘トメ子も列席して、折しも盛大な祝賀会が催されていた。ヨネ未亡人の前に出ると、口も八丁、手も八丁の二代目社長啓太郎も子羊のよう。席上、トメ子が撮影した8ミリ映画が映写された。先代にドナられてペコペコしている啓太郎の惨めな恰好が写し出され、見入る社員達は笑いをこらえるのに苦労するといった有様。そんな中にあって、大場営業部長だけは、先代の姿が出て来ると、こみ上げる涙を押さえることが出来ないといった態である。その様子は、ヨネ未亡人をいたく感激させてしまった。さて、啓太郎は技術提携のため近々渡米する予定である。留守居をさせる厚子夫人のために、彼は休日の一日位は同伴で買物に出掛けねばならない。彼はこの役を秘書課長の長谷川に命じた。そして自分は止むを得ぬゴルフの大会があると偽って新橋芸者梅千代の許へ参じた。