ラブ・アゲイン(2011)

原題は「CRAZY, STUPID, LOVE.(クレイジー、愚かな愛)

結婚25年目で妻から突然離婚を言い渡された男が

自分を磨き、再び家族との絆を取り戻すというもの

 

が、そこまでの道のりが一筋縄にいかない

ドンドン変な方向に話が進んでいきます(笑)

下品さもエロも過激になりすぎることなく

セリフもネタが効いていて面白かったですね

「トワイライトを観にいったら・・最悪だったのよ」

ダーティ・ダンシング」への流れにはクスッとする

スティーヴ・カレルをイメージして書かれた脚本という

主人公のダメっぷり(笑)

車の運転は妻任せ、車から転げ落ちる

アルコールはストローで飲む

マジックテープ式の財布の「ベリッ」という音のいちいち

しつこいほど出てくる「デヴィッド・リンハーゲン」

「(ニューバランスの)スニーカーを履いていいのは

高校生とスティーブ・ジョブスだけだ」

ラブ・アゲイン」という邦題のせいで

見る気のおきない人も多いと思いますが

これはぜひ、世の中のおじさんに見てほしい(笑)

 

妻エミリー(ジュリアン・ムーアから、離婚して欲しい

その理由のひとつに会社の同僚

デヴィッド・リンハーゲンと寝たと告げられます

夫のキャル(スティーヴ・カレルは家を出てひとり暮らし

クラブで酒を飲み、グダをまいていました

その姿を見かねたナンパ男のジェイコブ(ライアン・ゴズリング

奥さんを見返してやろうと彼をお洒落男に変身させ

女性の口説き方を指南します

お陰で教師だと言うケイト(マリサ・トメイ)と

熱い夜(プチ変態)を過ごすことに成功

やがてナンパのコツを掴み、モテ男に変身します

でも元妻への思いは捨てきれない

そんなキャルに思いを寄せているのがキャルの友人の娘で

子どもたちのシッターをしている

大学生のジェシカ(アナリー・ティプトン)でした

そのジェシカにキャルの息子ロビー(ジョナ・ボボ)は夢中

エミリーは浮気相手のデヴィッド・リンハーゲン(ケヴィン・ベーコン)と

付き合うことにイマイチ乗り気になれない

三者面談でキャルと再会し、ヨリを戻しそうになるのですが

彼がロビーの担任のケイト先生と寝たことが発覚

煮え切らない態度のキャルに、妻も先生もキレてしまいます

一晩限りの女性でも、大切にしないからこうなるのよ(笑)

一方で弁護士の資格を所得したものの

恋人から結婚する気がないことを伝えられたハンナ(エマ・ストーン

やけくそになって酒を飲み、以前ナンパしてきたジェイコブを逆ナンパ

しかし思いがけず意気投合、ふたりは本気で愛し合うようになります

 

ジェイコブがハンナの母親に挨拶に行く日

キャルは子どもたちと相談してエミリーに再プロポーズする計画を立てます

そこにやってきたのがジェイコブとハンナ

ハンナはキャルの長女だったのです、当然ふたりの交際に猛反対

そこにジェシカがキャルに贈ろうとしたセクシーショットを

ジェシカの両親が発見し、父親が殴り込みに来ます

そしてタイミング悪くデヴィッド・リンハーゲンまでやって来る

 

警察が介入し騒ぎは収まったものの、家族との溝は深まり

キャルの居場所はどこにもなくなってしまいます

そしてやってきたロビーの卒業式

「真実の愛」も「魂の伴侶」もないと悲観的なスピーチをするロビーに

保護者席のキャルは待ったをかけます

ケイト先生が中指を立てているぜ(笑)

 

それにしても、アメリカ人ってスピーチ力が

いかに重要かってことですよね

言霊の威力がハンパない

「うまくいくかどうかわからないけど、エミリーをあきらめない」

キャルの言葉にエミリーの心が揺らぐ

 

ロビーも「ジェシカをあきらめない」と

ジェシカはキャルに渡そうと思ったセクシーショットを

ロビーにプレゼントします

これでうまいことケイト先生と

デヴィッド・リンハーゲン(実は良い人)が結ばれていたら

めでたくみんな、ハッピー・エンドだったのにね(笑)

 

ネタが幅広く、男性から中高年の方まで気楽に楽しめる

ありそうで、あまりなかったラブコメ

大笑いとまでいかないけど、気分転換におススメです

 

 

【解説】allcinema より

 長年連れ添った妻から突然の離婚を突きつけられ途方に暮れる中年男が、妻への気持ちを断ち切ろうと新たな恋に悪戦苦闘する姿を、彼を取り巻く男女の複雑に絡み合った恋愛模様とともにハートウォーミングに綴るロマンティック・コメディ。主演は「40歳の童貞男」「リトル・ミス・サンシャイン」のスティーヴ・カレル、共演にライアン・ゴズリングジュリアン・ムーアエマ・ストーンマリサ・トメイケヴィン・ベーコン。監督は「フィリップ、きみを愛してる!」のグレン・フィカーラジョン・レクア
 愛する妻とかわいい子どもたちに囲まれ、理想的な家庭を築いてきたと思っていた真面目な中年男、キャル・ウィーバー。しかし、居心地の良さに甘えていつしか男としての魅力をすっかり失っていた。そして突然、25年連れ添った妻から浮気を告白され、離婚を切り出されてしまう。困惑し、ひとり寂しくバーで飲んでいたキャルは、次から次へと女性に声をかけては虜にしてしまうプレイボーイ、ジェイコブと知り合い、彼の手ほどきで、女性たちを振り向かせる男へと華麗に変身するのだったが…。